サッカー界屈指のスーパースターとして名を馳せるキリアン・エンバペだが、若くしてフランス代表からの引退を検討したことがあるようだ。2日、フランスメディア『RMC』がコメントを伝えている。


 エンバペは2017年3月に18歳でフランス代表デビューを飾った。初の大舞台となったFIFAワールドカップロシア2018で4ゴール1アシストをマークし優勝に大きく貢献すると、4年後のFIFAワールドカップカタール2022では連覇こそ叶わなかったものの、8ゴールを挙げて得点王に。ここまで国際Aマッチ通算96試合で56ゴール40アシストという成績を残しており、2023年からはキャプテンを務めている。

 そんなエンバペには苦い経験がある。2021年に開催されたEURO2020、フランス代表はラウンド16でPK戦の末にスイス代表に敗れ、5人目のキッカーを務めた当時22歳のエンバペは唯一PKを成功させることができなかった。試合後に待っていたのはサポーターからの容赦ない誹謗中傷だったという。

「フランス代表を辞めようと思った。自分の中でフランス代表を最優先に考えていたが、PKを失敗した途端に多くの人が僕のことを『猿』と呼んだり、罵倒し始めた。『こんな人たちのためにピッチで戦っているのか』と自問したよ。その後の休暇ではまるで生ける屍のようだった。僕はとても高いところから叩きつけられた。フランス代表として出場した最初のワールドカップで優勝し、国民的英雄になった。
そして次の大会で現実を突き付けられた。若かったので辛かったよ」

 実際にエンバペは当時のフランスサッカー連盟(FFF)会長ノエル・ル・グラエ氏に「もうフランス代表ではプレーしたくない」と告げたとのこと。その後、ル・グラエ氏からは「そんな風にしてオフィスを出て行き、私が『イエス』と言うと思うのか? 忘れるんだ」と言葉をかけられたようだ。
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