車中泊×ポータブル電源の最適な選び方 大容量が正義じゃない!小型中型の複数使いにするべし!

車中泊×ポータブル電源の最適な選び方 大容量が正義じゃない!...の画像はこちら >>

【概要】車中泊で使うポータブル電源の選び方。軽キャン女子YouTuber・まるななさんが、選び方のこだわり、最適解、おすすめの車内調理器具などを解説。

[ アルバム : 【画像ギャラリー】まるななさんの愛用ポータブル電源とおすすめの電化製品はこれだ! はオリジナルサイトでご覧ください ]

車中泊の達人が教えるポタ電選びのこだわり

教えてくれた人

車中泊×ポータブル電源の最適な選び方 大容量が正義じゃない!小型中型の複数使いにするべし!
画像: 教えてくれた人

まるななさん
軽キャンピングカー・テントむしで北海道を自由に旅する軽キャン女子。極寒の冬でも車中泊を楽しむツワモノ。YouTube「まるななちゃんネル」は随時更新!

小型~大容量まで、使ってわかったポータブル電源選びの答え!

車中泊×ポータブル電源の最適な選び方 大容量が正義じゃない!小型中型の複数使いにするべし!
画像1: 小型~大容量まで、使ってわかったポータブル電源選びの答え!

ポータブル電源は便利だけど万能じゃない⁉ 購入したのはいいけれど……

「使いたかった電化製品が使えなかった」
「あっという間に電気がなくなった」
「どれがいいかわからずに、適当に安いものを買って失敗した」

……なんて失敗談をよく耳にします。

私も初めてのポータブル電源選びでは、製品説明で何やら難しい単位と呪文のような謎の用語に打ちのめされ、そっとページを閉じたのでした(学校で習ってきたはずなのですが……)

車中泊×ポータブル電源の最適な選び方 大容量が正義じゃない!小型中型の複数使いにするべし!
画像2: 小型~大容量まで、使ってわかったポータブル電源選びの答え!

私、まるななが乗っている「テントむし」という軽キャンピングカーには、サブバッテリーが設置されているため「ポータブル電源なんてなくていい」と思っていましたが、今ではすっかりポータブル電源大好き人間。

家電量販店で“車中泊に使えそうな電化製品の消費電力をチェックする病”をわずらっています。

車中泊×ポータブル電源の最適な選び方 大容量が正義じゃない!小型中型の複数使いにするべし!
画像3: 小型~大容量まで、使ってわかったポータブル電源選びの答え!

なぜそんな人間になったかというと、車内で火気を使うストレスから解放されたから。火を扱っているという緊張感と一酸化炭素中毒防止の換気から解放されたことが、想像以上に車中泊を快適にしてくれたのでした。

今まで所有したポータブル電源は5台! 小型から大容量のポータブル電源を使って試行錯誤し、たどり着いた答えと車内調理で使える超おすすめアイテムを紹介します!

ポタ電選びのこだわり① 使用する電化製品の消費電力(W)よりポタ電の定格出力(W)!

車中泊×ポータブル電源の最適な選び方 大容量が正義じゃない!小型中型の複数使いにするべし!
画像: ポタ電選びのこだわり① 使用する電化製品の消費電力(W)よりポタ電の定格出力(W)!

まずは、「定格出力は、ポータブル電源で使用したい電化製品で一番消費電力が大きいものを基準に選ぶ」が最重要!

一般的にポータブル電源の選び方は、

①主な使用目的
②定格出力と消費電力
③バッテリー容量
④出力波形
⑤出力端子

で、特に①と②は超重要! 

ポータブル電源のAC出力は、家庭のコンセントと同じ形状なので「コンセントが差さるものは何でも使えるのでは?」と思いがち。

一般家庭用コンセントは1500Wまで使用可能ですが、ポータブル電源は製品により異なるため、消費電力が定格出力を上回る電化製品は使用できません。

ポタ電選びのこだわり➁ 小型中型の複数使いが断然おすすめ! 

車中泊×ポータブル電源の最適な選び方 大容量が正義じゃない!小型中型の複数使いにするべし!
画像1: ポタ電選びのこだわり➁ 小型中型の複数使いが断然おすすめ!

ポータブル電源は「大容量のほうがよい」という風潮がありませんか? 私もそう思っていた時期がありました。

でも大容量のポータブル電源って「重い」「大きい」。家から持ち出すのも面倒だし、車内で移動させるのも腰に悪いし、狭い車内で場所をとるし……要するに邪魔!意外とストレスで、いつの間にか大容量の電源は使わなくなってしまいました。

そして気がついてしまったのです。「あれ? 小型と中型のポータブル電源でよくない?」

車中泊×ポータブル電源の最適な選び方 大容量が正義じゃない!小型中型の複数使いにするべし!
画像2: ポタ電選びのこだわり➁ 小型中型の複数使いが断然おすすめ!

例えば、今日は車内でPCを使うだけだから小型でOKとか、また別の日はデイキャンプだから中型で。今日は2泊の車中泊だから全部持っていこうかな。

なんて小型と中型が複数台あるほうが用途に合わせて選ぶことができ、圧倒的に便利だったのです。

複数使いは用途に合わせて持ち出せるだけでなく、ほかにもたくさんのメリットがあります。

①車内、屋外での配置が自由
②出力ポートが多い
③壊れても予備がある

車中泊×ポータブル電源の最適な選び方 大容量が正義じゃない!小型中型の複数使いにするべし!
画像3: ポタ電選びのこだわり➁ 小型中型の複数使いが断然おすすめ!

また、使用する製品の近くに置けるので、ケーブルの取り回しも楽。それに大容量のポータブル電源1台より、複数使いのほうが差し込み口が多いので、差す所がなくて困ることはまずありません。もし出先で1台が壊れてしまっても安心です。

まるななのポータブル電源選びの最適解

車中泊×ポータブル電源の最適な選び方 大容量が正義じゃない!小型中型の複数使いにするべし!
画像: まるななのポータブル電源選びの最適解

いろいろと試した結果、今はこの3台、BigBlue(250Wh)、AnyPro(444Wh)、EcoFlow River Pro(720Wh)に落ち着いています。

BigBlueは小型で取り回しもよく、ケーブルが届かない場所で電気を使いたいときなど自宅でも使用。

AnyProは容量のわりに小型でType-C出力も装備。安価なので気兼ねなく使えます。

EcoFlowはドライヤーのような消費電力の大きい家電用。充電が速いため長期旅も想定し購入しました。

ちなみに合計容量は1414Whなのに合計購入額は10万5000円ほどと、同程度の容量の電源を買うよりコスパ◎。

車内調理におすすめの電化製品

まるななは、主にポータブル電源を調理に使います。

車中泊では超鉄板アイテムですが、紹介させてください。

車中泊×ポータブル電源の最適な選び方 大容量が正義じゃない!小型中型の複数使いにするべし!
画像: ハックちょこっと家電

ハックちょこっと家電

①ハックちょこっと家電(消費電力260W)
煮る、焼くができる人気の電気鍋! 0.5合の炊飯は18分でOK。

②カシムラワールドポット2(消費電力420W)
コーヒー1杯分なら3分で沸騰。この省電力でこれほど早くお湯を沸かせる製品って、ほかにあるでしょうか。コンパクトで収納にも場所をとりません。

車中泊×ポータブル電源の最適な選び方 大容量が正義じゃない!...の画像はこちら >>

山善コンパクトクッカー炊飯器

③山善コンパクトクッカー炊飯器(消費電力200W)
1合分の炊飯は12分。そのうえ鍋焼きうどん、アヒージョ、1人鍋、おでんの温めもこれ1台でOKのマルチ鍋! 

冷たくなったパンを温めたり、電子レンジ代わりとしても使えるのに消費電力200Wと驚きの省エネクッカー。個人的にはちょこっと家電より使い勝手がよくイチオシです!

車中泊×ポータブル電源の最適な選び方 大容量が正義じゃない!小型中型の複数使いにするべし!
画像: コイズミライスクッカーミニ

コイズミライスクッカーミニ

④コイズミライスクッカーミニ(消費電力210W)
こちらは普通の1.5合炊き炊飯器。炊飯器ってご飯を炊くだけだと思っていませんか? 短時間で硬いお米をふっくらと炊ける炊飯器は実は万能調理鍋。特に「煮る」が得意。材料を入れてスイッチを押すだけでカレーやパスタだって作れちゃいます。

写真・文:まるなな  
出典:カーネル2022年3月号vol.53 

編集部おすすめ