
【概要】北海道の車中泊旅ガイド。ゴールデンウィークの函館、松前で楽しむ桜、グルメ、ラッキーピエロについて、車中泊女子・まるななが紹介。
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北海道の桜は、例年4月中旬~下旬に開花するため、GWの連休にお花見が楽しめる。この時期に、最もにぎわいを見せるのが、函館の五稜郭公園と松前の松前公園だ。
函館の「五稜郭公園」は、江戸時代末期に建設された日本初のヨーロッパ式城郭。五稜郭の「稜」は、角という意味で、五つの「稜」がある城郭のため「五稜郭」と名づけられた。
上空から見ると星形をしているのが特徴。戊辰戦争では、土方歳三率いる旧幕府軍が最後まで戦った場所でもある。
もともと五稜郭に桜はなかったが、大正時代に桜が植樹されて以来、名所となっている。五稜郭タワーから見ることのできる、桜色に彩られた星形の五稜郭の様子は、この時期にしか見られない絶景のひとつ。
さらに函館からクルマで約2時間の松前にも足を延ばしてほしい。松前は北前船で栄えた城下町。
松前公園内には「松前線本道上陸標準木」があり、つぼみのうち5~6輪が咲くと、北海道に桜前線が上陸したことになる。北海道の長い冬が終わり、春が来たことを知らせる桜なのだ。
今回は、北海道在住のまるななが、特におすすめしたい桜のスポット、グルメ、ご当地バーガーのラッキーピエロ攻略マップを紹介したい。
まずは桜! 五稜郭が散っていてもあきらめない!
五稜郭を彩る星形のソメイヨシノ

4年ぶりにライトアップが復活! 4月22(土)~ 5月7日(日)の花見期間中、19~21時まで行われる予定。
約1500本のソメイヨシノが咲き乱れる、五稜郭公園の桜の楽しみ方を紹介。堀の周りを散策し下から見上げる桜。高さ約90m、360度ガラス張りの五稜郭タワーから、星形に淡くピンクに染まる桜が楽しめる。五稜郭に背を向けると、函館山や津軽海峡が一望できるのもの魅力のひとつ。
五稜郭の桜が散っていたら……

青葉ヶ丘公園 北海道茅部郡森町字清澄町12
森町の「道の駅YOU・遊・もり」に足を延ばしてみて! 隣接されている「オニウシ公園」「青葉ヶ丘公園」は道南の桜の名所として知られており、広大な敷地でゆったりと桜を見物できる。
また、「青葉枝垂」「森小町」という森町固有の桜も見どころのひとつ。2週間にわたり開催される「もり桜まつり」では、ライトアップした夜桜や、手ぶらでジンギスカンを楽しめるコーナーも。例年、五稜郭より遅く咲き始めるので、出遅れた人も間に合うかも!?
さくら名所100選! 最北の城下町、松前

松前城は、戊辰戦争の舞台のひとつとなった日本最北かつ最後の日本式城郭。昭和の火災で天守は焼失したが、現在は再建し松前城資料館となっている。
城跡は松前公園として整備され、約250種類・1万本の桜が植えられている。日本さくら名所100選に選ばれている名所。早咲き・中咲き・遅咲きの桜が、リレー形式に開花し、約1カ月にわたり花見を楽しめる。
公園内には、ここでしか観られない固有種が100種類ほどあり、「光善寺の血脈桜」「龍雲院の蝦夷霞桜」「天神坂の夫婦桜」という名木と呼ばれる桜も見もの。
4月29日から、北海道初の桜専用LEDを使用したライトアップも行われる。ぜひとも幻想的な夜桜の世界に浸ってみて!!
その土地ならではの名物グルメに舌鼓!
“おいしい”道の駅! しかべ間歇泉公園


タラコが名産の鹿部町。「浜のかあさん食堂」で煮魚がセットになった「プレミアムたらこ御膳」(1200円)が人気。浜のかあさん食堂/北海道茅部郡鹿部町字鹿部18-1
対岸・大間と同じ津軽海峡でとれた本マグロ!

松前といえば「本マグロ」。「道の駅北前船松前」内の食堂では「松前本マグロ丼」(1980円)がおすすめ。対岸は本マグロで有名な大間。同じ津軽海峡でとれた、濃厚な味わいの赤身、とろけるトロをぜひ味わってほしい。道の駅 北前船松前/北海道松前郡松前町字唐津379
函館行ったらぜひ寄りたい! ラッキーピエロ!
攻略マップ&取り扱いメニュー一覧

チャイニーズチキンバーガー・ラキポテセット(869円)
ラッキーピエロは、函館で外せないご当地レストラン。特に有名なのが「チャイニーズチキンバーガー」で、全国ご当地バーガーで日本一になっているほど有名だ。

チャイニーズチキン・ハンバーグステーキ(935円)。バーガーセットとともにラッキーピエロのなかでは不動の人気メニュー。
そのラッキーピエロは、店舗により提供メニューが異なるのはご存じだろうか。カレー、とんかつ、ラーメンなど、どれも地元の人にも愛される人気メニューばかり。しかもボリューミーなので、欲張って注文しすぎないよう気をつけて!

函館で車中泊&おすすめ情報

道の駅なないろ・ななえ 北海道亀田郡七飯町字峠下380-2
函館市内の車中泊スポットは少ない。有料の函館駅近くのパーキングか津軽海峡フェリー乗り場が有名。
ちなみに、男爵いもの発祥の地であり、道の駅併設「男爵ラウンジ」のテイクアウトメニュー「ザ・男爵プレミアムチップス」(500円)は絶品なので試してほしい。

RVパークはこだて緑園通 北海道函館市本通3-15-11
また、五稜郭からも近い「RVパークはこだて緑園通」は、電源あり、ごみ処理可、銭湯が徒歩圏内で、さらにコンビニ、コインランドリーが目の前という、車中泊旅にとって最高の設備と立地。
函館周辺には、予約不要の格安or 無料キャンプ場もあるので、車中泊キャンプも楽しめる。
北海道最古の温泉 知内温泉

開湯800年の歴史をもつ北海道最古の温泉。内湯「上の湯」と「下の湯」(ともに男湯、女湯あり)と、混浴露天風呂ひとつがある。加水をしていない自然のままの源泉掛け流し。温泉好きなら一度は入浴したい温泉だ。知内温泉/北海道上磯郡知内町湯ノ里284
※こちらの記事はカーネル2023年5月号vol.60の連載「新 車中泊で旅する 北海道編」から罰すしたものです。全編は本誌をご覧ください。※掲載している情報は2023年3月末時点のものになります
まるなな プロフィール

2017年に中古で購入した軽キャンピングカー・テントむしで北海道をキャンプ、登山、車中泊で楽しむ「軽キャン女子」。その様子をYouTube「まるななちゃんネル」とブログ「まるななブログ」にて配信中!
写真、文:まるなな
写真協力:弘前観光コンベンション協会、鶴田町役場、五所川原市観光協会、函館国際観光コンベンション協会、森町観光協会、松前観光協会
初出:カーネル2023年5月号vol.60