収入を増やしたい、お酒を止めたい、痩せたい……。漠然とした夢や目標を持ったまま、叶えられずに過ごしている人は多いだろう。
いつまで経っても夢や目標を達成できない原因を、「数字で目標を決めていないからです」と指摘するのは、お金を生み出すパラレルキャリアのプロ」として活躍するLutzの三浦さやか氏。

夢の実現に「数字」が大事なワケ

「手取り20万円」のOLが起業…わずか半年後に“月商100万...の画像はこちら >>
 三浦氏は、2017年9月に17年間のOL生活を卒業した。

「育休後からは時短勤務でお給料が下がってしまい、17年間務めて残業をしても、当時の手取りは20万円程度。上司には『これだけのお給料で、こんなに働いてくれてありがとう、コスパがいいよね』と褒められたことが、他の女性社員とともにありました。いい会社でしたし、今の自分があるのも前職のおかげで、悪気がないことは理解していましたが、このままの働き方ではダメだと思ったのと、息子のサッカー留学の夢を叶えてあげたい気持ちが原動力となり、2016年9月に副業を決意しました」

 そのときに立てた目標が、「1年後に女性を応援する仕事をして、月商は100万円でした」と語る三浦氏。実際に1年後の2017年9月に起業し、月商100万円は起業を決意してからわずか半年で達成できたという。

「実は目標を数字で決める前は、セミナーに10年くらい通っていましたが成果はでませんでした。このように数字で目標を決めると実現させやすいですが、何の数字を設定するかがポイントになります。期日は、想像できる範囲で定めるのがいいと思います。5年後、10年後と長期で計画しても、そのときの自分が想像しにくいですし、どうなっているかわかりませんよね。でも、半年後、1年後なら想像しやすいですし、その期間までに何をどう準備すればいいのか、逆算しやすいと思います。

 また、月商などのお金の目標は、現在の収入をベースに背伸びをした金額を目標にして公言するのがオススメです。目標や夢を口にすると、応援してくれる人が必ず現れるはず。
私自身、応援の声は目標達成の大きな励みになりました」

 仮に計画通り目標を達成できなくても、落ち込む必要はない。

「私は目標の実現に向けてがんばった成果を、“夢貯金”と表現しています。この夢貯金があれば、今後さらに大きな目標を叶えられる可能性がありますし、別の目標を実現させるために役立つことがあるかもしれませんから」

「手取り20万円」のOLが起業…わずか半年後に“月商100万円”を達成できたワケ
OL時代の三浦さん


数字で目標を決める5つのメリット

「数字で目標を決めること」には、下記の5つのメリットもあるという。

①具体的なので行動にも繋げやすい
②イメージが湧きやすくリアル感が増す
③実施後の評価をする際に客観的、具体的な評価がしやすい
④数字で評価できると次の目標も立てやすい
⑤自己肯定感やモチベーションの維持に繋がる

「私は、3月3日に3冊目の書籍『未来が変わる魔法の数字』を上梓します。この本の執筆活動を例に、①~⑤について解説したいと思います。

 当然ながら本を出版するときは、スケジュールを立てて内容を決めたり、執筆を行ったりします。本を出せば終わりというわけでなく、出版パーティなどのイベントもあります。発売日やイベントの日取りが決まることで、いつまでにこれをしなければいけないという目標が立てやすくなる。つまり、①の具体的なので行動にも繋げやすい、というわけです」

数字で目標を決める残りのメリットの理由は…

「手取り20万円」のOLが起業…わずか半年後に“月商100万円”を達成できたワケ
過去の出版関連のイベント
 三浦氏は、著書で10万部のベストセラーを目指している。これが②~④のメリットに繋がると、次のように教えてくれた。

「10万部は簡単に達成できる数字ではありませんが、届かない目標ではありません。だからこそ、②イメージが湧きやすくリアル感が増すので、目標を達成するためには何が必要なのかを考えて行動に移すことができます。

 また、②を設定することで、③の実施後の評価をする際に客観的、具体的な評価がしやすいというわけです。実現できていれば、次の目標を高く設定するときに役立ちますし、たとえ実現できなくても、何が足りなかったのか反省を活かすことができますから。
これが④数字で評価できると次の目標も立てやすい、というメリットになります」

 最後の「⑤自己肯定感やモチベーションの維持に繋がる」は、三浦氏が特にお気に入りのメリットとも。

「漠然とした目標であれば『達成できた』『達成できなかった』でしか評価できませんが、数字であれば達成できた部分の評価が細かくできます。『ここはできなかったけど、こっちはよかったよね』と加点式で評価できるので、メンタル面にもいいんですよ」

数字で目標を決めたからこそ実現できた夢

 いまでこそ、立て続けに書籍を出している三浦氏だが、「最初の出版は大きな夢でした」と振り返る。

「私は起業して2年で年商3000万円に到達していましたが、そのときに『年商1億円を超えたら本が出せる』と教えてもらいました。それだけの実績がないと本は出せないんだと驚いたのと同時に、1億円いけば本が出せると思って、ますますやる気が出ましたね」

 出版の目標を掲げてわずか1年、三浦さんは2021年12月に処女作を上梓した。

「私は本が出せるというにんじんをぶら下げられたので、これまで以上に事業に取り組んで年商1億円の達成を目指しました。1年で達成できたのも、まさに数字で目標を決めたからです。そもそも本を出せることがわかっていなければ、年商1億円は目指していなかったかもしれません(笑)」

「手取り20万円」のOLが起業…わずか半年後に“月商100万円”を達成できたワケ
Lutz三浦さん

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