卵サンドを愛し、これまでに1000種類以上の卵サンドを食べ歩いたという、小橋敬太さんもそのひとり。ハマった経緯にくわえ、健康診断の結果など、体調面についても気になるところではある。本人を直撃した。
ハマるきっかけになった衝撃的な卵サンド
卵サンドに対する愛が加速したのは、2015年までさかのぼる。大阪府堺市のとある喫茶店での話だ。
喫茶ラックでどちらかといえば個性派に分類されるようなものに出会って以降、数多くの卵サンドを食べてきた小橋さん。その魅力を次のように語る。
「材料は“シンプル”がいいですよね。
まだ見ぬ卵サンドを求め探すのが日課だった
現在、東京在住の小橋さんは、卵サンドを求めて片道20キロもの距離を自転車で走ることもあるという。ただ、大阪で暮らしていたころは、さらに守備範囲が広かった。「河内長野という大阪南部の町に住んでいて、大学まで50キロくらい離れていました。家と大学の経路上にある卵サンドを売っているお店を調べまくりました。朝、家を出て電車やバスでは行きにくい店に寄ってから、大学に向かうので片道60キロくらい走ってたと思います。日中は大学で研究して、帰りには別のお店で卵サンドを買って帰ったりしていたので、1日に100キロ以上走っていました」
ちなみに、今までで特に記憶に残る卵サンドは?

コンビニの卵サンド、ナンバーワンは?
卵サンドの食べ歩きをライフワークとする小橋さんだからこそ、卵サンドを求めて東奔西走するが、そうではない私たちは「気軽に」美味しい卵サンドにありつきたいもの。コンビニ各社のサンドイッチにも卵サンドがラインナップされているが、そこに差はあるのだろうか。「ローソンは以前から、卵サンドに対するモチベが高くて、これまでもいろんな種類を出しています。現在では、店内調理をする店舗『まちかど厨房』で、今年1月から売られている『厚切りカツ&店内づくりのだしたまごサンド』という商品に注目しています。
まちかど厨房のような一部店舗ではなく、通常の商品として販売されている卵サンドでは、ファミリーマートが頭一つ抜けているとのことだ。

「お酒にあう卵サンド」もある
小橋さんのSNSやブログでは、卵サンドとお酒を合わせている投稿が多い。筆者も毎晩お酒を飲むが、その時に炭水化物を求める気にならない。しかし、お酒にあう卵サンドも数多くあるようだ。
お店の雰囲気も大事にする小橋さんが、お酒に合う卵サンドの店として推すのが、大阪・難波にある『純喫茶アメリカン』だ。

完全栄養食だからこそ?「むしろ体調は良くなった」
食事はバランスと言われる。卵サンドばかり食べていることで、健康診断の結果や体調に悪影響はないのだろうか。「健康診断の結果はまったく問題ないですし、体調が悪くなったことはありません。卵は完全栄養食なので、ラーメンなどを食べていた食事が卵サンドに置き換わり、むしろ体調は良くなった印象です。自分で作るなら野菜をたくさん入れたりもできますしね」
「生の卵黄を混ぜこむ」
最後に小橋さんにおすすめレシピを聞いた。「卵サラダに生の卵黄を混ぜこむと、めちゃくちゃ濃厚になって美味しいですよ。そして、パンはロイヤルブレッド(山崎製パン)一択ですね。しっとり感が圧倒的ですし、耳まで美味しいし、焼いても美味しい。全方位的に喜びをくれるパンですね。食パンガチ勢の方には超熟(敷島製パン株式会社)も人気みたいですが、卵サンドにするならロイヤルブレッドです!」
=====
知られざる卵サンドの世界を堪能した取材だった。シンプルな中に個性が光るというのも、巡りがいがあるもの。小橋さんの発信によって、さらにファンの裾野が広がっていく日も近いはずだ。
<取材・文/Mr.tsubaking>
【Mr.tsubaking】
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。