ママ友だけで行ったバーベキューで大惨事
「GW……去年の大騒ぎを思い出します」と話してくれたのは、吉野ゆりさん(32歳・仮名)だ。
仲の良いママ友5人でレンタカーを借りてバーベキューに行くことになったという。
「パパたちに子どもを預けて、女5人だけで行くことになって。ただ、行く前にジャンケンで負けてしまって、食材やガソリンなどのお金を払わなくていい代わりに、運転係になってしまいました」
吉野さんはもともとそこまでお酒を飲まないようで、ノンアルでも構わなかったそうだが「ぶっちゃけタダでも行き帰りの運転はきつい」と苦笑する。
「結構みんな高いお肉やジュースを買ってくれたので、まぁいっか!という感じではありました」
帰りの車でみんなが爆睡するなか「お腹痛い」
バーベキューを楽しんで日が暮れてきた頃、帰ることに。出発すると、吉野さん以外はお酒を飲んだこともあって大爆睡。
「みんないびきの大合唱ですよ(笑)。おかげで全く睡魔が襲ってこなかったのは助かりました」
予想に反して道は混んでおらず、サービスエリアで「トイレ行かなくて平気?」と聞いたが、誰も起きなかった。
「10分くらいしたら、だんだん混んできて『うわー、最悪だな』と思っていたら、爆睡していた1人のAちゃんが急にムクッと起き上がったんです」
吉野さんが「起きた? よく寝てたね」と話しかけると、Aさんは顔面蒼白で「……お腹痛い」とつぶやく。
「しかも我慢できる系ではなく、結構やばい系。すぐに次のサービスエリアまでの距離を調べましたが、最短でも30分はかかる見込み。Aちゃんは『痛い』『やばいかも』と呻いていました」
レンタカーで漏らしたら?

「まさに地獄絵図ですよ。
念の為に持ってきていた薬があることを思い出し、2人で飲んで、なんとか次のサービスエリアに到着。その時ばかりはサービスエリアが「天国に見えた」んだとか。
「トイレはそこまで混んでなくて、Aちゃんと猛ダッシュ。なんとか間に合って『よかった』って安堵しました。その後は腹痛も治って、無事にそれぞれ帰宅しました」
じつは“ノーパン”で帰って…
だが、翌日とんでもない話をAさんから聞くこととなる。「子ども同士が一緒の習い事をしているんですが、お迎えの時にAちゃんが『昨日は大変だった』と話し出したんです。なんでも、本当は間に合わなくて、ちょっぴり漏らしてパンツを汚してしまったそうで。それでも、しれっと帰っていったんですが、自宅の階段を登った時にたまたま下にいた旦那が『お前、なんでパンツはいてねぇんだ?』。
まさかの浮気を疑われて、大騒動だったと(笑)。正直に『お腹痛くて間に合わなくて』と伝えたそうですが『大人がそんなことあるか!』と信じてもらえず大変だったようです」
Aさんは笑い話にしていたが、心の底からは笑えないという吉野さん。
「私もあと5分後だったら、どうなっていたことかって。今年は家族で車で他県に行こうという話がありましたが、渋滞のことを考えると怖くて。結局、新幹線で行くことになりましたね……」
<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720