食事を楽しむために訪れた飲食店で、思ってもみなかった仕打ちを受ける場合がある。益田陽子さん(仮名・20代)は、休日にに友人や恋人とお酒を飲むのが楽しみだという。
はじめて訪れる街で友人と2人で近所のお店を検索。おいしそうな料理の写真を公開しているお店を見つけ、雰囲気も良さそうなので予約してお店に行ったそうだ。
「海鮮系の居酒屋だったのですが、休日なのに夜の8時に入店するとお客さんは私達2人と数名ほど。席数のわりに空いていて、なんだか嫌な予感はしたのですが、予約しているので帰りますとはいえず。とはいえ、お客さんが少なくても料理がおいしければ問題ないので、とりあえずビールとお刺身の盛り合わせ、あとは串焼きを数本頼んだんです。まず、ビールと一緒にお刺身の盛り合わせがきたのですが、2000円以上するのに雑で盛られた量がどう考えても少ない……。メニュー表に載っている魚も入っていないし、写真と違うものが来てテンションはだだ下がりです。串焼きもなんだか固くておいしくないし……」
「お店が公式アカウントで公開していた写真では、コメント欄に特に海老とイカがおいしいと書いてあったんです。
すると、奥から店主らしき人が出てきて、『仕入の状況によって写真と違うこともある』と強めの語気で回答してきた。また、『クレームいわれても困る』、『文句があるなら帰ってもらって構わない』と、ずっと喧嘩ごしなんです。さすがに、こちらも頭にきて帰るというと、高めの料金を請求された。合計金額がおかしいと問いただすと、卵焼きひとつのお通しで1人1000円だと主張し……。揉めるのも嫌だから料金を払って帰りましたが、間違いなく過去一やばい店でした」
「一緒にお店に行った友人が、この日の顛末をそのままGoogleマップの口コミに投稿したんです。すると、その投稿を見た店主が、私のスマホに電話してきました。当日、新規の客が我々だけだったので書き込みをした犯人だと推理し、電話してきたそうです。
あまりにしつこいので警察に相談することに。
「所轄の警察署に相談して、損害賠償などをちらつかせて脅迫されていると事情を説明したんです。担当の警察官も、喧嘩両成敗という形で、我々にはひとまず口コミは削除するようにいってきた。これ以上、騒ぎが大きくなると嫌なので、店側から謝罪があれば削除すると伝えたんです。そうしたら、警察官がお店に連絡したようで、店主からすぐに謝罪のメッセージが。まさか、警察から電話がくると思っていなかったようで、メッセージの文面も言い訳ばかりで、焦っている様子でした。友人も、お店に被害を与えたくて口コミを書き込んだわけではないので、その謝罪のメッセージを見て削除しました。それ以降、ぱったりと電話はなくなりましたが、正直に言えばいまでもムカつきは収まりません」
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この騒動があって以降、飲みに行く飲食店は前もってしっかり調べるようになったそうだ。旅の醍醐味は削がれるが、知らない土地で飲食店を探す際は、クチコミやレビューをきちんと見たうえで、行くようにしたほうが間違いないはずだ。
<TEXT/高橋マナブ>
【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている
主に居酒屋を使用しているそうだが、たまに大ハズレな店に当たってしまうこともあるとか。
旅行先の一見で入った居酒屋が…
「インスタで検索して、料理や雰囲気が良さそうなお店を選ぶんです。たまに冒険して、グーグルマップで検索してみて、写真や書き込みなどがないお店に行くこともあります。書き込みが全然なくて人気がなさそうでも、実際に行ってみると、意外な発見ができる場合も。ただ、ひどい店に入ってしまうこともある。この前、プチ旅行した際に入った居酒屋が、本当に最低でした」はじめて訪れる街で友人と2人で近所のお店を検索。おいしそうな料理の写真を公開しているお店を見つけ、雰囲気も良さそうなので予約してお店に行ったそうだ。
「海鮮系の居酒屋だったのですが、休日なのに夜の8時に入店するとお客さんは私達2人と数名ほど。席数のわりに空いていて、なんだか嫌な予感はしたのですが、予約しているので帰りますとはいえず。とはいえ、お客さんが少なくても料理がおいしければ問題ないので、とりあえずビールとお刺身の盛り合わせ、あとは串焼きを数本頼んだんです。まず、ビールと一緒にお刺身の盛り合わせがきたのですが、2000円以上するのに雑で盛られた量がどう考えても少ない……。メニュー表に載っている魚も入っていないし、写真と違うものが来てテンションはだだ下がりです。串焼きもなんだか固くておいしくないし……」
店主ともめたあげく、「高めの料金を請求された」
最後の望みをかけてお店のインスタグラムで名物だと紹介されていた、魚介の天ぷらを注文したそうだ。「お店が公式アカウントで公開していた写真では、コメント欄に特に海老とイカがおいしいと書いてあったんです。
ただ、天ぷらが全体的にベチョベチョだし、イカは固くてゴムを噛んでいるようだった。それに、またもですが、インスタで公開している写真と料理の雰囲気が全然違っていて。意を決して友人が店員さんに『写真と全然違う気がするのですが』と質問したんです。
すると、奥から店主らしき人が出てきて、『仕入の状況によって写真と違うこともある』と強めの語気で回答してきた。また、『クレームいわれても困る』、『文句があるなら帰ってもらって構わない』と、ずっと喧嘩ごしなんです。さすがに、こちらも頭にきて帰るというと、高めの料金を請求された。合計金額がおかしいと問いただすと、卵焼きひとつのお通しで1人1000円だと主張し……。揉めるのも嫌だから料金を払って帰りましたが、間違いなく過去一やばい店でした」
口コミを見た店主から電話が…
せっかくのプチ旅行が台無しになってしまった。しかし、この飲食店とのトラブルは、ここで終わりではなかったそうだ。「一緒にお店に行った友人が、この日の顛末をそのままGoogleマップの口コミに投稿したんです。すると、その投稿を見た店主が、私のスマホに電話してきました。当日、新規の客が我々だけだったので書き込みをした犯人だと推理し、電話してきたそうです。
電話番号は、予約した時にバレていますから。店主は、書き込みのせいで損害を被ったので削除しろといい、このままにするなら損害賠償で訴えると激怒しているんです。でも、嘘は書いていないし、そもそも料理や接客態度に問題があるのではないかとこちらも応戦。それが気に入らなかったのか、そこから3日間にわたって毎日電話がかかってくるようになったんです」
あまりにしつこいので警察に相談することに。
「所轄の警察署に相談して、損害賠償などをちらつかせて脅迫されていると事情を説明したんです。担当の警察官も、喧嘩両成敗という形で、我々にはひとまず口コミは削除するようにいってきた。これ以上、騒ぎが大きくなると嫌なので、店側から謝罪があれば削除すると伝えたんです。そうしたら、警察官がお店に連絡したようで、店主からすぐに謝罪のメッセージが。まさか、警察から電話がくると思っていなかったようで、メッセージの文面も言い訳ばかりで、焦っている様子でした。友人も、お店に被害を与えたくて口コミを書き込んだわけではないので、その謝罪のメッセージを見て削除しました。それ以降、ぱったりと電話はなくなりましたが、正直に言えばいまでもムカつきは収まりません」
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この騒動があって以降、飲みに行く飲食店は前もってしっかり調べるようになったそうだ。旅の醍醐味は削がれるが、知らない土地で飲食店を探す際は、クチコミやレビューをきちんと見たうえで、行くようにしたほうが間違いないはずだ。
<TEXT/高橋マナブ>
【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている
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