災害を避けるために日本人がすべきこと
たつき諒氏の漫画『私が見た未来 完全版』を発端にした’25年7月大地震説は、韓国や中国など周辺国にも広がり、特に香港で大きな波紋を呼んでいる。さらに台湾では有名霊媒師が「7月に日本や台湾周辺で大災難が起きる」と預言。海外での騒ぎも拡大を続けるばかりだ。
今回、張本人であるルオウェン・ホァン氏を直撃した。彼女は台湾で「霊媒ママ」と呼ばれており、たびたびその言動が注目されている有名人だ。
「たつき氏の漫画を読んだことはありませんが、7月に地震が起こる可能性はあると思います。ただしそこまで壊滅的なものではないでしょう」
同氏は、’25年から’26年の間に災いが起きると預言しており、7月はその中間にあるので注意すべきだと説く。
「現在、太陽の活動は活発になっている。そのエネルギー振動が地球に影響を与えており、地球全体で地震も頻発しています。地球はその受けたエネルギーを分散させる時に地殻変動や地震を起こすのです。また、今は『覚知(意識)時代』に入っており、人間の精神や心理(魂)に変化が起こりやすい。その変化がマイナスに振れると、地球の波動に共鳴し、災害が起こりやすくなります。
すべての日本人に警告!「ストレスを溜め込むな」

「宇宙から感じ取るチャンネルが違うので受け取るメッセージの解釈は異なります。ただ、同じ宇宙から感じ取っているので共通する部分はあるのかもしれない」
最後に彼女は、「災いを食い止めることができる」と日本人にこうアドバイスした。
「どんな国にも、その国独自の波動というものがある。波動はその国に暮らす人々の精神エネルギーと共鳴しています。災害を抑えるには、人々が不安やストレスを抱え込まないことが大事です。アジア人の中でも日本人はとりわけ、日々のストレスを我慢して溜め込む傾向にあります。それらが一気に放出されると、地球と共鳴し災害を引き起こすエネルギーとなってしまう。少し感情的になってもいいので、日々の小さなストレスをこまめに解消してください。日本人の精神状態が良好であれば、災害を抑えることができるのです」
学術的にはもちろん「オカルト」だが…

「こうした預言は、人々に共通した不安や好奇心があることで広がっていきます。地震災害は、まさに多くの人が共通して持っている潜在的な不安で、だからこそ流言も広まりやすい。具体的な日付が提示されると、人は起こるはずがないと思う一方『もしかしたら』と心のどこかで期待してしまう。みんなで一緒になって盛り上げたいという、ある種のイベント的な心理が働くのです」
海外への情報発信の強化を
影響は長期化しそうだが、何か解決策はないのだろうか。「地震は絶対に起きないとは言えませんが、日にちを特定した予知はできません。いつ地震が起こるという具体的な話が出たら、それは流言や噂レベルの話と捉えていい。大勢が盛り上がりたがっているので、火消しは難しいですが、いいかげんな話だと強く主張していくしかない」(中森氏)
日本政府は国内だけでなく、香港などの海外でも積極的に情報発信をすることが必要なのかもしれない。
【台湾有名霊媒ママ・ルオウェン・ホァン氏】
Ruowen Huang●20年以上、スピリチュアル・カウンセラーとして活躍。現在はカナダを拠点に活動。英語と中国語を合わせ30冊以上の著書がある。YouTube(@Ruowen)でも情報発信
【災害情報学者・中森広道氏】
日本大学文理学部教授。同大学助手などを経て現職。専門は災害社会学、災害情報論、社会情報論。共著に『災害情報論入門』(弘文堂)がある
取材・文/週刊SPA!編集部
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