大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただいております。

「公衆便所」「無価値のクソ」水商売女性のSNSにクソリプを飛...の画像はこちら >>
 先日、韓国のボーイズグループ「ZEROBASEONE」のイベント会場で“剝がし役”と呼ばれる業務を担当していた女性が、一部のK-POPファンの逆鱗に触れ、炎上しました。その女性スタッフが頭にシュシュを着けていたことから「シュシュ女」と呼ばれ、彼女の個人情報がSNS上で拡散される事態にまで発展しています。最近のインターネット、怖すぎます。

誹謗中傷の加害者は中高年男性に多い


 弁護士ドットコムの調査(2022年)によると、インターネット上での誹謗中傷の加害者の割合は「50代男性」が24.4%と最も高く、次いで「40代男性」が22.2%、「30代男性」が14.2%、「40代女性」が9.7%と続き、中高年男性の比率が高いことがわかったそうです。

 実際、SNS上には見ず知らずにもかかわらず急にクソリプを飛ばしてくる“インターネットぶつかりおじさん”が散見されます。

 私のX(旧Twitter)のフォロワーのほとんどは、返信が欲しいだけで記事の内容にも私にも興味がなさそうなDM乞食とキモおじが大半です。しかし、「キャバ嬢に嫌われている迷惑客の特徴10選」などの記事に怒ってクソリプを飛ばしてくる熱心な読者も稀にいます。

 たとえば、

「価値のないクソカスの公衆便所が!消えろ!」

 と、リプライがありました。投稿者のアカウントを見に行ってみると、いかにも崖っぷちお爺さんで悲しくなりました。

 そんなお爺さんのクソリプに反論してみたところ、結局はアカウントを消して逃亡してしまいました。詳しく解説します。
 

クソリプを飛ばしてくる男性の正体

 
「キャバ嬢に嫌われている迷惑客の特徴10選」などに怒ってクソリプを飛ばしてくる男性というのは、だいたいが迷惑客=自分のことだと思い込んで逆上している極めて哀れで惨めで愚かな人たちなのですが、お爺さんも例外ではなく、「価値のないクソカスの公衆便所が!消えろ!」に加え、

「お前はオレを侮辱した。そんなツラでよく人のことをとやかく言えたもんだな!ブス!ババア!無価値のクソが!!」

 と、言いたい放題でした。ちなみにお爺さんは「無価値な人間などいない」という内容のブログを投稿していました。
椅子から落ちそうになりました。

“インターネットぶつかりおじさん”は社会問題

 
「公衆便所」「無価値のクソ」水商売女性のSNSにクソリプを飛ばす“インターネットぶつかりおじさん”の意外な正体
※写真はイメージです
 ネットリテラシーに乏しい年代の方だと割とよくあることなのかもしれませんが、Facebook感覚でXのアカウントを管理している方があまりにも多くないですか。

 個人情報ダダ漏れです。「無価値のクソが!!」などのリプライを、顔写真や居住地、職場、家族構成まで公開した状態でやっています。

 お爺さんがX上に公開している個人情報や投稿をくまなく拝見しましたが、いかにもいかにも駅から徒歩20分の家賃6万円外階段ボロアパート住まい、ゆでたパスタに塩ふって食ってそうな感じでした。

 ちなみに「攻撃的なやつが多すぎる。みんな心を病んでるんだな」とポストしていました。自分は病んでいないと思っているようです。

 おそらくですが、このような弱い男性が安心して軽蔑できる最後の砦が商売女なんです。

 属しているグループ内で自分が最下位になっちゃったら、別のグループのところへ行って自分よりさらに下のやつを見つけて石を投げたくなる心理はわからなくもないです。そうやってさらに下のやつを、さらにもっと下のやつをと下から下へ進み続けた結果、もう安心して殴れるのが商売女くらいしかいない状態になっちゃうんじゃないでしょうか。

 最近ではインフルエンサーとして活躍しているキャバ嬢さんも珍しくありませんが、彼女たちのSNSアカウントに反応しているおじさんたちもヒドイものです。

 おじさん同士の土俵では勝ち上がれないおじさんが、商売女を殴って自尊心を保とうとしてるのを見ていると国の衰退を感じてしまいます。
悲しい。これはもはや社会問題ですよ。

 お爺さんも例にもれず

「お前らが世間からどんな目で見られているか知っているか?ムシケラだよ!ムシケラ!ゴミ以下の無価値なんだよ!」

 と、私には言いたい放題です。ゴミ以下の無価値じゃないと安心して軽蔑できない。

 ゴミ以下はお前では?と言いたくはなりますが「無価値」とまでは思わないです。駅から徒歩20分の家賃6万円外階段ボロアパート住まいなんて、むしろ伸びしろしかないじゃん。がんば。

誰かの不幸を心のよりどころにしてはいけません


 自分の下に「ゴミ以下の無価値」を置いたところで、駅から徒歩20分の家賃6万円外階段ボロアパート住まいの暮らしは変わりません。南無。

「女は歳を重ねるごとに価値を失う」なんてことを心のよりどころにしてしまうのもなんとも情けない話です。

 だいたい、性的な魅力を価値とするならば、男性だって年齢を重ねるごとに価値を失います。年齢を重ねた私たちにとって、シワやシミ、夜中にトイレに起きる回数、腰痛の頻度などの他に増すものがあるとしたら、それは主に収入です。

 若者に一目置かれたければお金を稼ぐしかない。
だからこそ、働くって、お金を稼ぐって、夢があります。

女殴ってる場合じゃない

 
「公衆便所」「無価値のクソ」水商売女性のSNSにクソリプを飛ばす“インターネットぶつかりおじさん”の意外な正体
みずえちゃん
 今回は「水商売の女性のSNSにクソリプをしてしまうおじさん」について解説しました。おじさんの弱体化はもはや社会問題です。強くて威張っていてカッコよかったおじさんたちは、いったいどこへ消えてしまったのでしょうか。

 と、少しセンチメンタルな気分になってしまいましたが、銀座へ来てみると相変わらずおじさんは強くて威張っていてカッコよかったので安心しました。

 そうそう。これもクソリプおじさんあるあるなのですが「スケベでキモいおっさん相手にしてる可哀想な仕事」みたいな捨て台詞を吐いていく人が多いです。いやいや、スケベでキモいお前と一緒にしたら、さすがにおっさんに失礼だろ。

<文/みずえちゃん>

【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。
X(旧Twitter):@mizuechan1989
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