2021年9月にAKB48を卒業し、現在はYouTuberとして活動する鈴木優香。『週刊SPA!』(扶桑社 / 2025年3月18日発売号)では、グラビア企画「このあと、どうする?」で、1年半ぶりのセクシーな姿を大胆披露し話題となった。

 鈴木のYouTubeチャンネルは赤裸々な質問に答える企画などから始まり、さまざまな変遷を経て、ここ最近は高速バス・フェリー・ホテルリポートなどの“旅系動画”を中心に配信し、チャンネル登録者数を順調に伸ばしている。

 大所帯のアイドルグループを卒業し、現在は“ぼっち系YouTuber”として人気を博す鈴木は、ネット上でファンとのコミュニケーションを密に行う。それはアイドル時代の“しくじり”から得た教訓があるからだそうだ。鈴木の現在地に迫る。

YouTubeは「基本、全部を一人で」

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――昨年夏頃の鈴木さんのYouTubeチャンネル登録者数は20万人超。一方、記事執筆時の段階(5月7日)でチャンネル登録者数は46.8万人と順調にファン数を伸ばしていますが、YouTubeチャンネルはどのように運営していますか?

鈴木優香:基本、全部をひとりでやっています。海外に行った時はスタッフさんについてきてもらってカメラを回してもらったこともあったんですけど、日本国内の撮影はほとんどひとりです。次にどこに行くかというのは、ファンの方からの「ここに行って欲しい」というコメントを参考にしています。

――それこそ電車・ホテルなどチケット予約をすることから始まり、カメラを回したりなど撮影の全てを行うとなると、シンプルに大変じゃないですか?

鈴木優香:そうですね(笑)。でも私自身も楽しんでやっているからそんなに大変じゃないというか。それと旅行は元々、好きだったので、今はやりたいことが表現できている感じです。

こだわりもあるので自分でやっています

「アイドル時代は調子に乗っていた」 鈴木優香、AKB48時代の“しくじり”から学んだファンとの向き合い方
鈴木優香
――動画編集している姿も動画で公開されたことがありましたが、現在も鈴木さん自身で編集作業を行っているんですか?

鈴木優香:基本的には自分でやっています。私のYouTubeを見てくれている方は、「常にどこかに出掛けているんじゃないか」って思っているかもしれないんですけど、実は家にいる時間の方が全然多いんです。

――意外でした(笑)。


鈴木優香:あはは(笑)。私のチャンネルは週2投稿で運営しているんですけど、旅行自体は月に2~3回程度で、何泊かして、4本分くらいをまとめて撮影しています。1ヶ月に2回旅に出かければ1ヶ月分の撮影ができるので、お家時間の方が全然長いんです。編集に加えて、アフレコを録ったりする時間も必要なので。動画では旅行中の姿しか流してないので、「優香ちゃん、家あるの?」と心配してくれる方もいました(笑)。

――チャンネル登録者数も順調に伸びていて、動画編集を外部スタッフに委任するやり方もあるんじゃないかと。

鈴木優香:メンバーシップ限定動画の編集を人にお願いしたこともありました。でも、自分が思い描いていた出来とは違うものだったんです。具体的に指示するくらいなら、自分で編集した方が早いし、思い描いた通りになるし、こだわりもあるので自分でやっています。もちろん編集が楽しいっていうのもあるんですけど。

私のチャンネルは海外視聴者も多いので、翻訳をつけて配信する際、たまに高校時代からの友達に編集をお願いすることがあるくらいですかね。

アイドル時代は調子に乗っていたんです

「アイドル時代は調子に乗っていた」 鈴木優香、AKB48時代の“しくじり”から学んだファンとの向き合い方
鈴木優香
――鈴木さんが“YouTuberとして活動してみよう”と思ったきっかけを教えてください。

鈴木優香:元々、YouTubeがすごく好きで、ずっと見ていたんです。
AKB48に入ってからも、休みの日はYouTubeを見ていて。私がAKB48として活動していた頃はコロナ禍だったんですけど、お仕事がなくて落ち込んでいる時とか、YouTubeに助けられたこともありました。“いつか自分もそんな発信ができたらいいな”と考えていた中で、グループ卒業後は、勇気を出してYouTuberとして活動してみようと思いました。

――コメント欄に寄せられたファンの声には全て“いいね”で反応したり、時にコメントで返したり、しっかりとファンと向き合っている印象です。

鈴木優香:そうですね。私自身、ファンの方としっかり向き合わないとついてきてくれないっていうのを実感しているので。

――それはアイドル時代に気づかされたこと?

鈴木優香:実はアイドル時代は少し調子に乗っていたんです。私、地下アイドルからAKB48に入ったんですけど、いきなり大きなグループのメンバーになったので、「よっしゃ~AKBだ~」みたいな感じで、自分も大きくなったと勘違いしちゃったんですね。そういうのがファンの方にも伝わっちゃったみたいで、応援してくれていた人が離れてしまった経験がありました。なのでYouTubeで活動するようになってからは自分自身、そしてファンの方としっかりと向き合うことを意識しているんです。

ファンとの向き合い方は、しくじりから学んだ

「アイドル時代は調子に乗っていた」 鈴木優香、AKB48時代の“しくじり”から学んだファンとの向き合い方
鈴木優香
――ファンの方との向き合い方は、AKB48時代のしくじりから学んだことだと。

鈴木優香:そうですね。

YouTubeへの熱量を高めたら、ファンの方の熱も上がってきた

――鈴木さんのYouTubeチャンネルはスパチャの賑わいも特筆すべき点ですよね。
YouTubeを開設以来、ファンの方と繋がれている実感は強くなっていますか?


鈴木優香:スパチャは最近すごく増えています。昔は全然なかったんですけど、投稿頻度を増やして、自分のYouTubeへの熱量を高めるほど、ファンの方の熱も上がってきて。

――YouTubeへの熱量を高めたら、それがスパチャにも表れるようになったというのは面白い現象ですね。

鈴木優香:本当にありがたいです。去年から週2投稿に増やしたんですけど、今はそれに加えて生配信、メンバーシップ向けに週1投稿&生配信をしているので、合計すると週5本動画を公開しているんです。

――それはスゴい。

鈴木優香:見てくださる方の存在がモチベーションになっているんです。ファンの方と繋がれている実感はありますね。それと、YouTubeで動画を見ることが当たり前の生活になっている人が多くなっていて、だからスパチャも認知が高まっているのかと思います。

<取材・文/中山洋平 撮影/星亘>

【中山洋平】
1983年生まれ。群馬県前橋市出身、埼玉県川越市育ち。主にエンタメ分野のニュース・インタビュー記事を執筆。
サウナ、ビジネスホテル、ファッション、Mリーグ、ボウリング、The Beatles、サザンオールスターズ、坂道シリーズ、お酒を好む。X:@yhinakayama
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