メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。
今年の夏に着るべきユニクロのアイテム
ユニクロの夏物もすっかり出揃いました! そこで今回は「夏物はこれだけおいさえておけばいい!」という12個をチョイスしました。BEST12とかなり多めですが、これだけ読んでおけば、今年の夏のユニクロは全理解したのと同義! ぜひ最後までご覧ください。
大人っぽくかつアクセントになる柄オープンカラー
・オープンカラーシャツ/プリント 2990円
柄のオープンカラーは一歩間違えると「テキ屋のおじさん」になってしまうデンジャーなアイテム。ですが、今回のユニクロは一味違う。コットンレーヨンの高密度素材を使いプリントの発色が非常に美しい。複雑なボタニカル柄を見事に表現、高級感たっぷりのラグジュアリーオープンカラーシャツに仕上げています。
これなら短パンと合わせてもたこ焼きを売ってる雰囲気になりません。大人っぽくかつアクセントになる柄オープンカラー、今年はマストバイです。
硬めに仕上げた襟がフォーマル感を強調
・ウォッシャブルニットポロセーター半袖 2990円
今年からラインナップに加わったこちらはコットンだけでなく、レーヨンやナイロンを混紡しまるで上質なウールニットのような風合いに仕上げた傑作! ボタンも高級感あるものを使い、さらにニットポロにありがちな「ふにゃふにゃの頼りない襟」もありません。
硬めに仕上げた襟はフォーマル感を増してくれ、「近所のポロシャツおじさん」から「夏のイケオジ」にグレードアップさせてくれること請け合いです。ニット素材はケアが面倒ですが、こちらはウォッシャブル。これで3000円を切るんだからもう言うことありません。
オーバーでもジャストでもないリラックス感
・ドライカラークルーネックTシャツ 590円
そこで、おすすめしたいのがこちら。長年ユニクロが展開しているドライカラーTですが、これが侮れません。
しかも、こちらの素材コットンにしか感じられないのに実はポリエステル混。それだけに経年変化が起こりにくく、ハードな着用でも耐えてくれます。これで590円という破格。柳井様に大感謝やでほんま。
簡単に周囲と差別化ができる万能Tシャツ
・クルーネックセーター半袖 1990円
猫も杓子もTシャツになる夏シーズン、差別化のためにとシャツを羽織ろうと思っても南国化が進む日本の夏ではなかなか暑苦しい。何か皆と違うTシャツがほしい……そんなふうに思ってる人はこちらです。
こちらニットですから、通常の天竺など一般的なTシャツ素材と比較してかなり大人っぽい。しかも、リネンのような独特のシャリ感があり、冬のニットのような暑苦しさもありません。リラックスサイズで体型も隠してくれて、さらに今ならセール価格。エルメスを経験したデザイナーなのに庶民に優しいのね……。
ブランドもののシャツと比べても遜色なし
・ブロードオーバーサイズシャツ/ストライプ 2990円
……が、このユニクロCラインは生地も上質な光沢があり、シルエットも体型を隠してくれるリラックスフィット。さらに柄もブランドもののシャツのようなセンスのいいストライプと美しいブルーの発色。これで2990円ですから。2万円くらいするブランドもののシャツと比べて「どこが違うか」と言われてもプロでもなかなか答えられません。
海外縫製ながら運針も細かく非常に丁寧な作り。カジュアルシャツですが、しっかりとしたドレスシャツレベルの仕上がりとなっており文句なし。ただし、ルーズサイズなのでクールビズなどONスタイルには使えません。あくまでもカジュアル用途で!
洗っても経年変化が起きにくく、ケアも楽ちん
・エアリズムコットンカーディガン 1990円
かつこちらは光沢感がしっかりとあり遠目にはウール素材にも見えるほど。級感があり、ショーツに合わせても大人っぽくキマる。
1990円には絶対に見えない風合いです。おすすめ。
通常のユニクロでは絶対に展開されないデザイン
・スウェットワイドパンツ 3990円
ドレープ感・光沢感に優れたスウェットを採用しており、ストンと重力に従って落ちた印象があるシワがつきにくい素材。ワイドながらそこまでダボダボに見えず、スマートにかつラグジュアリーに感じさせてくれます。
3990円と値段はそれなりにしますが、遠目にはスラックス・着用感はルームウェア感覚というまさにユニクロらしい傑作。大ヒットを飛ばしている品番でもあり、買わなきゃソンですよ。
「いいとこどり」を実現した生地
・リネンブレンドショーツ 1990円
しかしながら昨今のトレンドで「イージーケア性」を重視する流れがあります。「洗えるスーツ」「シワがつかないシャツ」「色が落ちないデニム」などなど。そうした今までは「経年変化」や「購入側のケアリテラシー」として許されていたものが、利便性という名のもと拒否されブランド側は改善を迫られています。
そのあたりを受けてユニクロは今回「リネン」ではなく「リネンブレンド」を多く展開。シワがややつきにくい、けれどリネンらしい光沢感やシャリ感は残すといった「いいとこどり」な生地。こちらもハードに使うショートパンツというカテゴリだけにシワがつきにくいのは嬉しい。でもラグジュアリーなリネンの風合いはちゃんとありますよ!
Tシャツを合わせるだけで十分サマになる
・ワイドフィットカーゴショーツ 3990円

カーゴパンツは本格的なものほど分厚く固く夏には適さないものになりがちですが、これはライトウェイトに仕上げており、通気性よく夏に適しています。かといってペラペラで安っぽいわけでなく、トレンチコートなどに使われるようなシャンブレー風の極上素材を使い説得力も抜群。
ショーツタイプもフルレングスタイプもいずれも程よい太さに抑えてあり、男臭すぎる印象も回避。Tシャツを合わせるだけで十分サマになるアイテムです。
ブランドもの顔負けのシルエット・ディティール
・タックワイドパンツ 1990円
シンプルな黒と白の展開ですが、ベーシックな今風ワイドパンツがほしいなら間違いなくコレ! 夏の気候も意識してやや薄手に仕上げているので長いシーズン使えます。
ユニクロの既存ラインではワイドパンツが不得手ですが、コラボラインに関してはワイドシルエットに優れたものが多い。おすすめです。
Tシャツデニムの組み合わせでも大人な印象に
・ワイドテーパードジーンズ 2990円
ポケットのデザインやウエスト周りもすべてスラックスのディティールを流用しており、大人な仕上がり。デニムと異なり、足のラインが出にくいスラックスのパターンは、フォーマルな印象を強調してくれます。
皆と同じようなTシャツデニムの組み合わせでもコレを使えば一歩大人な印象に。サイズは普段より1サイズ下げて選ぶとよいかと思います。これウエスト妙に大きいので。
以上、怒涛のユニクロマストバイ12選でした! これで夏のスタイルは完成!
―[メンズファッションバイヤーMB]―
【MB】
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