大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。最近暑すぎませんか。
私が子どもだった頃(ざっくり30年ほど前)は、 「今日は寒いからプールはお休み」なんて日もあったくらいです。生まれ育った場所が新潟県のド田舎なのを加味しても、30年前の夏はもっと涼しかった気がします。実家にエアコンが設置されたのもつい最近のことですよ。
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 勤めているお店がちゃんと夏祭り(イベント)をやるお店で、この炎天下で浴衣を着なくちゃいけない日が数日あり、ドロドロになる気しかしていません。

 その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただいております。

脈ありとかなしとかキスとかホテルとか


 Googleの検索欄に「キャバ嬢 店外デート」と入力すると、サジェストに

「キャバ嬢 店外デート 断り方」
「キャバ嬢 店外デート 脈あり キス」
「キャバ嬢 店外デート 脈なしサイン」

 などと表示されます。

 店外デートの断り方を模索するキャバ嬢と、店外デートに浮かれてキスまでしようとしているおじさんの不幸なすれ違いや、その一方で脈なしサインが気になって眠れないおじさんがいるかもしれないことなどを想像してしまいます。

 中には「キャバ嬢 休日デート ホテル」と検索している方もいるようです。

 そこで今回は、皆さんが気になって仕方ない「店外デート」をテーマとして取りあげ、キャバ嬢が店外デートに応じる理由や、脈ありパターンについて解説してみたいと思います。

店外デートとは


 キャバ嬢やホステスなどがお店の外でお客様と過ごすことを「店外デート」と呼びます。お給料とは別の報酬が支払われることが多い「同伴」や、その日の飲食代のお礼として応じている「アフター」とは異なり、店外デートの場合はキャバ嬢が得られる報酬は基本的にはなし。

 よって店外デートを「損得勘定なしの純粋なデート」と捉え、喜ぶおじさんが多いです。キャバ嬢と「付き合ってる」とか言い出すおっさんの大半がこれです。

キャバ嬢が店外デートに応じる理由


「店外デート=脈あり」ではない。キャバ嬢が客との店外デートに応じる本当の理由とは?
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 しかし、残酷なことをひとつ告白すると「デート」だと思っているのはおじさんだけで、キャバ嬢にとってのそれは売上や来店促進のための営業活動の一環である場合がほとんどです。デートと呼ぶからややこしいですよね。
「時間外労働」とかにした方がいいと思います。

 そのため、店外デート=脈あり、なんてことはほぼありません。

 ただし例外はあります。皆さんがよほどのイケメンでなおかつ彼女と年齢が近い場合は「脈あり」が成立する可能性がほんの少しですがあります。しかし過度な期待は禁物です。まず、皆さんはよほどのイケメンではたぶんないはずです。

 あくまで「営業活動の一環」であることを理解し、彼女のガッツをきちんと評価しましょう。そしてその頑張りに報いてあげるのが正解です。翌週はちゃんと同伴してあげてください。

店外デートではむしろ出費が増えることも


 店外デートならキャバクラやクラブに支払う「飲食代」がかからないからお得、と捉えている方も中にはいらっしゃるようです。しかしそれは大きな勘違いです。

 キャバクラやクラブなどの飲み屋さんは、世間一般の常識が通用しない場所でもあります。デートでの食事代や交通費を男性が負担するのは当たり前で、その上で「来週は同伴よろしく」「シャンパンよろしく」と、要求するのが飲み屋の女です。


 例えば、ゴルフ場ですれ違うやけに香水臭いおばさんたち(つまり我々)を引きつれたおじさんですが、あれも同様です。レッスン代はお店のママが負担してくれるとしても、ウェアを含むゴルフ用品全般、プレー料金などはお客様負担であることが一般的です。その上さらに同伴とシャンパンもセットです。「いい加減にしろ!」と言いたくなるお気持ちは理解しますが、そういうものです。

店外デートで脈なしへ一直線


「店外デート=脈あり」ではない。キャバ嬢が客との店外デートに応じる本当の理由とは?
※写真はイメージです
 店内で顧客を楽しませ、売上を上げるのがキャバ嬢の仕事です。繰り返しになりますが、ほとんどの場合、店外デートに応じてもそれはビジネス的な動機(例:店に通わせるため)によるものです。デートだなんだと浮かれて出かけると、結果的に金銭的・時間的な「損」につながる可能性が高い。

 そもそもデートだと思っているのはおじさんだけで、キャバ嬢にとっては時間外労働。時間外労働を強いる男性とそうでない男性なら、圧倒的に後者のほうが「脈あり」に1歩リードしています。

その恋を「脈あり」に変えるには


 よほどのイケメンでも、彼女と年齢が近いわけでもないあなたがその恋を脈ありに変える方法はあります。それはずばり、お店の基本的なルールとマナーを守って、無理のない範囲で彼女を応援することです。

 お客様としてNGな行為を繰り返してしまうと、お客様以上の男性になりたかったはずなのに「お客様以下」の迷惑なおじさんにランクダウンしてしまいかねません。

 そして相手がキャバ嬢であることをわすれてはいけません。

・店外デートではなく同伴をする
・LINEは「来店予約のみ」に限定する
・過剰なお触りは控え、適度な距離を保つ

 以上を徹底しましょう。
なお、これも繰り返しになりますが過度な期待は厳禁です。

お金を払えばどうにでもできるのが最大のメリット


「店外デート=脈あり」ではない。キャバ嬢が客との店外デートに応じる本当の理由とは?
帰宅後のみずえちゃん
 今回は「店外デート」をテーマとして取りあげ、キャバ嬢が店外デートに応じる理由や、脈ありパターンについて解説しました。キャバ嬢が店外デートに応じても、それはビジネス的な動機によるものであり、これを「脈あり」と捉えてしまうといずれガッカリすることになります。

「結局カネかよ」と、さっそくガッカリしているそこのあなた。お金でどうにでもできるのがキャバクラで遊ぶ最大のメリットじゃないんですか。女性のみ無料で飲み食いできる相席屋や、コリドー街で女性に声をかけたことがある方なら知っていると思いますが、一般女性は「さすがです」「知らなかった!」「センスいいですね」なんて言ってくれませんよ。

 お気を確かに。

<文/みずえちゃん>

【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989
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