海やプールに欠かせない“水着”。異性や恋人のために張り切ってしまいがちだが、それが裏目に出てしまうこともある。最悪、別れにつながってしまう場合も……。
【ケース①】新しいビキニがほぼ丸見えで…
音楽関係の仕事に就く謙太さん(33歳・仮名)は、「去年の夏は本当に最悪でした」と肩を落とす。当時付き合っていた彼女と海に行った際、彼女のチョイスした水着を巡って大騒動があったそうだ。「彼女が“新しいビキニ買ったよ!”って張り切っていたから、すごい楽しみにしてたんです。どんな水着かと思ったら、めっちゃブラジリアンビキニ。そんなのグラビアアイドルが雑誌の袋とじでしか着ないだろって。下乳は丸見えだし、お尻は思いっきりのT。更衣室から出てきた瞬間に『なんでそんな水着できたんだ!』って、ブチギレました」
謙太さんの彼女は細身で胸もあるので、男女ともにかなりの視線を集めていたそうだ。最初は私服に着替えるようにすすめたが、彼女も「せっかく買ってきたのに」と譲らない。水着の上にパーカーを羽織るという応急処置をとった。
「実際、前からはほとんど見えてますし、海に入るときは脱ぐからほぼ意味なくて。
その後、わだかまりが消えず、9月を迎える頃に別れたそうだ。
【ケース②】彼氏のもっこり水着にドン引き
水着を巡って、恋人とひと悶着あったというキャバ嬢の愛菜さん(22歳・仮名)は、「もう彼氏とは海やプールには行かないと決めています」という。愛菜さんの彼は、なんとEXILEのTAKAHIROに似たイケメンマッチョ。洋服の上からでもわかる筋肉を二度見されることも多いらしい。なぜ、そんな自慢の彼と海やプールに行けないのだろうか?
「最初は細マッチョぐらいで良かったんですが、段々エスカレートしてきちゃって……。前は夏が始まる少し前に鍛えてる程度だったから、冬はちょっとお腹が出てたりもしたんだけど、私的にはそれも可愛くて、良かったんです。だけど、ここ数年は筋トレ自体が流行っているじゃないですか。だから、1年中ジムに週4とかで通ってて……」
イケメン細マッチョだった彼が、あれよあれよとゴリゴリのマッチョになってしまった。筋肉が付けば付くほど、彼の自意識は上がり、ついにふたりで行った海で事件は起こった。
「彼の穿いていた水着がビキニだったんです。
ビキニ事件以降、彼氏と海に行くのがトラウマになってしまったそうだ。まだ二人は別れてはいないが、「冷めたのは事実」だそうだ。
【ケース③】理解不能なヘンテコ水着でガッカリ

「後輩にカワイイ子がいたんで、狙ってるとかじゃないけど、どんな水着かな~? って楽しみだったんです」
期待に胸を膨らませていたが、彼女が着ていたのは変形タイプのモノキニ(前はワンピース、後ろはビキニ)。
「あの繋がったヘンな水着を着てたんですよ(苦笑)。男からすると、マジで意味わからなくて。長身のモデルが雑誌で着てるのは見たことあるけど、それプールで着ちゃう? しかも、その子は背が低くて胸はでかいけど幼児体型だから、逆にスタイル悪く見えてもったいなかったなぁ」
豊さんを含めて男性従業員のウケは悪かったが、女性従業員のウケはとても良く「カワイイ! カワイイ!」と大人気だったそうだ。
「女同士のカワイイはよくわからないなぁって改めて思いました。
個性的すぎる水着より、“普通”の水着の方がモテるのは一理あるかもしれない。
たかが、水着。されど、水着。場合によっては相手の気持ちを萎えさせたり、別れに発展したりすることもある。皆さん、水着のチョイスは慎重に……。<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720