King & Princeが2人体制となって初のドームツアー「King & Prince LIVE TOUR 24-25 ~Re:ERA~ in DOME」を開催。みずほPayPay福岡ドーム、東京ドーム、京セラドーム大阪の3都市8公演で38万人のティアラ(ファンの愛称)を熱狂させた。
7月10日、東京ドーム公演の初日、本番前の記者会見に臨んだ永瀬廉と髙橋海人は、「めちゃくちゃ気持ちが高まっている」と目を輝かせていた。
 2人が東京ドームのステージに戻ってくるのは、5人体制だった‘22年4月18日以来となる。永瀬は、「新しい体制になってからドーム(公演)は1つの夢でしたし、見に来てくれる皆さんに対して『2人でも立派にやれてます!』という報告会みたいな気持ち。そういう意味では特別な場所かな」と語ると、髙橋も「(記者の)みなさんも授業参観の親みたいな顔してますよ?(笑)。なので、ちょっと照れます」と笑った。続けて、「このドームのライブをめがけて、廉と頑張ってきたところもある。ドラマや映画などお互いの活動もすべてグループに繫がると思ってきた。2人になったらパワーがすごいことになっているというのを皆さんに見せたいし、感じてもらいたい」と意気込んだ。

永瀬廉&髙橋海人、進化したパフォーマンスでティアラを熱狂させる! 2人体制で初の東京ドーム公演
King & Prince
 その言葉通り、進化したKing & Princeを存分に見せつけた。最新アルバム『Re:ERA』の世界観をイメージした宇宙船のようなセット。そこにスモークの中から宇宙服のような衣装に身を包んだ永瀬と髙橋が登場すると、オープンニングは「LOVE HACKER」からスタート。歓声に沸くティアラに向かって、髙橋は「東京ドーム、盛り上がっていこうぜ! 手を挙げて!」とシャウト。
その後は、クラップ音が特徴のダンスナンバー「WOW」や、髙橋が作詞・作曲を手掛けた「Odyssey」を披露。ソロ曲では、SKY-HIとのコラボ曲「POPSTAR in the KINGDAM」(髙橋)、なにわ男子・西畑大吾とAぇ! Group・正門良規とのコラボ曲「染み」(永瀬)をパフォーマンス。グループの垣根を超えた新たな試みが2人の個性をより引き立てた。

永瀬廉&髙橋海人、進化したパフォーマンスでティアラを熱狂させる! 2人体制で初の東京ドーム公演
(c)2025 Disney
 後半戦の一発目には、ミッキーマウスとのコラボが話題の楽曲「What We Got ~奇跡はきみと~」を披露。歌唱中にはポップアップでミッキーがステージ上にサプライズ登場すると、地鳴りのような歓声に包まれた。その声援を受けてミッキーも「みんな盛り上がってる~?」と、見事なファンサでティアラの心をわし掴み。これには、髙橋も「ミッキーが出てきたときの歓声やばかったよ」と感激。また、ミッキーが日本人アーティストのライブに出演するのは初めてということで、永瀬は「これ以上、嬉しいことはないよね。ステージで一緒に踊るという夢が叶いました。(ティアラに向かって)俺らのことを応援しててよかったな~(笑)」と感動を共有していた。

永瀬廉&髙橋海人、進化したパフォーマンスでティアラを熱狂させる! 2人体制で初の東京ドーム公演
King & Prince
 終盤には、「koi-wazurai」「HEART」「シンデレラガール」など、King & Princeの軌跡を辿るようなメドレーを披露。アンコールでは、二人が高さ40メートルの高さまで上がる特大気球に乗って、東京ドームの2階席・3階席まで届くように手を振って声援に応えた。


 グループを取り巻く環境が変わったとしても、2人が変わらずに大事にしているのは結成当時から5人が大事にしてきたファンとの距離感だ。会見でも髙橋は、「今回の演出を考えていくなかで、(ドームだから)変に大きく見せなくていいんだよなと思って。広いステージなのに1番狭い距離で楽しんでる2人の雰囲気とか、等身大でみせる。それが魅力だと思ってもらえたら嬉しい」と話すと、永瀬も「King & Princeの普段の空気感を感じてもらって、『あ~、キンプリってこれだよね』と思ってもらいたいというか。そういう部分を大事にしてますね」と言葉を添えた。

 自然体でありながら、さらなる高みを目指すKing & Princeの今後に期待したい。

永瀬廉&髙橋海人、進化したパフォーマンスでティアラを熱狂させる! 2人体制で初の東京ドーム公演
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永瀬廉&髙橋海人、進化したパフォーマンスでティアラを熱狂させる! 2人体制で初の東京ドーム公演
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取材・文/吉岡 俊 撮影/上溝恭香
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