新日本プロレス社長・棚橋弘至のビジネス奮闘記
’23年12月に新日本プロレスの社長に就任し、「会社勤め」が始まって早いもので1年半がたちました。新日本プロレスは10時始業なので、少し会議をしたり、承認印を乱打していたりするだけで、あっという間にお昼になってしまいます。
体がカタボリックになって筋分解してしまわないように、短い間隔で食事を摂れるのはとても嬉しいのですが、その都度ゆっくりするわけにもいきません。
「うちの社長、しょっちゅういなくなるよなぁ」とか思われるのも悲しい。ちゃんと、「仕事してまっせ!」と言いたいですし。
そんなとき活用するのは、コンビニ飯。おいしいですよね♪ パッと行って、パッと帰ってこられる。
素直にお弁当とか買えたらよいのですが、一食当たりの摂取カロリーが高くなってしまう可能性があるので、バラバラと必要なモノだけを買うようにしています。若干、お高くはなりますけどね。
何をそんなに摂りたいか?というと、それは「タンパク質」。筋肉のためですね。
昔に比べて今は、コンビニにも高タンパク質の食品が多くなりました。チキンやヨーグルト、プロテインドリンク、プロテインバー。
昔は、鶏肉を食べたかったら「家で茹でる」か、ケンタッキーのチキンの衣を全部取って食べるしかなかったですからね(過激派)。
なぜ、こうしてタンパク質中心の生活をしているのか? それには、さらに理由があります。
それは、食事を摂ったときに、体の中で使われるエネルギー「食事誘発性熱産生」が高くなるからです。ちょっと長い言葉ですが、読んで字のごとく「ご飯を食べたときに、体内で使われるカロリー」のことです。

食べながらカロリーが使われているなら、それはもう0キロカロリー!
……ま、実際のところそんなことはないのですが、朝食などにこの食事誘発性熱産生が高い食品を摂ると、エネルギーも満タンになって、活力のある一日を送れるじゃないですか。
それと、僕がここ5年くらい苦しんでいるボディメイク。なかなか痩せない問題の解決を図るためにも、食事にはしっかり気をつけていきたいところです。
こうした日々の積み重ねと、来年1月4日の引退に向けてスイッチの入った今の棚橋弘至ならば、何とかなるかもしれない。
海外では、しっかり体形を維持している人は「自己管理ができる人」として、仕事の信頼感も高いらしい。
そんな社長に、私もなりたい──。
今週のオレ社訓 ~This Week’s LESSON~
タンパク質中心の生活で、信頼感の高まる体形の社長になる!<文/棚橋弘至 写真/©新日本プロレス>
―[トップロープより愛をこめて]―
【棚橋弘至】
1976年生まれ。