6人組アイドルグループ・Kis-My-Ft2が、8月10日に全国アリーナツアー『Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2025 MAGFACT』の神奈川・横浜アリーナ公演を開催した。同日はキスマイが「Everybody Go」でCDデビュー日でもあり、藤ヶ谷太輔、玉森裕太、千賀健永、宮田俊哉、二階堂高嗣、横尾渉と会場に集まったファンが一体となって記念日を祝った。
本番前の会見では、宮田は「ライブというのは僕らにとっても特別な空間。僕らだけじゃなくて、ファンの皆さんにとっても『おめでとう!』という日なので、それを分かち合えれたら素敵だなと思っています」と意気込めば、千賀も「グループ活動を続けることは難しいことなんだなと年を重ねるごとに感じているなかで、こうやって6人でステージに立つ続けられることがすごく嬉しいですね」と喜びを噛みしめていた。
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ツアーの演出やセットリストは、二階堂が中心となって構成した。オープニング「Curtain call」のイントロとともにゴンドラに乗った6人が登場。1曲目から色気たっぷりのダンスを披露。デビュー前楽曲の「FIRE BEAT」では、各メンバーが会場に散らばったリフターに乗ってスタンド席の目線まで上昇。アウトロで、「いくぞ!」の掛け声とともに、頭を振り乱す恒例のパフォーマンスを見せると歓声が上がった。

キスマイ15周年突入! 玉森裕太プロデュースの斬新衣装で魅せた新たな世界観
キスマイ
AIにメンバーの魅力を尋ねた回答をもとに歌詞を制作した「Who’s gonna play?」で見せる遊び心から、「Shake It Up」ではキスマイの代名詞とも言えるローラースケートで花道を颯爽と駆け抜ける。また、この日リリースした新曲「A CHA CHA CHA」は、夏を詰め込んだ大人のサマーチューン。90年代のグルーヴ感に乗せて円熟味を増したパフォーマンスでキスマイの色気を会場に振りまいた。

キスマイ15周年突入! 玉森裕太プロデュースの斬新衣装で魅せた新たな世界観
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さらに、レギュラー番組での共演など兼ねてから親交のある“マブダチ”もお祝いに駆けつけた。「お疲れ様です! feat.サンドウィッチマン」の曲途中で、ステージ後方から「俺たちがキスマイだー!」とサンドイッチマン(伊達みきお・富澤たけし)の2人が登場。
曲終わりに、「Kis-My-Ft2、15周年突入おめでとう! そして、サンドイッチマンは28年目おめでとう!」と叫ぶと、メンバーから「いやいや、俺らの倍じゃないですか!(笑)」と一斉にツッコミが入った。

続けて、伊達が「実はリハでミスって、ニカ(二階堂)にちゃんと説教されまして。(ファンの方は)貴重な時間とお金を使って来てくれてるんですよと。ちゃんとヘコみまして、何回も映像を見て楽屋で練習してきました」と話すと、二階堂が「伊達さんは踊りもできてないうえに、自分のセリフパートも言えてなくてグダグダだった。だから楽屋に行って、『自分がどう映っているか映像でちゃんと見たほうがいいですよ』って(笑)」と説明。他のメンバーから「本番は完璧だった」と褒め言葉が飛び出すと、伊達もニンマリ。すかさず、二階堂が「本番の映像も一応送ります」と伝えると、伊達が「いや、『それ見て反省しろ』みたいになってない?」と、絶妙な掛け合いで爆笑をさらった。

キスマイ15周年突入! 玉森裕太プロデュースの斬新衣装で魅せた新たな世界観
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さらに、ラスト曲「CHEAT」ではステージの花道をランウェイに見立てたファッションショーのような演出で、独特な世界観とダンスで観客を魅了。その斬新な衣装をプロデュースした玉森は、「韓国まで生地を買い付けに行って素材や色味にもこだわって、新しい試みを取り入れました。テーマは一貫して『かっこいいキスマイ』です」と自信たっぷり。最後には、メンバーがひとりずつ花道をモデルウォークをしてステージを後にした。

今後の目標について二階堂は、「ライブはやり続けていたい。
ドーム公演もそうですし、国立(競技場)とかもっと大きいところでやってみたいです」と新たな決意を語る。横尾は「健康でずっとローラーを履いていたいですよね」と話すと、藤ヶ谷も「それに尽きる感じはあります」と共感。続けて「良いパフォーマンスで、ファンの皆さんに日頃の恩返しをしていく。そのためにも、まずは健康第一です! どうですか、若いグループと全然違うでしょ?」と話して、6人が顔を見合わせて笑う姿が印象的だった。

自然体で輝きを増すKis-My-Ft2が15年目の歩みをスタートさせる。

取材・文/吉岡 俊 撮影/後藤 巧
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