インタビュー前編では、どんな幼少期を過ごし、いつ麻雀に出会ったのか、これまでの半生を振り返ってもらったが、後編ではMリーガーとして活躍する現在のことや、36歳の高宮にプロ雀士と切り離して、個人についての目標を語ってもらった。
Mリーグ発足時は「一体どんな大会なんだろう……?」
――2018年にMリーグが発足され、高宮さんは初年度にKONAMI麻雀格闘倶楽部に加入されました。当時はどんなお気持ちでしたか?高宮:指名されるまでは正直、自分が関わることになるとは思っていなかったんです。「新しいことが始まる。私もその内に参加できたらいいな」という感じだったので、驚きました。
Mリーグ開幕時はとにかく何もかもが初めての体験で手探りでした。KONAMIと契約して、その上でチームとして挑む麻雀大会……なんかすごそうだけど「一体どんな大会なんだろう……?」と思っていたというか。
発足当初はみんなが手探りだったと思います。チームメイトといってももちろん存在は知ってはいたけれど、前原(雄大)さんは大先輩で、レジェンドでしたし、遊んだことはなかったというか(笑)。良くはしていただいていましたけど、そんな方と仲間として接するのも新しい感覚でした。
応援する側のスタイルも変化している
――現在のチームメイトとの関係性は? 新たに滝沢和典さんが選手兼監督に就任したことも話題となりましたが。高宮:以前のチームメイトだった前原さんと藤崎(智)さんとは年齢差があったし、とにかく見守っていただいている感じでした。今は年齢もそこまで離れていないんですけど、近からず遠からずという感じで……親戚のいとこの集まりくらいの感覚なのかな(笑)。
――「人に興味がなかった」と言い切っていた高宮さんが麻雀と出会ったことで、たくさんの人と関わっていく人生を歩み始めて、今はチームのメンバーとして仲間と団結して戦っているのは改めて面白いですね。それもたくさんのファンに応援してもらって。
高宮:そうですね。初年度は「Mリーグができた、すごい!」という感じで見てくださった方もいると思うんですけど、あれから月日を重ねる毎に、生中継を見るのを楽しみにしてくださる方が増えていると実感しています。ご家族やお友達同士で見る方も多いので、応援する側のスタイルも変化していると感じます。
麻雀のルールを知らなくても「楽しい」

高宮:今はたくさんの方に麻雀に興味を持っていただいていますが、例えばMリーグもそうだし、いろんなプロ雀士が配信なども頑張って、麻雀を広めるようと尽力している結果だと思うんですね。
プロ雀士として、広がっていく熱みたいなものを実体化していくことを頑張りたいと思っています。麻雀を見たり、打ったりなど、リアルな行動に移してくれる取り組みができたらと。
――麻雀を見るという話だと、「Mリーグ」のパブリックビューイングをはじめ、「見る雀」も盛り上がっていますよね。
高宮:見る雀専門の人の中には、麻雀のルールを知らなくても「楽しい」と仰ってくれる方も多くて、それは私にとっても新しい発見でした。
プロ雀士を長らくやっていると、麻雀を打ったことがない人の視点を忘れちゃうんです。
――推し選手が麻雀の入り口になるケースもありますよね。
高宮:Mリーグには萩原聖人さん、岡田紗佳さん、中田花奈さんのような、著名な方もいますし、そういう部分も以前と違うところですね。
ちゃんとした毎日を送れるようになりたい
――プロ雀士・高宮まりとは離れて、個人・高宮まりとしての目標はありますか?高宮:ちゃんとした毎日を送れるようになりたいです(笑)。
――送れてないんですか(笑)?
高宮:ないんです。朝起きて、白湯飲んで、ストレッチして……みたいなことを毎日規則正しくされている方、いらっしゃるじゃないですか。習慣を継続できる人ってスゴいなって思います……そうなりたい(笑)。
そうなるためには趣味とかあった方がいいのかな……? 私、無趣味なんです。日々、麻雀かそれ以外の仕事をして過ごしているので、「週1は必ず何かをする」と自分に課せば、リズムが生まれるのかな。
――自分の中で“コレかも”とピンときている趣味はありますか?
高宮:絵を描くとか……? 山登りやスキーなど、何かを持って行ったり、どこかへ出かけたりする趣味は向いてないと思います。でも絵を描くのは、お家でもできるし、自分にも向いている気がしていて。自分と向き合う時間を作りたいですね。
麻雀初心者は「まずはアプリで楽しんで」

高宮:迷惑なんて気にしなくていいし、それでも気になるようでしたら麻雀アプリで楽しむのもいいと思います。手前味噌ですけど、日本プロ麻雀連盟公認の麻雀アプリ「麻雀格闘倶楽部Sp」がオススメです(笑)。CPU対戦もあるので、気楽に楽しめるますよ。
――突如広報のようになりましたね(笑)。
高宮:ふふふ(笑)。アプリでも実際に麻雀をやってみることで、ルールが自然と覚えられると思います。ある程度、流れを理解できたら教室に足を運んでもらえるといいんじゃないかな。東京・巣鴨には日本プロ麻雀連盟本部道場もあるので、ぜひ遊びにきてください。
<取材・文/中山洋平>
【中山洋平】
1983年生まれ。群馬県前橋市出身、埼玉県川越市育ち。主にエンタメ分野のニュース・インタビュー記事を執筆。