―[恋愛コーチ・関口美奈子]―

 YouTubeで日々、恋愛心理を中心とした男女の恋愛観に関する情報発信をしています、結婚相談所「エースブライダル」主宰の関口美奈子です。
 これまでに3万人以上の男性と向き合ってきた私の実体験と男女の心理に関する研究データから、リアルで実用的な情報をお伝えしたいと思います。


自分を責め続ける大人のあなたへ

誰からも愛されない…「自己肯定がヘタな男性」はできていない“...の画像はこちら >>
「俺なんてどうせ……」
「やっぱり無理だったな……」
「周りはすごいのに、俺だけが……」

 そんな思いが、ふとした瞬間に心に忍び込んでくることはありませんか? 誰かに言われたわけでもないのに、なぜか自分を一番厳しく裁いてしまう。何か失敗するたびに、「またか」とため息をついてしまう。年齢を重ねるごとに、若い頃には気にならなかった自分の弱さや過去の選択に、急に苦しくなることもあるものです。

 そして、これは恋愛においても大きな影を落とします。

 たとえば、誰かを誘いたいと思っても

「どうせ断られるだろう」
「俺なんかが誘っても迷惑だよな」

 そんなふうに自己否定の声が先に出てしまって、チャンスを逃してしまう。気になる人が現れても、気づかぬうちに一歩引いてしまい、関係が深まらないまま終わってしまう。でも、大丈夫。

「自己肯定感」は、特別な才能や環境に恵まれた人だけが持てるものではありません。日々の小さな思考や行動の積み重ねによって、誰でも育て直すことができる感情です。今回は、恋愛における自信回復にもつながる「自己肯定の技術」をお伝えします。

①否定しそうになったら「言い換え」てみる

誰からも愛されない…「自己肯定がヘタな男性」はできていない“3つの注意点”
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「どうせ俺なんて……」と思った瞬間、その言葉を意識して言い換えるだけで、思考の流れは変えられます。

 たとえばこんな感じです。

×「どうせ俺には無理だ」
→ ○「今回は難しい。でも次はもう少しうまくやれるかもしれない」

×「俺ってダメだな……」
→ ○「苦手なところもあるけど、得意なこともあるはず」

 この「リフレーミング(再定義)」という方法は、自己否定に飲み込まれそうなときにとても効果的です。
特に恋愛では、自信のある言葉のほうが相手に安心感を与えるため、“自己評価の口グセ”を見直すだけでも印象が大きく変わることがあります。

②他人と比べない「基準」を持つ

 自己肯定感が下がっているときほど、人は他人と自分を比べてしまいがちです。

•同世代のあの人は結婚して子どもがいる
•昔の同級生は彼女がいて楽しそう
SNSでは幸せそうなカップルばかり……

 こうした比較が続くと、自分は「遅れている」「劣っている」と感じてしまいます。でも、考えてみてください。恋愛も、人生も、他人との競争ではないはずです。

 誰かと同じ形でなくても、自分らしいペースで心のつながりを育む恋も、十分に価値があります。大切なのは、“昨日の自分”より少しでもよくなっているかという軸を持つこと。

 たとえば、

「今日は自分から挨拶してみた」
「気になる人に、素直にお礼を伝えられた」
「苦手な話題にも勇気を出して加わってみた」

 このような小さな前進を感じるだけで、人と関わる自信が少しずつ戻ってきます。

③褒められるのを待たずに、自分を認めてみる

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 恋愛がうまくいかないとき、「誰からも好かれない」「魅力がないのかもしれない」と感じてしまうことがあります。でも、それは「評価されてない」のではなく、自分自身を認められていないことが多いのです。誰かに好かれる前に、まずは自分が自分を好きであること。これは簡単なようでいて、とても難しいテーマです。

 そこで、日常のなかでこんな風に自分に声をかけてみてください。

「今日はよくやった。
ちゃんと笑顔で会話できた」
「緊張していたけど、ちゃんと気持ちを伝えられた」
「断られてしまったけど、勇気を出した自分は偉い」

 恋愛でも、人間関係でも、最終的に信頼される人は「自分を大切にしている人」です。“自分にやさしい人”は、相手にもやさしくできるからこそ、惹かれていくのです。

④恋愛の失敗も“自分の物語”に変える

 恋愛での傷は、仕事や日常以上に心に残るもの。断られた経験、浮かれて裏切られた思い出、思いを伝えられずに終わった関係……。そんな過去があるからこそ、「また傷つくのが怖い」と思うのは当然です。

 けれど、その経験すらも“意味のある物語”に変えていくことはできます。

「あの時の恋は苦しかったけど、人の優しさに気づくきっかけだった」
「振られたけど、ちゃんと自分の気持ちを伝えた。逃げなかったのは誇りだ」
「恋愛に対して臆病になったからこそ、今は丁寧に相手を見られるようになった」

 痛みの記憶を、強さの証明に変えること。それが、大人の恋愛においてもっとも大切な自己肯定の技術です。

恋愛においてもっとももったいない思考のクセ

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「どうせ俺なんて……」という言葉は、恋愛においてもっとももったいない思考のクセです。恋愛は、最初から魅力的な人だけが選ばれるわけではありません。「自分を認め、相手を信じて、一歩踏み出せるか」が鍵になります。

 自己肯定感は、恋の成功を保証するものではありませんが、恋を始めるための“土台”にはなってくれます。
少しずつ、自分の中にある肯定の声を大きくしていきましょう。

 今日のあなたが、「もう少し、自分を信じてみようかな」と思えたなら、それがもう、愛される準備の始まりです。

―[恋愛コーチ・関口美奈子]―

【関口美奈子】
恋愛コーチ。結婚相談所「エースブライダル」主宰。メンズ化粧品「ISIKI」開発ディレクター。著書『「最初の男」になりたがる男、「最後の女」になりたがる女 夜の世界で学ぶ男と女の新・心理大全』『気遣いを恋と勘違いする男、優しさを愛と勘違いする女 相手の本性を見抜き、最高のベストパートナーを見つける男と女の心理ルール』が発売中。 YouTubeチャンネル「みなこの圧倒的モテ男TV」は開設1年半で総再生数が5000万回を突破(Xアカウント:@sekiguchiminako)
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