メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。
大好評「MUJI Labo」の注目新作
昨年、リブランディングしたMUJI Labo。今回は最近発売された2025AW品からおすすめを5つ紹介します
「ブランドものがこの値段」という感覚
・紳士 ナイロンワークブルゾン 1万9900円
そう思った人も多いでしょうが、違うんです。そもそもMUJI laboは無印の実験的ラインで素材や縫製、仕様に制限をつけず、徹底的に作り込んだブランドライクなモノ作りをしています。
しかも、おそらく外部デザイナーの協力も得ていると想像される(過去に無印は定番シャツをヨウジヤマモトに作らせた経緯があります)ので、「ブランドものがこの値段」という感覚で見てもらえればいいのかなと。
実際、10年間デザイン仕事をしている筆者から見ても、この作りで1万9900円は破格。おそらく日本のどのブランドもこの値段で作ることはできないでしょう。正直、生産背景や利益構造がどうなっているのか想像もつきません。
これを触ってナイロンだとわかる人はいない

また、ミリタリーのネクストトレンドであるM65をベースに着回しやすいようにコンパクトにモディファイしたシルエットも秀逸。単にシンプルにしただけでなどではなくポケットのサイズを大きく個性をつけているのも評価が高い。
これを着て無印だとバレることはほぼないでしょう。
制服の素材は「堅牢度も発色も高級品レベル」
・紳士 ユニフォーム素材で作ったブレザー 1万9900円
綾目が立っている堅牢な素材はユニフォーム生地の大きな特徴。固く頑丈な作りになっているため、シルエットが際立ちやすいです。
あまり意識してる人はいないかもしれませんが、我々が学生服で着用していたポリエステルもしくはポリエステルとウール混紡生地はたいがいそれなりのコストがかかってる生地。尾州の良生地が採用されていることが多く、堅牢度も発色も高級品レベルのものなのです。
固めの素材でないと出せないシルエット

ルーズシルエットはZ世代からおじさんまでもはや浸透しきってますが、きれいなシェイプのかかった曲線のあるジャケットは高級ブランドでしか見かけない。固めの素材でないとこのシルエットは出せないのでユニフォーム素材と融合して提案したのは賢い。
堅牢で美しい実験的かつ実用的なブレザーとなっています。服好き・上級者なら涎もの。175cm67kgの筆者でLサイズが適合です。
着用すると病みつきになる着心地
・男女兼用 スムースジャージー長袖プルオーバー 4990円
原材料も良質なものを使っていますが、特殊な加工を施しタッチ感を柔らかく、シルキーに作っています。また、ステッチは肌あたりに違和感がでないフラットなものを採用しており、着用すると病みつきになるほど。
すこしゆったり着ると高級感が際立つ

シルエットも美しくシルキーな光沢があり、色気もたっぷり。筆者は外着用に4枚購入しました。175cm67kgの筆者でLサイズが適合ですが、XLで1サイズUPで着用するのもおすすめ。すこしゆったり着るとドレープ感が強く出てくれるのでより高級感が際立ちます。
5990円でも十分に納得の素材感
・紳士 ポプリンレギュラーカラーシャツ 5990円
高級ブランドさながらの起毛ポプリン素材を採用しており、光沢とドレープ感を楽しめる。5990円と量販店の中ではやや高めの価格設定ですが、素材を考えると納得。
徹底的にシンプルに素材や原材料で勝負するスタイル

巷に溢れるルーズシルエットのシャツに飽き飽きしている方はぜひ。大人が着るならシンプルかつ上質なラグジュアリーさえ感じさせるMUJI laboかと。
隠れたロングセラー「アルミケース」
・アルミカードケース 厚口 690円
無印良品のロングセラー、アルミカードケースのMUJI labo別注カラーが誕生しました。
黒にするだけで一気に高級感が出る

アルミケースは安っぽい印象を持ってる人もいるでしょうが、黒にするだけでずいぶんと高級感があります。カードケース、サブの名刺ケースとしてこの値段なら持っておいても損なし!
以上、MUJI Laboのおすすめでした!
―[メンズファッションバイヤーMB]―
【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『ロードマップ』のほか、『MBの偏愛ブランド図鑑』『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Xアカウント:@MBKnowerMag)