新日本プロレスの人気プロレスラーにして「100年に一人の逸材」と言わしめ、第11代社長(’23年12月就任)も務める棚橋弘至が、日々の激務のなかでひらめいたビジネス哲学を綴っていく。今回は「折れない心の作り方」について。
折れない心をつくるには、折れた心を治す方法を知る
皆さんは、毎日、丁寧に過ごせていますか? 社長就任以降、ありがたいことに講演会の依頼をいただくようになりました。「現役プロレスラーで社長」という肩書が「面白そう」という印象を与えているのか、それとも僕が本当に「いいこと」を話すからなのか……。ともあれ、これは大きなチャンスであることには間違いありません。
しかし、そこで何を話そうか、毎回悩みます。対象となる皆さんが、世代も性別もバラバラだからです。
そういったものに左右されない、普遍的な話が求められている気がする。……となると、括りを大きくして「人として、どうあるべきか」というテーマにすることが多いが、堅苦しい(笑)。
なので、先日登壇させていただいた講演のタイトルは「折れない心のつくり方」にさせていただきました。我ながら大きく出ましたね(笑)。確かにいいタイトルだと思います。皆さんが、このストレスフルな世の中で、どう立ち回っていけばよいのか?といったアドバイスが中心となりました。
’00年代から僕がやってきた大会プロモーションや、ブーイングを受けながらも、自分を信じ抜けたエピソード。
ええ、そうなんです。このタイトル「折れない心のつくり方」は、心が折れた経験がある人しか、語れないというか……別名をつけるなら「折れた心の治し方」とも言えるかもしれません。
「どんどん折ってください」というわけではありませんが、辛いこと、挫折、衝突、失敗など、それを乗り越えても、乗り越えられなくても、全力で取り組んだかどうか?が大事なのです。
昔、どうしても盛り上げきれず悔しかった試合の後、控室の隅で僕は落ち込んでいました。しかし、そのあと表彰式があり、リングに行かなければなりませんでした。そのとき、越中(詩郎)さんが僕にかけてくれた言葉が、今でも仕事に取り組む基本姿勢になっています。
僕に「おい棚橋、精いっぱいやったのか?」と越中さんは聞いてくれました。僕が「はい! 精いっぱいやりました」と答えると「じゃあ、胸張って行ってこい」と。
どんな仕事でも、結果が出るとき、出ないときがあります。でも、それとは別の「精いっぱいやったかどうか?」という軸を持つことが、とても大切だと学んだのでした。
皆さん、精いっぱいやれてますか──?
今週のオレ社訓 ~This Week’s LESSON~
折れた心も「超回復」で強くなる。大事なのは全力で取り組むこと<文/棚橋弘至 写真/©新日本プロレス>
―[新日本プロレス社長・棚橋弘至のビジネス奮闘記~トップロープより愛をこめて]―
【棚橋弘至】
1976年生まれ。新日本プロレスの第11代社長(’23年12月就任)であり現役プロレスラー。キャッチコピーは「100年に一人の逸材」。得意技は「ハイフライフロー」。身長181㎝ 体重101㎏
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