カジキです!! インテリアのブログとYouTubeを運営しています。暮らし、住まいの世界を長年見てきた経験を元に、インテリアの法則と、インテリア好きが頭のなかで考えていることをご紹介していきたいと思います。

観葉植物ってステキです。だけど自分で買うのは勇気がいります。育成環境、水やり、虫害などなど……ハードルが高いな、と感じてしまう方も多いと思います。

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そんなとき、フェイクグリーンはいかがでしょうか? 造花であればどんな環境でもOKだし、水やりも不要、虫だって出ません。おしゃれ要員としても役に立つし、視覚的に癒されるのも嬉しいです。生花には生花の良さがありますが、みんなもっとカジュアルにフェイクグリーンを活用してくれたら嬉しいな、とつねづね思っております。

異論がありますか、そうですか。フェイクグリーンといえば、いかにも偽物ですという見た目でペラッペラ。そんなもん置いたってお部屋はまったくオシャレにならない。むしろないほうがマシ。お金の無駄。雑魚のカス。
なるほどそうですか。ふふ。キレそう。

本日は、おすすめのショップ様をご紹介したいと思います。とても素敵なフェイクグリーンを取り扱っているお店「アスカ商会」さんです。ぜんぜん聞いたことない? 大丈夫です、カタギで知ってるは人あんまりいないです。

老舗のおすすめブランド、アスカ商会さん

おしゃれな部屋に嫌われ者の「フェイクグリーン」はアリかナシか? 
写真は「はなどんやアソシエ」より
昔っからアーティフィシャルフラワーを得意としている「アスカ商会」さん。1971年創業の、そのスジでは有名な老舗でございます。アーティフィシャルフラワーというのは、ようするに造花のことなので深く考えなくて構いません。

そのスジでは有名なのに、どうしてカタギはあまり知らないのか? 実はアスカ商会さんは、商空間への卸しを主戦場として活躍されています。商空間……、つまり服屋とか家具屋とか、そういうプロのお店をデコレーションするお仕事ですね。アパレルショップの店頭にあるおしゃれなディスプレイも、よく見るとアスカ商会さんの造花が使われていたりしますよ。

知らない人なら本物と見間違えるようなリアルなフェイクグリーン。
そのぶん、造花の中ではちょっと良いお値段しちゃうのですが、実物を見れば十分以上にその価値を感じられると思います。

初心者に特におすすめなのはアイビー系です。ぶら下げタイプのツル植物ですね。床面積を埋めないから圧迫感も増えにくいし、鉢がないタイプだからお財布にも優しいです。とりあえず何束か買ってみて、お部屋の色んなところに飾ってみるだけでもかなり遊べると思いますよ。

ということでアスカ商会さん。いろんな媒体でご紹介させて頂いてますし、僕自身もたくさん購入しています。本当にもう心からおすすめなのですが、一つだけ注意点があるのでどうかお気を付け下さいませ。とてもリアルで素敵なフェイクグリーンなのですが……間近で見たら「さすがに造花」なんです。

フェイクグリーン警察に気をつけろ

おしゃれな部屋に嫌われ者の「フェイクグリーン」はアリかナシか? 
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人間の心の中には、オシャレっぽく飾ってある観葉植物をフェイクグリーンだと見抜きたい願望があります。素敵な観葉植物を見るたびに「どうせ偽物ですよね?」と疑って無意識にアラ探しを始めてしまうのです。

この心の働きのことを、専門用語で「フェイクグリーン警察」と呼びます。僕が決めました。
おしゃれな観葉植物を見かけると、心の中のフェイクグリーン警察がピピーと笛を吹いて取り調べを始めるのです。造花だったら逮捕されます。みんな心の中にフェイクグリーン警察がいるんです。僕の中にもいます。けっこう獰猛なやつがいます。

アスカ商会さんのフェイクグリーンは本当にリアルで素敵なのですが、どんなに精巧に作られた造花でも、「フェイクと見破ってやるぜ」という気持ちで間近で見ている人の目まで欺くことはできません。

では、おしゃれなフェイクグリーンなんて意味が無いのでしょうか? いえいえ大丈夫。インテリアで大切なのは第一印象です。初見のイメージが良ければ、あとは何とでもなるものです。

第一印象が良いフェイクグリーンを買いましょう

おしゃれな部屋に嫌われ者の「フェイクグリーン」はアリかナシか? 
生花ではなくフェイクグリーンの写真です。写真はascaより
「ダサい服着てるね! どうせユニクロでしょ!」「まあそうです」……この流れは良くありません。勝ち負けで考えれば敗北です。「おしゃれな服ですね! どこのブランドですか!」「実はユニクロなんですよ」……これは良い流れです。勝ち負けで考えれば勝利でしょう。


どちらもユニクロを着ているのに、勝ち負けがひっくり返っています。ユニクロなのかどうかが勝敗を決めるのではなく、第一印象が良かったかどうかが決め手になっているのです。インテリアも同じです。

素敵な観葉植物だな、と感じるディスプレイがあったとして、よくよく近づいてみれば実はフェイクグリーンだったとしても「なんだ造花か」「じゃあダサいな」とはならないものです。むしろ造花を上手に使いこなしてすごい、やるじゃないかと感じる人が多数派だと思います。

おしゃれに見えるのであれば、実際は造花だったとしても構わないのです。生花なのかフェイクなのかとみんな目くじらを立てるけど、本当に重要なのはそこではありません。見た目が素敵なら別にどっちでも良いという人も多いはずです。

インテリアでフェイクグリーンを飾るときに大切なのは、どこからどう見ても完全に生花と一致しているかどうかではありません。第一印象で「素敵だなあ!」と感じる壁を突破できるかどうかなのです。もっと言えば、初見でフェイクグリーン警察を出動させないだけの雰囲気があるかどうかが大切なのです。

アスカ商会がおすすめな本当の理由

おしゃれな部屋に嫌われ者の「フェイクグリーン」はアリかナシか? 
生花ではなくフェイクグリーンの写真です
アスカ商会さんのフェイクグリーンは、完全にホンモノ同然ではないかもしれませんが「素敵な第一印象」を作り出すには十分以上のクオリティを誇っています。


公式ページにもそれらしき表現がありまして、自然の模倣品を作るのではなく、画家のように植物の魅力を表現するという方針を提唱されていたりします。正直、不必要なリアリティにこだわって価格が上がるよりよほど嬉しい落としどころです。

完璧にリアルではないけれど、インテリアとして使うにはしっかり魅力的で、ほどよくお安いアスカ商会さん。機会があればぜひぜひ試してみてくださいませ。店舗で見つけるより通販のほうが探しやすいですよ。

【カジキ】
暮らし、住まいの世界を長年見てきた経験を元に、インテリアの法則を各コンテンツで言語化して発信中。YouTube「ゆっくりインテリア」、ブログ「様子のおかしいインテリア店」、Xアカウント@kajikissa
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