今月は万博に行って、直後に帰省もして、東京に戻ってからの食事会の予定もパンパンに入れていて、さらに月末には祖母と旅行に行く計画もあっててんてこ舞いです。銀座には相変わらずほとんど毎日いますし、朝まで飲んでます。
自分で自分を追い込んでいくスタイルです。
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 大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただいております。

おじさんたちの迷言


 今回のテーマは「1セット4000円の安キャバに通うおじさんの謎発言10選」です。

 流行り病の蔓延のせいで、なかなか銀座に出勤できなかったころ、西武池袋沿線にある1セット4000円の激安キャバクラにこっそり在籍していました。

 アクアリウムと古いシャンデリアがあるお店で、鏡月のボトルが飲み放題でした。

 おじさんたちはそこで泣いたりわめいたり、ときには酔って少しキザなことを口に出したりするのですが、それも飲み屋さんで遊ぶ醍醐味のひとつです。

 では、さっそく解説します。

その1:「昔ナンバーワンキャバ嬢と付き合ってた」ととち狂ったことを言い出すおじさん


 「昔ナンバーワンキャバ嬢と付き合ってた」と言い出すおじさんは、実は割とどこにでもいます。安キャバにはもちろんのこと、なんなら会社にもいるんじゃないですか。

 だいたい「付き合ってた」と認識しているのはおじさんだけで、キャバ嬢は彼をお客様として丁重におもてなししていただけなんですけどね。

その2:「お祭り?へー、誰と行ったの?」とキショいさぐりを入れるおじさん


「夏祭りに行ってきた」と話す彼女に

「お祭り?へー、誰と行ったの?」とキショいさぐりを入れてしまうおじさん。どうしても恋人の有無が気になってしまうようです。


その3:「たまには息抜きも必要ですよ」と“店外”ばかり誘うおじさん


 はい、出ましたね。店外おじさんです。「デート」であると思っているのはおじさんだけなので、ここではあえて店外デートとは呼びません。

 店外であってもこちらにとっては仕事で、しかもノーギャラ。息抜きどころかストレスがたまります。

その4:「もうオレからは卒業できそうか?」と言っておでこをコツンとするおじさん

 
「昔ナンバーワンキャバ嬢と付き合ってた」1セット4000円の安キャバに通うおじさんの謎発言10選
※写真はイメージです
 これはなぜかイケメンキャラとしてふるまってしまうおじさんの謎発言です。

 卒業もなにも、まず入学した覚えがねえよ。

その5:現役女子大生に「赤ちゃんは3人欲しいね」と言う58歳独身男性


 20代の頃に20代の女性に相手にされてこなかった男性が、どうして50代で21歳と無料で子づくりできると思ってしまうのでしょうか。永遠の謎です。

その6:32歳に「お互いもういい年なので」と言う60代のおじさん


 30代をほとんど同年代扱いするおじさんも多い。

 さすがに32歳(当時)の私と60代じゃ、夜中にトイレに起きる頻度とかそもそもの睡眠時間とかが全然違うし、共通点なんて国籍くらいじゃないかな。

その7:「2人で暮らす家を買おうと思っている」となんの脈略もなくとんでもない飛躍の仕方をするおじさん


 彼女のことが好きだし、彼女も私のことが好きかもしれない。何度かデートを重ね、手に触れてみるなどもしたが、彼女はどうやら嫌がってはいないようだ。今年のクリスマスには何をプレゼントしよう——とか、そのようなあらゆる段階をすっ飛ばして

「2人で暮らす家を買おうと思っている」

 と突拍子もないことを言い出すおじさんがいます。

 買うのは勝手ですが、そこで一緒に暮らしてくれる女の子はたぶんいません。


その8:「一応、ホテルはツインです」と謎のアピールをしてくるおじさん


「昔ナンバーワンキャバ嬢と付き合ってた」1セット4000円の安キャバに通うおじさんの謎発言10選
ベッドでリラックス
「一応、ホテルはツインです」と謎のアピールをしてくる出張中のお父さんは案外多い。

 もちろんスケベなことがしたいし、するつもりではあるがそのような意図については明確には言及しないことで一応は「逃げ道」を作っているつもりなのでしょう。滑稽極まりないです。

その9:「妻とはレスです」と謎のアピールをしてくるおじさん


 奥様とレスであることをなぜかアピールするお父さんも案外多い。

 こちらとしては「だからなんだよ」のひと言に尽きます。

その10:「ここ以外の場所で出会いたかった」とロマンチックなことを言い出すおじさん


「ここ以外の場所で出会いたかった」と言い出すおじさんがいます。それも、刑務所でも北朝鮮でもなく、働く男たちのオアシス・キャバクラで。

 キャバクラ以外の場所でおじさんが「さっすがー!」「知らなかった!」「すっごーい!」とおだててもらえることがあるとでも思っているのでしょうか。おろかです。

おじさんのふり見て我がふり直そう


「昔ナンバーワンキャバ嬢と付き合ってた」1セット4000円の安キャバに通うおじさんの謎発言10選
みずえちゃん
 今回は「1セット4000円の安キャバに通うおじさんの謎発言10選」について解説しました。

 おじさんたちの奇行を間近で観察できるのも安キャバで働く醍醐味です。当時はおじさんの謎発言に辟易していましたが、今となってはそれも良い思い出です。

 恥ずかしいことを口走って、翌朝反省したり、恥ずかしさに身もだえたり、もしくは「なんか覚えてないけど楽しかったな」と微笑んだりしながら今日も頑張ってほしいです。

 とはいえ、読者の皆さんにはあまり恥ずかしいおもいはしてほしくないので、おじさんのふり見て我がふりなおしましょう。ご乱心もほどほどに。


<文/みずえちゃん>

【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989
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