今年5月に「交際0日婚」で話題を呼んだ有名YouTuberのヒカルさんと、北新地の高級クラブ「club REIMS」社長の進撃のノアさん夫婦が、9月に「オープンマリッジ」を宣言。ヒカルさんの「本当に俺は離婚はしたくない。
でも浮気もしたい」という考え方に対して、ノアさんも「条件付きでOK」としたことがネット上で物議を醸した。
ヒカル&進撃のノア夫婦“オープンマリッジ”に賛否の声。感化さ...の画像はこちら >>
オープンマリッジ(開かれた結婚)とは、お互いに合意のもと、婚外恋愛や性的自由を認める夫婦関係のことである。そこで今回は、オープンマリッジ賛成派と反対派にそれぞれ話を聞かせてもらった。

3年前からオープンマリッジの30代夫婦


「うちはオープンマリッジといえば、オープンマリッジです」と話してくれたのは、笹川大輔さん(38歳・仮名)だ。

笹川さんは1歳下の奥さんと5歳の子供がいる。オープンマリッジになったのは「たぶん3年前」とのこと。

「出産して自然とレスになってしまって、なんとなく誘いにくい感じが続いていたんです。でも僕も限界で誘ってみたんですが『できたら他でしてほしい』と言われてしまったんです」

奥さんはもともと性欲が少なかったが、出産を経て「そういう行為自体が無理になってしまった」んだとか。

「ただ僕が嫌いになったとか、離婚したいとかそういうことではない、と。キスやハグはするし『人間的に好き。ずっと一緒にいたいけど、私が行為をするのはしんどいから、他で彼女を作るんではなくて、行為のみをするのはいいよ』って」

笹川さんも奥さんのことがいちばんという気持ちは変わらず、それでも性欲はあるため、今はオープンに夜の店に通ったり、たまにワンナイトもするそうだ。

妻にも感謝され、夫婦仲は良好


「万が一、相手から好きになられたら怖いというのもあって、基本は店に行って“プロ”にお願いしていますね」

奥さんは笹川さんの行動に嫌悪感を示すこともなく、「わかってくれてありがとう」と感謝しているようだ。

「僕は普通に性欲があるので、100%理解はできませんが、奥さんみたいな人もいるのかなぁと。正直これで『他ともダメ』と言われたら『じゃあ、どうしろっていうんだ!』って感じですけど、奥さんは『事前に申告してくれたら、体の浮気はアリ』って言ってくれてるので」

だが、友人や知人には「今まで話したことがありません」という。


「さすがに引かれると思いますから。いや、男性陣からは羨ましがられるかな(笑)。もともとオープンマリッジなんて言葉は知りませんでしたが、ヒカルさんのニュースを見て『俺らの話じゃん!』って思いました」

今後も周りにオープンにはしないが、細々とオープンマリッジを続けていく予定なんだとか。

「オープンマリッジなんて言語道断!」離婚問題に発展

ヒカル&進撃のノア夫婦“オープンマリッジ”に賛否の声。感化された夫が「うちもこれやらない?」妻が激怒、修羅場に…
※写真はイメージです
一方、遠藤奈美さん(36歳・仮名)は「オープンマリッジは言語道断!」と声を荒げる。

遠藤さんの旦那さんは、ヒカルさんのYouTubeを見て感化されてしまい「我が家にも取り入れたい」と半ば本気で提案してきたようだ。

「冗談か本気かわからないテンションで『うちもこれやらない?』って聞いてきたんです。私はかなり頭に血が上っちゃって、『ふざけるなぁ!』と怒鳴りつけました」

旦那さんの浮気がバレたのは「1度や2度ではない」が、そのたびに「お前がいちばん好きだし、離婚はしない。ただ、他の女性にもいきたい」と真顔で言うそうだ。

「だから『オープンマリッジにしたら、お前がストレスたまらないんじゃない?』と(怒)。私は浮気自体がありえないと思っているので。今までも浮気を見つけるたびに大修羅場で何回も離婚危機に陥りました。なのに、悪びれもなくこんなアホみたいな提案してくるなんて……」

怒り心頭の遠藤さんが「そんなに浮気したいなら離婚しましょう」と告げると、旦那さんは離婚の提案を却下。


「離婚はないし、私のことが好きは好きみたいなのですが、私との関係を保つためにも他の女性が必要だとかなんだとか……。

そういう意見はあっても良いし、理解する人もいるでしょう。でも、私の個人的な意見はオープンマリッジなら結婚している意味がないんじゃないのかなぁと思います」

さらに旦那さんに向けて「ヒカルさんは著名人、あんたはただの一般人」と続けた。

「著名人と一般人が同じ土俵に立って物事を考えることがおかしい。ヒカルさんは炎上して誹謗中傷されても、YouTuberとして“注目される”というメリットがありますが、うちの旦那はただのサラリーマンですよ ? 頭おかしいやつとしか思われないでしょう。この意見には『そうか……』と納得していました」

遠藤さんは共働き夫婦で年収は「やや私の方が高い」といい、「本気で離婚しても構わない」ようだ。

「どうしてもオープンマリッジにするなら離婚でいいんです。どのみち最後の浮気のときに『次はない』と一筆書かせているので、うちは本当に離婚する。それでも旦那は、また浮気をすると思います。それはわかっているけど、今後もオープンマリッジを容認するつもりはありません」

さまざまな意見が飛び交うオープンマリッジ。人それぞれで事情があるので、正解はないのかもしれない。

未婚の子持ちである筆者(吉沢さりぃ)は、どちらかというとオープンマリッジはナシ派……といいたいところだが、相手がイケメンならオープンマリッジでもなんでも籍を入れてくれるならいいかも?

<取材・文/吉沢さりぃ>

【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。
著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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