STARTO ENTERTAINMENT所属のジュニア5人組によるグループ・KEY TO LIT(キテレツ)が、初のアリーナツアー「KEY TO LIT Arena Tour 2025 WAKE UP THE FOOL」を開催している。今年2月に、ジュニア内の人気グループHiHi Jets、美 少年、7MEN侍が解体。
メンバーを入れ替えて新たに結成したグループの1つが、岩﨑大昇・佐々木大光・井上瑞稀・猪狩蒼弥・中村嶺亜のKEY TO LITだ。
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10月5日、ららアリーナ東京ベイで開催した千葉公演の最終日。公演前の囲み会見で、「グループ名に負けないような誰も見たことないオープニングを見せたい」と猪狩が語っていたように、オープニングからド派手な演出で観客1万1000人の度肝を抜いた。

1曲目の「WAKE UP THE FOOL」が会場に鳴り響くと、ステージ上の設置された“奇天烈”の巨大オブジェの「天」に5人が乗っかって登場。色鮮やかな衣装には「奇」が大きく書かれている。岩崎が「このライブで俺たちが1番最高で、最強だって思わせてやるんで最後まで楽しんでいってくれ!」と煽ると、会場は一気にヒートアップした。

KEY TO LITが魅せた初アリーナツアー!『WAKE UP THE FOOL』驚異の演出と5人の絆
KEY TO LIT
タイトル名は、タロットカードのなかで旅の始まりや未来への可能性を象徴する「愚者(THE FOOL)」が由来。ロゴは、初の個展開催が決まるほどアートの才能が光る中村が担当した。岩崎は「再編後に結成したACEes、B&ZAI、KEY TO LITのなかでは、お披露目ライブが一番遅かった。YouTubeとSNSをやっていたけど、何者でもないという期間が続いていた。でも、何者でもないっていうことはこれから先、何者にでもなれる」とツアーへ気合いを語った。

結成当時にグループ名が発表されると、藤子・F・不二雄原作の人気アニメ『キテレツ大百科』がSNSでトレンド入り。
井上は、「まずはキテレツ大百科を超えたい!」と意気込む。そんななか、猪狩が「みんなそういう気持ちだと思っていたんですけど、結成して1週間後ぐらいに大光がメンバー全員に(キテレツ大百科の人気キャラ)のコロ助グッズを配り始めたんですよ」と暴露。佐々木は「いやいや、『これは誕生日のプレゼントにちょうどいいぞ!』と思って配り歩きました」と開き直ると、猪狩が「俺たちが1番コロ助人気にあやかろうとしてるじゃねえか(笑)」とツッコみ笑いが起こった。

全25曲のセットリストで、グループの個性を輝かせた。ラップが得意な猪狩とドラムの佐々木のセッションから始まる「こっから」(SixTONES)や、炎とスパークラーの火花が散らして迫力あるダンスの「DON’T U EVER STOP」(KAT-TUN)など披露。また、ペンライトが消されて真っ暗な空間の“和”コーナーと題したブロックでは、電飾が施された衣装を纏った5人が「Battery」(SMAP)を革新的な演出でパフォーマンスすると会場がどよめいた。

KEY TO LITが魅せた初アリーナツアー!『WAKE UP THE FOOL』驚異の演出と5人の絆
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ほかにも、KEY TO LITのオリジナル曲「KITERETSU FIRE」では「奇天烈」の文字が書かれた金の扇子を振り回しながら、5人がラップで歌い繋ぐ自己紹介ソング。そして、ラストは、「Burn Down」を披露し、強烈なインパクトを残してライブを締めくくった。

デビューは通り道と言い切る5人が目指す場所は、国立競技場でのライブ。猪狩は「今年開催したSnowManさんの国立競技場でのライブを見学させてもらって、身近にいた先輩が、その場所に立つというストーリーや偉大さを感じたときに心が震えたんです。そのときに、『俺たちも絶対にこうなりたい!』と思いました」と語ると、中村も「まだ結成して半年ですが、ここからトップスピードで天下を獲りに行いきます!」と力を込めた。

KEY TO LITが魅せた初アリーナツアー!『WAKE UP THE FOOL』驚異の演出と5人の絆
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新風を吹かせる5人がアイドル界の頂点を目指して駆け上っていく。


取材・文/吉岡 俊 撮影/上溝恭香
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