『おちょやん』『あなたのブツが、ここに』『SHUT UP』『ラストマイル』など、さまざまなドラマや映画で独自の存在感を放ち、昨年デビュー10周年を迎えた俳優・仁村紗和。
このたび自身初となる写真集『燦爛』の発売を記念し、東京・お茶の水「オチャノバ」にてお渡し会ならびに記者会見が10月25日に行われた。


仁村紗和「初めての台南で“自分”という色を出せました」1st...の画像はこちら >>

初上陸の台南で撮り下ろした「ありのままの仁村紗和」が満載

今回の写真集は本人たっての希望もあり、自身がまだ訪れたことのなかった台南で撮影。ドラマや映画などで常に確かな演技と多彩な表情を見せてくれる彼女だが、カメラマン・北岡稔章氏による撮り下ろし写真を通じ、まだ見たことのない「ありのままの仁村紗和」を収めた、デビュー10周年にふさわしいメモリアルな一冊となった。

ーーたくさんの写真が載っていますが、仁村さんのお気に入りは?

もちろん全部なんですけど、しいて挙げるとしたら3つですね。1つ目は花に囲まれたアップの写真。写真はアップなんですけど、実際は中腰の姿勢で力を入れてしゃがみながら撮ってます。

仁村紗和「初めての台南で“自分”という色を出せました」1st写真集『燦爛』への想いを語る
仁村紗和/撮影:北岡稔章
2つ目はカフェでチマキを頬張っている写真。スタッフのみなさんと一緒にお昼ご飯を食べたときのものですが、あまりの美味しさに完全に緩んだ顔をしていますね。このとき着ていた白のセットアップもフリルが可愛くてお気に入りです。ちなみに、見開きの隣ページは別のカフェで撮影した写真ですが、自分のなかでは香港映画の女優さんというか、『恋する惑星』をイメージしています。あくまで自分のなかだけですけど(笑)。

仁村紗和「初めての台南で“自分”という色を出せました」1st写真集『燦爛』への想いを語る
仁村紗和/撮影:北岡稔章
3つ目はちょっとイメージを変えてみたく、前髪パッツンのロングヘアで、たまたま見つけた雰囲気のある大きな木をバックに撮った写真です。はるか昔からずっとここにいるような顔をして、後ろの木と完全に同化している私をぜひ見てください。

仁村紗和「初めての台南で“自分”という色を出せました」1st写真集『燦爛』への想いを語る
仁村紗和/撮影:北岡稔章

「ありのままの私を感じることができる写真集です!」

また、鮮やかな色彩に彩られたさまざまな写真だけでなく、19歳で上京してから始めたチラシ配りのアルバイトの話、父の影響で好きになったソウルやファンクミュージック、ターニングポイントとなった出演作についてなど、これまでの彼女の道のりと今の心境、そしてこれからを語った約12,000字におよぶ独占インタビューも掲載。
さらに「あとがき」では、本人自らが今の気持ちとファンへの感謝を綴っており、ビジュアルだけでなく“今の仁村紗和”を存分に感じることができる満足度の高い内容だ。

仁村紗和「初めての台南で“自分”という色を出せました」1st写真集『燦爛』への想いを語る
仁村紗和
ーーまさに仁村さんの「ありのまま」が詰め込まれた今回の写真集ですが、ありのままの仁村さんはどんな人ですか?

自分が言った言葉に対して落ち込むこともあるし、なんでもっとうまくしゃべられへんやろって後悔することもしょっちゅうあります。だけど、基本的に楽観的な自分もいたりして、そんなふうにあっちこっち行ったり来たりしてるのが、私のありのままなのかなって思います。

ーー最後に、改めてここまでの道のりを振り返ってもらえますか。

振り返ると一段一段、地道に上がってきた感覚があります。今まで出会った方、私を信じてくれた方がいたからこそ、10年間、俳優を続けてこれたのかなと。そんな思いが詰まったエモい一冊になったと思いますし、ドラマや映画以外で“自分”という色を出せたのは初めてな気がします。

ロングインタビューも今までこういう機会がなかったこともあり、恋愛観や結婚観なども含めプライベートな話をこれでもかとさせていただいてます。写真だけでなく、ありのままの私を感じることができると思いますので、自分的には100点満点中100点……いや、125点の写真集です!!

取材・文/中村裕一 会見撮影/福本邦洋

【プロフィール】
仁村紗和・Sawa Nimura
’94年、大阪府枚方市生まれ。’14年デビュー。主な代表作は『明日もきっと君に恋をする。』『おちょやん』『あなたのブツが、ここに』『真夏のシンデレラ』『SHUT UP』『若草物語 -恋する姉妹と恋せぬ私-』『あなたを奪ったその日から』『完全不倫―隠す美学、暴く覚悟―』など。
アジアコンテンツアワード&グローバルOTTアワード2024最優秀新人賞、ELLE CINEMAAWARDS 2024 FENDI賞受賞

【中村裕一】
株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Xアカウント:@Yuichitter
編集部おすすめ