こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式サービスにて計1万件以上のチャット恋愛相談を受けてきました。
2020年国勢調査によれば、日本人の「生涯未婚率」(50歳時の未婚割合)は年々上昇しており、女性は17.8%、男性に至っては28.3%にも及びます。そんななかで、恋愛がうまくいかないという方々にも筆者の知見が少しでも役に立てばなによりです。
ドライブデート後に連絡が取れなくなる
今回の相談者は愛車である黒のベンツでドライブするのが趣味という祐樹さん(仮名・28歳・男性)。マッチングアプリで恋活しているそうですが、なかなか彼女ができないというお悩みでした。「アプリ(マッチングアプリ)で知り合った女の子とドライブデートに行くことができたんですけど、今までドライブした3人とも、その後、会えなくなってしまったんです。アプリのプロフに『ドライブ好き』と書いている子でも、翌日から連絡が取れなくなってしまい……。
もちろん、いきなりドライブは相手が警戒するでしょうから、最初はランチとかお茶とか軽く飲みに行ったりしてて、そういう場合は次も会えるんです。
それで、3回目ぐらいのデートでドライブに誘うんですけど、その後に会えなくなるので、きっと僕のドライブデートになにか原因があると思うんです……」(祐樹さん)
ドライブデートに原因があるとしたら、実際にデート中の祐樹さんの言動をチェックする必要がありますので、ドライブレコーダーを持参していただき、映像をチェックさせていただきました。
すると、祐樹さん自身にあまり自覚はないようでしたが、“イエローカード”的な言動が4つも見られたのです……!
そこで筆者は祐樹さんのため、次のように原因と思われる4つのポイントを指摘していきました。
①追い抜きや急ハンドルなど荒い運転
1つめ、まず真っ先に気付いたのが、祐樹さんの運転の荒さ。前を走る車との車間距離がかなり近かったり、前方車両が遅いと感じたのかすぐに追い抜いたり、そのために急ハンドルで車線変更を繰り返したり……。
そのほかにも危険運転とも言えそうな荒々しい運転をしており、驚いた助手席の女性が「わっ!」「きゃっ!」と声をあげている場面もあったのです。
しかし、このことを指摘しても祐樹さんは、「え?そんなに荒い?これぐらい普通でしょ?」と腑に落ちないといった表情。
つまり、彼はかっこつけていたわけではなく、デフォルトかつナチュラルにそういう危険な運転になっており、自覚がなかった様子。
そしてこういったオラオラ運転に対して、事故りそうで恐いと感じたりイキッててダサいと感じる女性が多いのは言わずもがなです。
②交通状況に不機嫌発言で舌打ち連発
2つめに引っかかったのは、運転中の祐樹さんの言葉。前述したように前方車両を追い抜くことが多かったのですが、「チッ。おっせぇ」とつぶやきながら車線変更したり、渋滞に巻き込まれなかなか進まないと「チッ。だりぃ」と不機嫌になったりしていました。
彼が舌打ちをするたびに、助手席の女性も気まずそうにしている印象を受けたのです。
この指摘については、祐樹さんは「あ~……。確かに感じ悪いですね」と認めていましたが、「でも舌打ちって、しないようにしてても無意識でやっちゃうんですよ」と改善が難しいと感じているようでした。
発言に気を付けるのはもちろんですが、舌打ちはイライラしているときに出てしまうもの。ですから、そもそも前方車両の存在や渋滞の発生はドライブしていれば当たり前にあることだと徹底的に脳に認識させ、いちいち苛立たないようにする心持ちが大事だと伝えました。
③“デート”なのに会話を盛り上げない
3つめは、ドライブデートの“デート”という部分をすっかり忘れているのではないかと思える祐樹さんの態度。単刀直入に言うと、とにかく会話が少ないのです。
片道1時間半、往復で3時間ほどのドライブでしたが、会話がなく沈黙が流れている時間が非常に多かった。
デート前半では、沈黙に耐え切れなかったのか、助手席の女性のほうから何度も祐樹さんに話しかけていました。それに対して祐樹さんが返事をしてしばらく会話は続くものの、彼からはあまり話題を膨らませようとしておらず、会話が盛り上がっていなかったのです。
こう指摘すると祐樹さんは、「運転中は集中してるというか、余裕がないわけじゃないんですけど、喋るのがダルくなっちゃうんですよ(苦笑)」と弁明していました。
祐樹さんはドライブ好きということですが、ドライブデートが“デート”だということが頭から抜け落ちてしまっているようでした。2人で楽しくおしゃべりをするのが“デート”だという、その大前提を忘れないようにしてほしいものです。
④助手席の女性が居眠りで不機嫌MAX
4つめは帰路のデート終盤に発生しました。会話が続かず盛り上がっていないためか、助手席の女性がうとうとと居眠りし始めました。すると祐樹さんが「ちょっと!俺がずっと運転してるのに寝るの失礼じゃない?」と不機嫌MAXで彼女を起こしたのです。
この指摘をすると、祐樹さんは「え? だって失礼でしょ」と納得いかない様子。確かに運転していたのは祐樹さんなのですが、そもそも会話で女性を楽しませようとしておらず、車内には沈黙が流れていたので、彼女が睡魔に襲われるのも致し方ない状況でした。
筆者は、祐樹さんの言い分もわからなくはないのですが、スマートな大人男性なら器の大きさを見せて、寝かしておいてあげるものなのだと伝えました。
――今回、祐樹さんに指摘した4つのポイントは、“イエローカード”的要素なので、それ1つで一発アウトというわけではないかもしれません。しかし、それが2つ以上累積すると、女性から「恋愛対象外」の“レッドカード”判定を下される可能性が高いのです。
<文/堺屋大地>
―[ゼロ恋愛 ~経験値ゼロから学ぶ恋愛講座~/堺屋大地]―
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は@SakaiyaDaichi
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