突然、爆乳界の新星として現れたねぎとろまるさん。大きな胸が原因で長年“引きこもり”だったという彼女は、いかにして外の世界に飛び出したのか?(記事は全2回の1回目)
小学生でDカップ。プールの授業は全欠席「胸はずっと取りたかった」
「小学校5年生くらいの時に、確かDカップくらいあって、自分でも『大きいな』って思いました。女の子はみんなませてるから、親しくない同級生にも『触らせてー!』って急に揉まれたり、視線を感じることもだんだん増えてきて、恥ずかしくなったんです」
胸が成長するにつれて、体育の時間が苦痛となり、プールの授業は「全く出ていない」という。
「母親に『この体型でスクール水着を着るのは抵抗がある』と相談して、担任に話してもらいました。ラッシュガードを着るとか方法は色々あったけど、何を着ても胸が目立つから見学にしてもらいました」
6年生になった頃にはFカップに成長し、キッズケータイで「胸を取る方法」を検索したり、Yahoo!知恵袋で悩み相談をしていたんだとか。
「よく調べたら胸が大きくなりすぎる病気があったので驚きました。私って病気なのかなって……。周りの友人はAとかBカップで羨ましかったですね。
本当は走るのも大好きで、木登りするような活発なタイプで、球技も男の子に負けないくらい得意だったのに、胸が大きくなってからは目立つのが恥ずかしいから、本気で走らずダルい雰囲気を出していました(苦笑)。胸が成長する一方で、性格はどんどん内向的で暗くなっていきました」
中学校では「キモい」「デブ」「ブス」
いつの間にか人と接するのがしんどくなってしまったねぎとろまるさんは、不登校になってしまう。そのため、中学校は学区をまたいで越境入学したが——。
「中学に入った頃にはHカップもあって、それに加えて違う学区から来た転校生みたいな感じなので、余計に注目を浴びてしまいました。当時は関西に住んでいたので、悪ふざけというかノリで『(胸が)デカすぎやろ?』『(胸が)でかいだけやん』みたいなことを、影から聞こえる距離で言われるんですよね。男子も1人だと何も言ってこないのに、複数人いると気が大きくなるのか、色々言ってくるんです。陰湿ですよね」
登校中に、クラスの移動中に、通りすがりに。同級生から「キモい」「デブ」「ブス」……。
聞こえるか聞こえないかの声で囁かれ続けたねぎとろまるさんは、人目が怖くなってしまった。
「胸を見られることに耐えられなくて、おばあちゃんに手伝ってもらって胸にサラシを巻いて、その上からテープで固定するようになりました。劇的な変化はなかったけど、サラシを巻くことで、やっと友達と普通に話せるという感じでした」
だが、サラシを巻くのには時間がかかるため、学校は遅刻が多く、きつく締め上げているからか息苦しくなってしまい、早退することもしばしばあったようだ。
それでも、ねぎとろまるさんはサラシを巻かなければ外出ができなかった。
「なんで私はこんな体なんだろう」
彼女は生きづらさを感じながら、今後自分に幸せな時間はやってくるのか?と問いかけ続けていた。
「結局引きこもりになって、中学の卒業式には行っていません。だけど、アニメの『CLANNAD』にハマって、制服を着て全日制の高校に行って、青春してみたいな!って。
高校は1日で退学。無理なダイエットで胸を小さくしようとして…
「名前を書けば入れるような偏差値の低い学校だったから、民度が低かったっていうのもあったと思いますが(苦笑)。挫折を味わいましたね。私は高校もまともに通えない、普通のみんなが歩める道が歩めなかったなって」
また胸が大きいだけでなく、当時は今よりもふくよかだったそうで「痩せたら変われるかも?」と思い立った。しかし……。
「2週間水しか飲まないと決めて15kg痩せたり、無理なダイエットを繰り返した結果、摂食障害みたいになって。非嘔吐過食状態で意識がない時や寝たままの状態で食べ続けていたこともありました。ただ結局、痩せても胸は減らないから、キレイになれないというジレンマがありました。
ぜんぜん“普通”になれませんでしたね。大袈裟だと思われてしまうかもしれませんが、胸が大きくなりすぎたことで、性格も変わったし、人に会うことも難しくなってしまいました。母親も精神科に通っていたので、最初は私が精神科にかかることに反対していましたが『医療に繋げてほしい』とお願いしてカウンセリングを受け始めたのもこの頃です」
「街の小さな歯医者さんが歯科助手を募集していて、思い切って応募したんです。応募の電話をするだけなのに、2~3日かけて台本を作って練習しました。それくらい引きこもりが外にいる人と関わりを持つのはハードルが高いんですよ。無事に採用してもらって、久々にまともに人に話して、院長にも良くしてもらって、社会と接したというか……。高校はやめてしまったけど、バイトは続けて自力で高卒認定を取りました」
歯科助手のバイトをしたことで「人の役に立ちたい!」と歯科衛生士の道を志すことになった。
「本当は看護学校に入りたかったけど、さすがに高校に行ってないので学力が追いつきませんでした。そんな時に院長先生に『君は気遣いができるから歯科衛生士も向いてると思うよ』って言っていただけて、背中を押してもらいました」
胸へのコンプレックスは完全に消えてないものの、歯科助手のバイトを始めたことで少し気持ちが和らぎ「サラシをまかずに外出できるようになったのはバイトしたおかげ」なのだとか。
胸が成長するにつれて性格が内向的になり、長年引きこもりだったねぎとろまるさん。思い切って一歩を踏み出した外の世界で「巨乳」へのネガティブ感情が消えて、少しづつ前向きに変わっていったという。
<取材・文/吉沢さりぃ、撮影/髙坂雄貴(超次元電視いと、まほろば)>
―[ねぎとろまる]―
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。
![LDK (エル・ディー・ケー) 2024年10月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61-wQA+eveL._SL500_.jpg)
![Casa BRUTUS(カーサ ブルータス) 2024年 10月号[日本のBESTデザインホテル100]](https://m.media-amazon.com/images/I/31FtYkIUPEL._SL500_.jpg)
![LDK (エル・ディー・ケー) 2024年9月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51W6QgeZ2hL._SL500_.jpg)




![シービージャパン(CB JAPAN) ステンレスマグ [真空断熱 2層構造 460ml] + インナーカップ [食洗機対応 380ml] セット モカ ゴーマグカップセットM コンビニ コーヒーカップ CAFE GOMUG](https://m.media-amazon.com/images/I/31sVcj+-HCL._SL500_.jpg)



