荘厳な音楽が鳴り響くオープニング。スクリーンには荒波を進む6艘の海賊船が映し出される。会場が静まり、3人が「ハルカナ約束」の一節をアカペラで響かせた。
「野郎ども、最後の出航だ!」
ステージ上方から吊るされた豪華な客船に乗った亀梨和也、上田竜也、中丸雄一が登場し、1曲目「GOLD」を披露。曲中に亀梨が「Are you ready?」と会場を煽ると、爆竹が打ち上がりファンは絶叫。その後、「青天の霹靂」「SHE SAID…」などムービングステージに移動しながらパフォーマンスを繰り広げた。
その後、会場が暗転。スクリーンにKAT-TUNのCDデビュー日「2006.3.22」が映し出されると、ステージにオレンジ(田口淳之介)、ブルー(上田)、レッド(赤西仁)、ピンク(亀梨)、イエロー(田中聖)、パープル(中丸)の6つのスポットが照らされた。そして、流れたのはKAT-TUNのデビューシングル「Real Face」。<ギリギリでいつも生きていたいから>と亀梨の歌い出しに赤西の歌声が重なると、ファンからは揺れるような歓声。
MCでは中丸が「今回の概要を簡単に説明しますと、実は僕ら解散してます!」と切り出すと、「まじっすか!」と二人もボケながら軽快なトークへ。胸元がざっくりと開いた上田のシャツに目を向けて中丸が「それは夏のランウェイを歩くやつですね」というと、上田は「ごめんなさい、何言ってるかわからないです」と一蹴。そんなやりとりを聞いていた亀梨が「KAT-TUNが久しぶりだから中丸くん、調子悪いね(笑)」とツッコむ。
亀梨も笑いながら、「その方たちにくれぐれもよろしくお伝えください。でもさ、コンプラを気にし過ぎてつまんない男になんなよ」とアドバイス。「上田、中丸のことよろしく頼むぞ」と呼び掛ければ、中丸も「面倒みろよ!」と続き、最後は上田が「じいちゃんの介護じゃねえか!」とオチをつけていた。
メンバーの脱退、充電期間を経て、KAT-TUNの屋号を守り続けてきた。ライブ後半戦では、ステージ中央で3人が手を重ねる。「LIPS」では炭酸スモークガンをまき散らし、「DON’T U EVER STOP」でステージを熱く焦がした。本編ラストを飾ったのは「PRECIOUS ONE」。その光景をファンだけじゃなく、彼ら自身も心に刻むように何度も頷いた。
終演のときが近づく。アンコールでは、6人が作詞したデビュー前の楽曲「Will Be All Right」や「ハルカナ約束」が、涙を流すファンに優しく寄り添った。
上田は、「KAT-TUNの歴史を振り返るライブだったんですけど、その当時ものを再現したり、それと同時に3人で受け継いで歌ってきたんだぞっていう気持ちと両方を持って歌わせていただきました。KAT-TUNの上田竜也としてこれが最後のコメントにはなってしまいますが、(涙声で)本当に素敵な10代、すてきな人生を歩ませてくれてありがとう。
中丸は、「本当に人に恵まれたと思います。言葉にして伝えるのはちょっとに限界があるんですけど……」と話し始めると、込み上げる思いに声を震わせる。「表に立つものとして美学の1つではあったんですけど、みなさんに悲しい思いをさせることは避けなければいけない。そういう信念をもってKAT-TUNをやってきて、さすがに解散というのはね。そのなかで最後まで花道のようなものを設けさせてもらったのは、これ以上ないありがたいこと。だけど、やっぱり心の底ではこんなに楽しい時間が終わってしまうのは悲しいという気持ちが混ざってしまいます」と複雑な心境も明かした。
そして最後に「10代で結成した時から自分の青春だったし、最初から最後までKAT-TUNが大切だったし、KAT-TUNというグループが自分の進んでいく道の中のプライドであり、美学であり、誇りでした」と前を向くのは亀梨和也。ファンの声援と大きく揺れるペンライトをゆっくりと見渡して、「あぁ……終わりだ」と噛みしめる。「今はとにかく、この形が未来に進んだときにメンバーともみんなとも最高の形だったと思えるように、それぞれが次の一歩を踏み出さなければいけないと思っています。また想像もできないような景色作って、共有して、また何かの青春ができたら良いなと思っています」と言葉を紡いだ。
ラストナンバーは、3人体制になった際に再構築したデビュー曲『Real Face #2』。曲の途中では、3人がシャンパンをかけあい、彼ららしくステージ上で新たな門出を祝った。曲終わり、ステージ中央の階段をゆっくり上がっていく。「KAT-TUN、最高だったよ! ありがとう!」と叫ぶとスモークがステージを包み込み、炎を上がると爆音とともにステージセットが崩れ落ちていく。まさに、タイトル通りの終演に相応しい締めくくりだった。
衝撃的なライブから1週間以上も経ったが、今もあの興奮は消えていない。中丸は最後の挨拶で、「6人とも今後もエンタメの世界にいる。未来のことはわからないですけど、個人的にはどこかで交わったりするようなハプニングが起きたら面白い」と話していた。
![LDK (エル・ディー・ケー) 2024年10月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/61-wQA+eveL._SL500_.jpg)
![Casa BRUTUS(カーサ ブルータス) 2024年 10月号[日本のBESTデザインホテル100]](https://m.media-amazon.com/images/I/31FtYkIUPEL._SL500_.jpg)
![LDK (エル・ディー・ケー) 2024年9月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51W6QgeZ2hL._SL500_.jpg)




![シービージャパン(CB JAPAN) ステンレスマグ [真空断熱 2層構造 460ml] + インナーカップ [食洗機対応 380ml] セット モカ ゴーマグカップセットM コンビニ コーヒーカップ CAFE GOMUG](https://m.media-amazon.com/images/I/31sVcj+-HCL._SL500_.jpg)



