2021年にデビューし、2024年11月からは配信特化型メーカー『FALENO』の専属セクシー女優として活躍を続けているつばさ舞さん。「世界的に有名になりたい」と、漫画誌の表紙の水着グラビアのオファーを断って、セクシー女優デビューを選んだという経歴の持ち主だ。

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「今思うと、あの頃から私は“何者か”になりたかった。大きい流れの中の小さな点にはなりたくなかった」

そう語る彼女は、いかにして今の「つばさ舞」になったのか。デビューのきっかけや仕事へのモチベーション、厳格だった両親との関係性、さらに実弟へカミングアウトした瞬間についてなど、赤裸々に本音を吐露してくれた。

「グラビアアイドルか、セクシー女優か」運命の二択

人気セクシー女優が回想する、弟に職業を明かした日「あの時の顔は忘れられないですね…けっこうキツかったです」
つばさ舞
――当初はグラビアアイドルとしてデビューする話があったとか?

「そうなんです。デビューするにあたって、選択肢が2つありました。少年漫画誌の表紙グラビアか、セクシー女優か。『どっちも話が来てるけど、どうする?』と聞かれて、セクシー女優を選んだんです。

今はセクシー女優って、世界的にも有名になれる存在だと思うんですよね。それに生まれたままの姿で勝負できるっていうところにも惹かれました」

――抵抗感はなかったのでしょうか?

「実をいうと、素人時代に某オトナのオモチャ屋さんで品出しのアルバイトをしていたことがあったんです。そこでDVDのパッケージを見て『セクシー女優、可愛い!もはやアイドルやん!』ってリスペクト状態になったんですよ。

だから抵抗感どころか、むしろカッコいい存在だと思っていましたね。よく仕事中に『このパケ、素晴らしい!天才や!』なんて、めっちゃテンション上がっていました」

――意外な角度で興味を抱いたんですね。最近では、SNSきっかけで女優さんを知ったという若い子が増えていますが。


「きっと私には実際の商品を手にとることが、すごく大事だったんですよ。SNSの写真を見ているよりも、ずっと女優さんの凄さを実感できましたから。そのせいか自分の作品のパケにも、かなりのこだわりを持っていますね。発売されたら『写真、コレになったんだ~』なんてチェック入れちゃいます」

――デビューした後で、業界のイメージは変わりましたか?

「仕事の内容というより、仕事相手との付き合い方がラクになったな~と思います。デビュー前に社会人を経験しているせいか、現場のスタッフさんに仕事に対する向き合い方や立ち居振る舞いをめっちゃ褒められるんですよ。私にとっては普通のことだけど、絶賛してもらえるから『この世界、楽勝?』って思っていました(笑)。もしかしたら、私の態度が真面目すぎるだけなのかもしれないけど」

弟にカミングアウト、両親へは……

人気セクシー女優が回想する、弟に職業を明かした日「あの時の顔は忘れられないですね…けっこうキツかったです」
つばさ舞
――デビュー前はどんな女の子だったのでしょうか。

「昔から性に対してかなりオープンでした。『お腹空いた~』みたいな感覚で下ネタを喋っちゃうタイプ。中学・高校と女子校で、男性の目を意識していなかったからだとは思います」

――家庭環境についてはどうでしたか?

「両親はすごく真面目で、けっこう厳格な家庭に育ったと思います。私に対する母の願いは、とにかく『就職』でしたもん。ひとつの会社に骨を埋めるんや、勤め上げるんや的な」

――安定が一番、みたいな。

「そういう感じです。
親は私のことが大事で、守ってくれようとしていたのはわかっているんです。でも、私にはその愛が重かった。思春期なんて特に親と喧嘩ばかりで毎日が戦争でしたね。それは私のアイデンティティの構築のためには仕方がなかったことだと思います」

――この仕事について、親御さんは知っているのですか?

「知りません。知らせる必要もないと思います。いつかどこかでバレるかもしれないし、バレてしまった方がラクになるのかもしれませんが、それは私のエゴでしかない。だって、娘がセクシー女優をやっているなんて、あれだけ真面目な親からすれば地獄じゃないですか。このことはできるだけ、墓場まで持っていきたいと思っています」

――とはいえ、2023年に『イワクラと吉住の番組』(テレビ朝日)で実の弟さんにカミングアウトしていましたよね。

「両親は順番的に私よりだいぶ先にいなくなってしまうけど、弟はこれからも長いこと私と生きていく存在だったから。デビューしてからずっと、弟には私のことをちゃんと知っていて欲しい気持ちが心のどこかにあったんですよね。でも、自分から言いだすような勇気はなくて。この機会がなければ、今も伝えてはいなかったと思います」

――姉がセクシー女優をしていることを知った弟さんの反応は?

「番組ではモザイクがかかっていましたけど、あの時の弟の顔は忘れられないですね。
『姉ちゃん、なんでなん』って……けっこうキツかったです。『なんで、わざわざそんな仕事すんねん』みたいな。ワケがわかんないって感じ。弟はまだ学生で、両親に大事に育てられた子で。私がこの仕事を選んだこと自体、やっぱり理解できないみたいですね」

――家族から理解されない仕事だと、つばささん自身もわかっている。

「それでも、親にいっぱい反抗していたあの頃から、私は“何者か”になりたかったんだと思います。大きな流れの中の小さな点にはなりたくなかった。この世に何かを残したかった。だから今、ここにいるんでしょうね」

「必要とされてよかった」がモチベーションの根源

人気セクシー女優が回想する、弟に職業を明かした日「あの時の顔は忘れられないですね…けっこうキツかったです」
つばさ舞
――仕事をするうえで、最も大事にしていることは何ですか?

「“やりがい”です。『必要とされてよかった』と思えることが、私のモチベーションの根源なんですよ。でも、SNSのフォロワーが多いからって、作品が売れているとは限らないですよね。だからイベントでファンの方たちが私に会いに来てくれたり、こういう取材のオファーが来たりすることで、やりがいを強く実感するんです」

――つばささんは、自分の目で見て、手で触れたものを一番に信じている感じがします。

「私は何でも実際に体験してみないと自分の中に落とし込めないんですよ。
高校時代も座って授業を聞いていることが退屈で退屈で。だからバイト先の回転寿司屋に毎日入り浸っていました。いかにお客様に喜んでもらえるかを考えながら働くことが楽しくて仕方なかったんですよね。

出来上がったシャリをいかに早くお皿に移せるか。いかに早くレーンに流せるか。寿司ネタは足りているか。そういう細かいところに気を配りつつ、美味しそうにお寿司を食べているお客様のリアクションを見ているのが日課でした。そのために高校をサボっていたことが母にバレて、結局えらいことになってしまったという(笑)。でも、私は確かに“やりがい”を感じていました。これがきっと今の自分にも通じる軸なんだと思います」

――セクシー女優としての将来的な目標はありますか?

「未来を意識したことはありません。目標を立てて、その通りにならないと『うあー!』ってなっちゃいますから。今やるべきことをやっていれば、きっと未来は明るいと信じています」

結婚するならこんな人「私の仕事を理解して、添い遂げる覚悟を!」

――プライベートでの目標はありませんか? 例えば、恋愛面とか……。


「恋愛はシンプルに出会いがないんで。どこにあるんですか?出会いって(笑)」

――結婚願望はありますか?

「結婚は……いつかはしたいですね。子どもは欲しいんですよ。子孫を残したい。やりたいことを聞かれたら、答えられるのはそれくらい。でも、なんだかんだで仕事を優先してしまうので、ちょっと難しいかもしれないですね。先のことはまだわかんないけど」

――もしも結婚するならどんな人がいいですか?

「自分の家族を大事にしているかがポイントですね。それと、私がセクシー女優であることを受け止めてくれるかどうかです」

――そこは伝えるつもりなのですね。

「知らせずに結婚するのは詐欺じゃないですか?もし黙って結婚して、後でバレたら大変ですよ!ちゃんと私の仕事を理解したうえで、お互いにリスペクトがないと厳しいんじゃないかと思います。

あと、私は子どもにはちゃんと伝えたいと思っているので、その覚悟もしてもらいたいです。子どもがどう思い、どんな選択をするのかもひっくるめて、私と添い遂げる覚悟を!」

――では、最後に読者へのメッセージをお願いします。

「デビューから4年経った今、仕事への取り組み方もモチベーションも、アツいまま変わっていません。
全力でぶつかること。今はただそれだけです!」

――ありがとうございました!

<取材・文・撮影/もちづき千代子>
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