先日は帰宅後に、「今日はなぜかお腹が空いていない」「どうしちゃったのかしら」と心配になったのですが、お客様のバースデーケーキを1/4切れ食べていたことをすっかり忘れていただけでした。
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 大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。
その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただいております。

「ああ、この人もそういう感じか」としか思っていないので安心して欲しい

 
銀座ホステスが明かす「常連のおじさんたちの迷言」10選
※写真はイメージです(J_News_photo - stock.adobe.com)
 今回のテーマは「銀座のクラブに通うおじさんたちの迷言集10選」です。

 ついついキザなことを言ってみたり、女性を困らせるようなワガママを言ってみたくなってしまうのが酔っ払いのサガかもしれません。でもご安心ください。こちらは「ああ、この人もそういう感じか」としか思っていません。ガッカリもしていませんし、見損なってもいません。なぜって?ギャラ貰ってるからです。

 でも読者の皆さんにはなるべく恥ずかしい思いはしてほしくありません。おじさんのフリ見て我がフリ直しましょう。

 では、さっそく解説します。

その1「エロいことさせてくれるなら指名するよ」


「エロいこと」の“手当”として指名や同伴などをチラつかせてしまうおじさんはどこにでもいます。

 そのエサに食いつく女はヤバい女です。「あなたとしていることは他のおじさんともしている」ということだけは覚えておいてほしいです。

その2「同伴じゃなくて普通にごはん行こうよ」


 こんなことは本当は言いたくないのですが、一度お金で買った女が、今後「無償」であなたに何かしてくれることなんて絶対にありません。

 ホステスは皆さんのお友だちでも家族でも恋人でもありません。
「普通にごはん」には行きません。

その3「オレにはタメ口でいいよ」


 親密で近しい関係というのは、本来は長い年月をかけて築くものですね。当たり前のことですが、相手に「タメ口」を強いたところで、親密で近しい関係は築けません。

その4「営業LINEはやめてね(笑)」


 家電量販店へ行って、販売員さんに「商品の説明ばかりしないで」とは言わないのに、飲み屋の女に営業されるのは嫌がるおじさん。

 もっと自然に、ホンモノの恋愛っぽく誘ってよ、ということが言いたいのはわかりますが、あまりにもピュアすぎて心配です。自然に、ホンモノの恋愛っぽく誘える女は1億%プロ中のプロです。

その5「実年齢よりも若く見られます」


 お客様に「オレはもう年だからな」と言われれば、「いえいえ、まだお若いじゃないですか」と返すしかないのがホステスです。

「じゃあ何歳に見える?」と聞かれれば、「(どう見ても70手前だけど)えー、私これ得意なんです。当てますよ……47歳?」と答えるしかないのがやはりホステスです。

 ですので、

「ブッブー!68です!」
「さすがに褒めすぎ(笑)」
「本気で言ってる?」
「いや、でも実年齢よりも若く見られることが多いです」

 と、胸を張っているところ申し訳ないのですが、ちゃんと68歳に見えます。皆さん、年相応です。

その6「普段こういうところには来ない」


銀座ホステスが明かす「常連のおじさんたちの迷言」10選
男と女の手
「普段こういうところには来ない」と、すまし顔をされましても。

 オレはチヤホヤされても嬉しくないし、この類の遊興を好まない、ということをアピールしたいのか、または「その手には乗らないからな」というけん制なのか、強がりなのかちょっとわかりませんが、もう来ちゃってるんだからスカしてないで素直に楽しみましょう。

その7「ストライクゾーンは広いよ!30代でも全然抱けます」


 これを50、60代が言っているから笑えます。


その8「この後、どうする?メシでも行きますか?」


「この後、どうする?」とソワソワしているおじさんと、おじさんと絶対に目を合わせないホステスたち、という場面を何度も目にしています。

 ホステスにとってアフターはサービス残業である、ということを覚えておくとよいでしょう。

 残業代としてタクシー代を多めに(1万円以上)渡すのが暗黙のルールであることもお忘れなく。

その9「オレが金貰いたいくらいだよ」


 手をたたいて笑っているホステスや、おじさんに「相談したいことがある」と瞳をウルウルさせているホステスに対し、

「オレが金貰いたいくらいだよ」

 と、得意顔のおじさんはよくいます。

 こんなことは本当は言いたくなかったのですがこの際なので言わせていただきます。おやじギャグがウケたのは、アドバイスを聞き入れてもらえたのは、あなたがお金を払っているからです。ああ、とうとう言ってしまった……。

その10「オレのことは客と思わなくていいから」


 心を開いているようにふるまい、時に泣き、怒ってもみせるような女というのはただ仕事熱心なだけでもあるのだけれど、こうしてホステスが一生懸命仕事をすればするほど、おじさんが「オレのことは客と思わなくていいから」「いや、むしろ客じゃない」と錯覚し、良くない方向に脱線していくのは、こちらにとって実に不都合。

 だって、おじさんが「客じゃない」シチュエーションというのは、同時に女性にギャラが発生しないシチュエーションでもありますから。

 金で買った女相手にそんなことを言われましてもねえ。

ウブで純粋すぎるあなたたち


 今回は、「銀座のクラブに通うおじさんたちの迷言集10選」について解説しました。

 ウブで純粋すぎるおじさんたちが少し心配でもあります。お客様が恥をかかないよう、教育し、指導するのも本当ならホステスの仕事です。でも、あなたたち拗ねますでしょう。そのようなリスクを負ってまでおじさんを叱ってくれるような親切な女はそうそういません。


 かくいう私もです。「どこかのママとかに叱られてください」と星に願いつつ、おじさんたちを野放しにしています。すみません。

 かくしてヤバいおじさんは量産されています。南無。

<文/みずえちゃん>

【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989
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