カジキです!! インテリアのブログとYouTubeを運営しています。暮らし、住まいの世界を長年見てきた経験を元に、インテリアの法則と、インテリア好きが頭のなかで考えていることをご紹介していきたいと思います。

お部屋が一気に垢抜ける「ヴォイド装飾」の正体とは?インテリア...の画像はこちら >>
インテリアアイテムのなかには、とくにおしゃれ効果が大きいものがあります。ほかの家財と比べて、やたらとお部屋が素敵になってしまう夢のようなアイテムです。

特別すごい工夫をしたわけではないのに、ある商品を買ったらお部屋が急にあか抜けた気がする。長い人生、皆さんにもそんなご経験があるのではないでしょうか? なくても今日はこの話です。

実はインテリアの世界には、「ヴォイド装飾」というものがあります。通常の家財と比べて、ヴォイド装飾のほうがおしゃれ効果は高い。おしゃれ上級者は狙って活用しているヴォイド装飾、本日はこいつの正体を覚えましょう。

部屋にはソリッド平面とヴォイド空間がある

お部屋って一体どんな要素でできているのでしょうか? 椅子、ベッド、机……いやいや、それは部屋ではなく家具です。

あらためて、お部屋自体の要素を考えてみましょう。壁、床、天井……だいぶ近くなりました。かなりイイ線いってますが、厳密に考えるとそれだけではないのです。

お部屋が一気に垢抜ける「ヴォイド装飾」の正体とは?インテリアのプロが教える空間演出の極意
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実はお部屋には、壁や床だけでなくヴォイドがあります。ヴォイドというのは空間のこと。
壁・床・天井という面で囲まれた空間そのもののことをヴォイド(空洞)と呼びます。

ようするにお部屋は「物理平面」と「空間そのもの」で構成されていますよという話ですね。この物理平面のことをソリッドと呼び、空間のことをヴォイドと呼びます。

僕がなんとなく考えた造語ではなく、インテリアコーディネーター資格試験の本にも載っている由緒正しい建築用語です。信じてくれ。

ヴォイド装飾はおしゃれの救世主

お部屋のデコレーションには、ソリッド平面を装飾するものと、ヴォイド空間を装飾するものがあります。

お部屋が一気に垢抜ける「ヴォイド装飾」の正体とは?インテリアのプロが教える空間演出の極意
インテリアショップ「リグナ」と都内を中心にリノベーションブランドを展開する「REISM」とのコラボレート企画より。https://rigna.co.jp/contents/article/p86
お部屋が一気に垢抜ける「ヴォイド装飾」の正体とは?インテリアのプロが教える空間演出の極意
リグナ「クリッパン モビール(リトルベア)」。7150円。写真は公式HPより
壁に貼るポスターとか、床に敷くラグとかはソリッド装飾。天井から吊るすペンダントランプとか、ハンギングで鉢をぶら下げる観葉植物、雲やカモメなどのモチーフを吊るすモビールなんかはヴォイド装飾ですね。床置きの家財でも、フロアランプやコートハンガーのように、壁から離れた位置で高く伸びる家財はヴォイド装飾扱いできます。

インテリアって非日常感を演出するのが大切なのですが、ソリッド平面を装飾するよりも、ヴォイド空間を装飾するほうが非日常なんですよね。

地面を歩くよりも、空中へジャンプする方が非日常。道路を走る自動車よりも、空を飛ぶ飛行機のほうが非日常。壁・床・天井を飾るソリッド装飾よりも、「立体空間そのもの」に演出を加えるヴォイド装飾のほうが非日常です。


天井ベタ付けの照明よりも、天井からペンダントランプを空中にぶら下げて使うほうが特別感が出ます。小さな観葉植物よりも、アーチ状に枝が伸びた大きな観葉植物のほうが特別感が出ます。

好みの問題もありますが、条件が合うときは積極的にヴォイド装飾を取り入れてみましょう。

照明は特に優れたヴォイド装飾

お部屋が一気に垢抜ける「ヴォイド装飾」の正体とは?インテリアのプロが教える空間演出の極意
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僕はインテリアの解説をするときに「照明は投資効率が高いですよ」というお話をすることが多いのですが、これもヴォイド装飾が関係しています。

天井から吊るすペンダントランプだけの話ではありません。ペンダントランプ自体も確かにヴォイド装飾ですが、照明は「光」を空間に放つことができます。

照明が生み出す光が、壁や床だけでなくヴォイド空間そのものに抑揚を与えます。明かりが生み出す光と影が、立体空間そのものを装飾するのです。

照明って器具本体がおしゃれなだけでなく、それが放つ光そのものもヴォイド装飾になるからすごく魅力的なんですよ。これが多灯になると陰影も複雑になって、さらに大きな効果が期待できます。

センスだけでインテリアコーディネートをするのも楽しいですが、こういった費用対効果の高いアイテムを計算して配置してやるのもゲーム性があって面白いですよ。

家財のおしゃれアドバンテージを見抜きましょう!

お部屋が一気に垢抜ける「ヴォイド装飾」の正体とは?インテリアのプロが教える空間演出の極意
アートワークスタジオ「Bliss-pendant 3」(5万7200円)。写真は公式HPより
ということでヴォイド装飾、チャンスがあればぜひぜひ取り入れてみてください。少ない手数で上級者っぽいお部屋が作れるようになります。


すぐには取り入れなかったとしても、概念だけでも知っておけば今後ずっと役に立つはず。家具・雑貨を見かけたときに、「どれくらいおしゃれアドバンテージの高いアイテムなのか」を目利きできるようになれますよ。

立体空間に抑揚を与えるものはハレ(非日常)の法則。これはインテリアの重要なルールなので、よかったら覚えてみてください。

【カジキ】
暮らし、住まいの世界を長年見てきた経験を元に、インテリアの法則を各コンテンツで言語化して発信中。YouTube「ゆっくりインテリア」、ブログ「様子のおかしいインテリア店」、Xアカウント@kajikissa
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