AIが発達することで、さまざまな仕事がなくなるとも言われている。その代表格としてプログラマーやエンジニアも名前があがりやすいが、「AIだけで完結するような状況になっていない」と反論するのは、インフラ整備からシステム開発まで手広く手掛けるヤングライフプロポーサルの葛山晃守氏。
インフラ構築で20年以上のキャリアを持つエンジニアだ。

エンジニアも人手不足が問題に

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 葛山氏は、「確かに、AIである程度プログラミングを作れるようになりました」と認めつつも、次のように続けた。

「AIが作ったプログラミングが正しく動くかどうかのチェックや、動かなかったときの問題の洗い出しなどは、人間がやらなければいけません。AIは優秀なサポートツールであっても、すべて任せることはできないので、今後もプログラマーやエンジニアは求められると思います」

 むしろIT業界では、仕事がなくなるどころか人材の確保に追われているという。

「これはほかの業界でも同じだと思いますが、コロナ禍以降、エンジニアも転職活動が活発化しています。リモートワークが主流になったことで、帰属意識が薄れてしまったのか、少しでも待遇のいい会社に転職してしまう。待遇面だけではなくて、スキルアップを理由に転職するケースも以前と比べて増えたと思います」

たとえ未経験者であっても20代なら採用

 技術者不足のIT業界は売り手市場になっており、たとえ未経験者であっても20代なら採用する企業が多いという。

「20代後半の未経験者でもギリギリいけると思います。30代から未経験者だと厳しくなってきますが、パソコンが趣味である程度、プログラミングの知識がある方なら転職できる可能性は十分にある。

 業界経験者であれば、30代はもちろん、40代でも採用するところは多いですよ。以前と比べて求められるスキルのハードルは下がっているので、復帰を考えている方も狙い目ではないでしょうか」

 葛山氏の周囲にも、異業種に転職した後、再びエンジニアに戻った人が多いそう。

「エンジニアやプログラマーの仕事が合わないからとやめていく新卒は一定数いて、特にコロナ禍以降は増えていました。違う業界で1年、2年働いた後、IT業界に戻って来るケースも少なくありません」

仕事ができるエンジニアの年収は…

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写真はイメージ
 エンジニアの年収も気になるところ。

「周囲に年収を聞くにも限界があるので、AIに調べてもらいました。厚生労働省の『賃金構造基本統計調査』などをベースにAIが導き出したエンジニア(ソフトウェア系を中心)の平均年収は、国内企業で400万~700万円。
上位10%は1000万~1500万円で、さらに上位1%は1500万~3000万円でした。

 では、外資系のメーカーに勤めるエンジニアの年収は?

「外資系企業だと、平均は600万~1200万円で、上位層は1500万~5000万円に広がるようです。私の感覚からしても、AIの回答はそんなにずれていないと思います。外資系のメーカーに勤務する知人のSEからは、年収3000万円だと聞いたことがありますよ」

稼げるエンジニアに必要な能力は?

 稼いでいるエンジニアたちは、優れたプログラミング能力の持ち主かと思いきや、葛山氏は「コミュニケーション能力も不可欠」だと指摘する。

「技術の知識が広くて深い方や、トラブルに対応できるスキルの高い方など、エンジニアが求められる能力を持っている方が出世するのが速いのは当然ですが、それだけではやっていけません。

 エンジニアは画面に向き合って1人で黙々と作業をしているイメージがあるかもしれませんが、実際にはチームワークも大切ですし、同僚と円滑に仕事を進めたり、お客様にわかりやすく説明をしたりするためには、コミュニケーション能力も求められています。

 また、優秀な技術者はコスト度外視で考えてしまう方が多いなかで、会社の利益もきちんと計算できるような経営者視点で考えられるようになれば、稼げるエンジニアになれると思います」

【黒田知道】
 
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