「4年前に1度目の引退表明をした時から、もう長くはできないだろうと思っていました」
期間限定のつもりでのデビュー、2021年の引退表明と撤回、そして今年、年内での完全引退の決意……紆余曲折のセクシー女優人生を振り返るとともに、恋愛事情や結婚願望についても聞かせてもらった。
引っ越し資金が貯まれば辞めるつもりだった
「副業のつもりだったし、もともと長く続ける気がなかったんですよ。引っ越し代が貯まったらすぐ辞めるくらいの感覚でしたね。有名になりたいわけではなかったので、お金さえ手に入れば『おさらば!』の予定でした(笑)」
――本業があったのですね。どんな仕事をしていたのでしょうか?
「銀座でエステティシャンをしていました。入社1年目くらいで、とにかくお金がなくて。稼げるアルバイトをネットで探している時に、“パーツモデル募集”という求人を目にしました。これなら顔出しの必要もなさそうだし、会社にもバレずにできるかもと思ったんです。で、いざ事務所に面接に行ってみたら『セクシー女優をやってみない?』と……」
――まだ、そういうことがある時代だったのですね。
「自分の中でセクシー女優という選択肢はなかったし、できるとも思えませんでした。でも、数日考えて稼げる金額を計算してみたら、ちょっと魅力的に思えてきて……(笑)。
――実際にやってみたら、どうでしたか?
「思いのほか、居心地が良かったですね。エステ業界って女性だらけだし、上下関係も厳しくてノルマもあって、もともと辞めるかどうか悩んでいたんですよ。すぐインフルエンザに罹っちゃうくらい、ストレスで免疫力も低下していました。
カメラの前で脱いだり、行為をしたりすることに対し、最初は抵抗感がありました。でも、それ以上に撮影現場の人たちは優しいし、作品を撮るためにみんなで頑張る感じも楽しくて。セクシー女優になることは、トータルすると私の人生にとってプラスだな、と思えたんです」
――身バレの危険性を加味しても?
「実はデビュー作が出た日、専門学校時代の男の先輩から連絡があったんですよ。『お金に困ってるの?』というひと言だったんですけど、それでバレたことを確信しました。こんなに早くバレちゃうなんて驚きでしたね。
さすがに会社にまでバレのは困るので、すぐにエステティシャンを辞めることにしました。同僚は女性ばかりでしたが、その人の彼氏が作品を見て、そこからバレていくことも有り得ると思ったんです」
――その後、本格的にセクシー女優の活動をスタートさせました。
「なんか『もういいや!』って気持ちになったんですよ。どうせ周りにバレていくなら続けてもいいかなって。
4年前から、長くはできない仕事だと思っていた
――デビューから4年後。突然、引退を表明し、その後すぐに撤回していましたね。
――それから1年後、別の事務所に移籍されました。
「事務所も頑張ってはくれたのですが、私がやりたかった新規の仕事にはたどり着けなかったんです。そうしたら事務所側が移籍を後押ししてくれたんですよ。新しい事務所に巣立ったという形です。ただ、その事務所も後に解散してしまって。2024年5月から今の事務所に入り、“わか菜ほの”として活動することになりました」
――紆余曲折を経て、現在はデビュー8年目。
「4年前の引退表明の時から、もう長くはできないだろうと思っていたんです。仕事は楽しいし、やって良かったと心から思っています。でも、将来的なことを考えたら30歳手前には辞めたかったというのが本音です。そもそも、私はそんなに自分をセクシーだとは思っていないんですよ。作品に出るにしても、お芝居やアクションが好きだという発見はありましたが……」
――確かに、特撮系の作品にもよく出演していた印象が強いです。
「実は私、両親に『モデルをやっている』と伝えているのですが、特撮系のアクションシーンだけ抜き取った動画はよく見せていて。母なんて、すごく興味津々で『えー、凄いねー!』って言ってくれるんですよ。単純に娘が表舞台で活躍していると思って喜んでいるんでしょうね」
――ご家族には、セクシー女優をやっていたことを伝えるつもりはない?
「家族では3歳年上の姉だけが知っているんです。デビューから何年かして打ち明けたのですが、応援してくれています。両親へは……知らせないままでいくつもりです。特に母はめちゃくちゃ純粋な人なので、本当のことは絶対に教えられません」
理想の男性は「一人暮らしをしている人」!?
「あります、あります!私、子どもが欲しいんですよね。うちの姉は結婚しないと言っているのですが、親からすれば孫の顔は見たいと思うので、私が産むしかない!という使命感です(笑)」
――セクシー女優をやっている中で、出会いはなかったのですか?
「この人好きかも……と思ったことはありましたけど、仕事のことを隠さなきゃいけないと思うと踏み込めませんでしたね。
――好みのタイプの男性ってどういう人なのでしょうか?
「1人でも生きていけそうな人……すなわち、すでに1人暮らしをしている人がタイプです!」
――どういうことですか、それ(笑)。
「私は1人暮らし歴が長いので、もし何もできない人と一緒に暮らすとなったら、家事やら身の回りのお世話やら、全部やってしまいそうなんですよ。彼氏のお母さんにはなりたくないんです。実家暮らしで家事ができなかったとしても、せめて私がやって欲しいと言ったことに対して、素直に行動してくれるといいなと思います」
2026年の目標は「事務作業の独り立ち」
――最後に、今後の活動について聞かせてください。「“わか菜ほの”の名前での活動は、年内をもって終わりになります。2026年1月1日からはSNSのアカウントも移行するので、今後はそちらをチェックしていただければ。
具体的にコレっていう予定はないのですが、今後はコスプレイヤーとして活動していきたいと思っています。いろんな撮影会やイベントに参加しつつ、あわよくば公式レイヤーを目指していきたいですね」
――フリーになることに不安はありませんか?
「私はこれまで接客業と女優しかしてこなかったので、請求書などの事務作業をどうしよう……という心配はありますね。それにギャランティの設定も、これから自分でしていかなきゃいけない。事務所にも相談に乗ってもらいつつ、画策している最中です。
とはいえ、引退した後も応援してくれるというファンがたくさんいてくれるので、とても心強く感じています。とりあえず2026年の目標は、『事務作業の独り立ち』かな(笑)」
――ありがとうございました!
<取材・文・撮影/もちづき千代子>
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