ジャーナリストの森田浩之氏は「’26年の大谷翔平は“どこまでできるか”を競う年ではなく、二刀流のあり方そのものを見直し、選手としての質を切り替える節目になる」と見る(以下、森田氏による寄稿)。
森田浩之が考える2026年の大谷翔平
’26年の大谷翔平を考えるとき、多くの人がまず思うのは「シーズンを通じて二刀流の活躍を見られるのか」だろう。過去2シーズンは右肘や肩の手術とリハビリに時間を割き、投手としての出場は極めて限られた。久々にケガの影響なく迎える来季に、期待が高まるのは当然のことだ。
ファンの間には「投手で15勝、打者で55本塁打」といった、二刀流全開の成績を思い描く向きもありそうだ。だが、’26年の大谷を「どこまでやれるか」だけで測ろうとすると、見落とすものが多くなる。
この年は単なる復活の年ではない。大谷のキャリアの質が、静かに切り替わる節目となる可能性がある。
大谷は’26年に32歳になる。投打でフル稼働を続けてきた選手にとって、この年齢は能力自体ではなく、その配分が問われ始める時期だ。すでにドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、来季の投手としての起用について「ショウヘイがしっかり休んで調子を維持できるように、中6日から8日の休養を取らせることが方針の一つ」と語っている。
力の配分が問われ始める時期になる
二刀流の定義も変わり得る。これまで大谷は、自分がやれることはすべてやる選手だった。投げ、打ち、走り、驚かせる。その姿は野球の可能性を押し広げる一方で、常に限界への挑戦だった。’26年は、そんな姿勢自体が問い直されるかもしれない。
それは衰えではなく、戦略的な選択だ。たとえば本塁打が50本に届かなくても、投手の登板日や打者としての休養日をはさみながら40本前後を積み重ねるなら、その意味は決して小さくない。「10勝、40本塁打」を30代半ばで5年続けたら、途方もない記録だ。
実際、右肘手術明けのため打者に専念した’24年、大谷は「50-50(50本塁打&50盗塁)」の大記録を狙って積極的に走った。盗塁を63回企て、59回成功させた。
二刀流という言葉さえ特別でなくなった今、大谷はなおも特別でいられるのか。それは、スポーツの枠を超えた問いだ。能力を拡張することが称賛されてきた現代において、成熟した一流であり続ける──そのプロセスに向かう姿が「’26年型SHOHEI」の最大の見どころだ。
【森田浩之】
もりたひろゆき●ジャーナリスト NHK記者、ニューズウィーク日本版副編集長を経て、ロンドンの大学院でメディア学修士を取得。帰国後にフリーランスとなり、スポーツ、メディアなどを中心テーマとして執筆している。著書に『スポーツニュースは恐い』『メディアスポーツ解体』など
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