AI相場の熱狂が一巡し、’26年は一転して“荒れる年”になるーーそう警鐘を鳴らすのが、人気株式ストラテジストの大川智宏氏。AI投資ブームの裏で進んだ過剰投資、再燃しかねないインフレ懸念、そして為替がもたらす企業業績の上振れ余地。
楽観と警戒が交錯する’26年相場をどう読み、どこで攻め、どこで身構えるべきなのか。前半の“稼ぎどき”から、急落後に狙いたいAI活用銘柄まで、大川氏が描く次の一手を聞いた。

’26年は波乱の1年になる?

人気株式ストラテジストに聞いた2026年の相場展望「前半は買...の画像はこちら >>
’26年は波乱の1年に――。そう予想するのは人気株式ストラテジストの大川智宏氏だ。

「’25年はAI投資が相場の牽引役となりましたが、12月に米オラクルがデータセンターへの過剰投資を指摘されて株価が急落しました。巨額な設備投資が買い材料になるターンは終わりつつあるのです。一方で米国経済は“予防的緩和”として利下げを行ってきた影響で、年央からインフレ懸念が高まる可能性がある。となるとコロナ相場後の急激なインフレを食い止めるために利上げし、株価が大きく調整した’22年の再来となりかねない。景気は悪くないのですぐに戻すでしょうが、要注意です」

「前半は買っていくのもいい」

ただし年前半は稼ぎ時かも。

「上場企業の8割は想定為替レートを1ドル=135~145円に設定しています。足元のドル高相場が続けば、’26年3月にかけて製造業を中心に多くの企業がかなりの上方修正を発表するのは間違いない。それを見込んで前半は買っていくのもいいでしょう」

AIブームの“その後”を見据える

人気株式ストラテジストに聞いた2026年の相場展望「前半は買っていくのもいい」選ぶべき銘柄は
ストラテジストの大川智宏氏
銘柄はAIブームの“その後”を見据えて選ぶべきとも話す。

「’26年はAIを“活用”した事業にスポットが当たりやすくなると見ています。エヌビディアと提携してAI搭載ロボットの開発を進めるファナック(東P・6954)が象徴的な例。
同じく産業用ロボット開発に強みのある安川電機(東P・6506)や、AIで鉱山機械の効率管理を進める日立建機(東P・6305)などは要注目です。品質や精密技術に強みを持つ日本の製造業が、AIを活用して再び世界を席巻する――そんな時代が到来すれば、株価は青天井になる……かもしれない」

年前半に好業績銘柄で稼ぎ、急落局面では爆騰期待のAI活用製造業を仕込むのが吉!

【智剣・Oskarグループ代表 大川智宏氏】
野村総研、JPモルガン・アセットマネジメントなどを経て’16年に独立。メディアに引っ張りだこの人気ストラテジスト。猫好き

※週刊SPA!12月30日・1月6日合併号より

取材・文/週刊SPA!編集部

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