元放送作家・鈴木おさむ氏は、テレビが守りに入り続ける一方で『DOWNTOWN+』の成功が“お金を払ってでも見たい笑い”の可能性を示したとし、「2026年はテレビとネットの立ち位置が本格的に問われる年になる」と語る。
(以下、鈴木氏による寄稿)
鈴木おさむが考える2026年のテレビとネット
’26年、テレビで番組を制作する環境は、さらに厳しくなるだろう。局によっては、制作予算は今以上に削られ、「本当にここまで下がるのか」と驚くような数字が並ぶ番組もあるはずだ。そして、コンプライアンスを意識するあまりに、「面白いことをやる」よりも、「問題を起こさないこと」に神経を使う人たちも増えていくだろう。結果、企画書には何重にもブレーキがかかり、挑戦よりも安全運転が優先されてしまうのではないか。一方、視聴者の興味はますますネットに偏っていくかもしれない。ドラマもバラエティも、「あとで配信で見ればいい」という感覚が当たり前になり、テレビ局は放送する場所というより、制作会社に近づいていくのだろう。
そうした中で成功したのがDOWNTOWN+だ。これをきっかけに、お笑いは「無料で消費されるもの」から、「お金を払ってでも見たいもの」へと、フェーズが変わる兆しを感じた。バラエティ「風」番組が増え、おもしろさを追求する番組が希少になっていく中、企画性と表現力、制作力の高い笑いが価値のあるものとして選ばれる時代に入ったのだと思う。
テレビに勝ち筋はある? DOWNTOWN+に見る有料配信の可能性
DOWNTOWN+は、回を重ねるごとに徐々にらしさが際立ってきた。最初はみんな探りながらだったと思うが、今ははっきりと「テレビではなく有料配信でやる意味」も見えている。一方、テレビの中身を見渡すと、誰も傷つけない、角の取れた番組が増えていく。その優しさの先に、果たして世の中の夢や希望は残るのだろうか。刺激や毒、賛否を恐れずに踏み込む表現は、テレビから消えてしまうのか。
そんなことを考えていた年末、『水曜日のダウンタウン』で放送された、物語形式で展開されるミステリードッキリ「名探偵津田」を見て、勝手に胸が熱くなった。津田を探偵役に据え、疑心暗鬼の極限まで追い込み、演出を超えた人間のリアクションを引きずり出す。徹底的に面白さを追求する、そのスケールとこだわり。テレビの底力を感じさせるシリーズだった。
覚悟があれば、ここまでやれる。まだ、テレビは人を驚かせられる。
【鈴木おさむ】
すずきおさむ●スタートアップファクトリー代表 1972年、千葉県生まれ。19歳で放送作家となり、その後32年間、さまざまなコンテンツを生み出す。現在はスタートアップ企業の若者たちの応援を始める。コンサル、講演なども行っている
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