乃木坂46に新たな風を吹かせる彼女が、週刊SPA!’26年1月13日・20日合併号の表紙・巻頭ページに初登場! 今回の時代を担う“二十歳の新年”をイメージした撮影では、鮮やかな振り袖姿も披露してくれた。インタビューは五百城家のお正月からセンターを経て芽生えた自覚まで、唯一無二の輝きを放つ彼女の今に迫る。
20歳の節目を迎える新年に
――今回、五百城さんには20歳の節目で迎える新年ということで、華やかな振り袖でSPA!の表紙を飾っていただきました。撮影はいかがでしたか。五百城茉央(以下、五百城):母が「成人式では赤色の振り袖を着てほしい」と言っていたので、着させていただけて嬉しかったです。
――お母さまの願いを今回叶えられた形に。
五百城:はい、この写真を母に送ったら満足してもらえそうです(笑)
――移動しながら撮影しましたが、着物姿であんなにしなやかに動けている方を初めて見ました。
五百城:お着物が好きなのもあるし、乃木坂46のお仕事でも何度か着させていただくことがあるので、そのおかげかもしれないです。
――五百城さんの素朴さが加わると、令和ですが昭和レトロな雰囲気もあります。
五百城:嬉しいですね。私も今どきというより趣深いものが好きで、カフェよりも純喫茶のほうが落ち着くのであってます。
――乃木坂46にいると流行に敏感なメンバーのほうが多そうですけど、その波にはついていけてますか?
五百城:全然ですね。例えば、去年も楽屋で「エッホエッホ、○○って伝えなきゃ、エッホエッホ」って言いながら楽しそうにしていて、ずっとその子のネタだと思ってました(笑)。
――撮影中にはお正月の話で、「お年玉が楽しみ」という話もされてました。
五百城:お正月は親戚が集まってそのときにいただいたりするんですけど、おばあちゃんが毎年、昔の千円札とか五千円札とかでお年玉をくれるんです。それは絶対に使わないように残していて、いつか私がお年玉を渡す側になったら渡したいなって。
――おばあちゃんが面白い方なんですね。
五百城:天然系なおばあちゃんで本当に面白いです。お正月に会うと必ず、私の顔をジーっと見て、従妹のおじさんの名前とかお兄ちゃんの名前で間違って呼んできたりするんですよ。「おばあちゃん。顔、違うよ~。茉央だよ」って何度か繰り返しながら、私の名前に辿り着くと嬉しそうに笑ってくれる。そういう恒例のやりとりがあります(笑)
――五百城さんは何人兄弟?
五百城:2人です、兄がいます。うちは親戚が結構多いので、年始に集まってワイワイ過ごすのが実家に帰る楽しみの1つですね。
――ほかに五百城家のお正月の恒例行事ってあります?
五百城:私がアイドルになる前だと元日に家族でスーパー銭湯に行って、お風呂に入ったり、漫画を読んだりしながらダラダラするのが恒例でした。今は年始に兵庫県の実家に帰って、お母さんの作る白味噌のお雑煮を食べること。それが大好きなんです。毎年、「東京に戻る日まで毎日作って」ってお願いしてます。
――五百城さんにとって母の味なんですね。
五百城:はい。一度だけ自分でも作ったことがあるんですけど、びっくりするぐらいマズかったんですよ(苦笑)。お母さんに教えてもらったレシピ通りに作ったはずなのに!って思っていたら、肝心の出汁を取っていなくて……。それ以来、お母さんの作ったお雑煮しか食べていないです。
日々成長を感じて
五百城:誕生日にお母さんから長文のメッセージをもらいました。「やりたいことを頑張っている茉央ちゃんのこれからが楽しみです!」みたいな可愛くて前向きになれる内容でした。
――泣きました?
五百城:泣いてないです、笑顔になりました(笑)。
――‘25年は五百城さんにとってドラマの初主演や写真集など個人仕事も増えてきたと思いますが、ソロの仕事には慣れましたか。
五百城:そうですね。私が乃木坂46に入ってから1番濃かった一年でした。そのなかでもとくに印象に残っているのはドラマの主演です。最初にお話を聞いたときは驚きましたし、経験もないのに最初から主演でやらせていただくなんで無理だって思ってたんです。現場に入ってから毎日が目まぐるしかったですけど、日々成長を感じられる場でもあったなと振り返ってみて感じますね。
――演技はまたやってみたい?
五百城:挑戦したいです。現場にいて製作の過程を知れたり、出来上がったものを見て「もっとこうしたらよかった」という反省もあったり、次の機会をいただけたら生かせるように頑張りたいです。
――忙しいなかでの息抜きの時間はどんなことをされてるんですか。
五百城:家にいるときは絵を描いてみたり、ネイルを塗ってみたり、パンを作ってみたり。ほかにもずっと行きたかった本屋とカフェ、写真展が併設されているお店に出掛けたりもしました。
――休日のスケジュールはどう組み立てる?
五百城:私は基本、朝起きてから決める人なんですよ。外に出たい気分だったら外に出ちゃって、適当に歩きながら「今日は喫茶店でゆったりしたい気分だ」と思ったら、ちょうどよさそうな路線に乗って降りたら面白そうな駅で降ります。駅名の字面が良さそうな駅とか(笑)
――面白そうですね、あえて調べずに。
五百城:たまに降りてから「あれ、何もないじゃん」っていうときもあるんですけど、1日が終わって自宅に戻ってきたときに「家でスマホ見ているよりはよかったな」って思えるので、結果的に充実するんですよね。
――‘25年は卒業コンサートで先輩を見送る場面も多かったと思います。なかでも11月26日・27日に横浜アリーナで行われた3期生の久保史緒里さんの卒業コンサートは実際に同じステージに立っていて、どんなことを感じられましたか。
五百城:2日間を通して、最初から最後までセットリストが考え込まれていて、きっと昔から乃木坂46のことが好きなファンの方からしたら「この曲を!」って思うような内容だっただろうなと思いました。2日目の「Against」から「アナスターシャ」「三番目の風」に繫がっていく流れは久保さんからのメッセージ性みたいなものを感じて。乃木坂46も形が変わって、メンバーも変わっていくけど、グループの根本にあるものは大切にしていってほしいという後輩への想いが込められていたのかなと感じていました。後輩ひとりひとりが必ず一度は前に立てるようなフォーメーションも考えてくださっていたのかなと思って、本当に愛に溢れた時間でした。
――初日の中盤でメンバーがアリーナの通路を外周するところで、久保さんが五百城さんの肩をがっちり抱えて歌っていたシーンも印象に残ってます。
五百城:リハーサルのときに「私が1番久保さんに近いじゃん!」と思っていたんですけど、自分からは言えずにどうしようかなって思っていたら、久保さんから『一緒に歩こう』」みたいな感じで話してくれて。本番もノリノリでいっちゃいました(笑)
――公演では、久保さんから五百城さんへ「どうか正直に素直で居てね」というメッセージがありました。どう受け止めましたか。
五百城:初日はそのままの意味というか、深い意味もわからずにいたんですけど、2日目に久保さんが全員にお手紙をくださったんですよ。そこに私もよくわかっていない部分の私というか、久保さんが感じてくださっていたことが書かれていて。私は心で思うことがあっても、その思いを誰かに言ったりするのが苦手だけど、もっと周りを信じて、正直に素直に伝えてもいいのかなと思うようになれました。
――以前、久保さんがSPA!に出ていただいてお話を聞いたときにも、後輩ひとりひとりのことを見ていらっしゃる方だなと。現場では一緒になる後輩の性格を見て、フォローしたり、一歩引いて見ていたり、自分の役割を考えていると仰っていました。
五百城:すごいですね。
――あらためて、40thシングルのアンダー曲「純粋とは何か?」についても聞かせてください。初めてアンダーメンバーに選ばれて、さまざまな葛藤もあったと思います。武道館ライブの千秋楽、この曲を披露する際に「私の全部をぶつけます!」と力強い言葉に変えられるまで、どんな心境の変化がありましたか。
五百城:この曲をいただいてからずっと歌詞を読んでいたんですけど、ずっとわかるようでわからなかったんです。センターとしてイメージしているものはありましたけど、「正直になるのは 時にエゴのようなもの」という歌詞と同じように思ってしまったいたんですが、カッコ悪い生き方しててもどんな時でも純粋でいたいんだ」という最後の歌詞に背中を押してもらえたというか。今、自分が歌いたい曲はこの曲だ!と覚悟が決まって、アンダーライブで披露できました。本当に良いチャンスをもらえたと捉えて落ち込むんじゃなくて、分岐点にできるように自分でしないといけないなって思っています。
――乃木坂46のセンターに立つうえで意識していることは?
五百城:優しさだと思います。今までセンターに立っていた先輩方を見ると根底には優しさがあるなと思っていて、誰かが落ち込んでいたりしたらそっと支えてくれるような方が多かったので。私もそういう部分を大切にしたいです。
’26年は挑戦できる年に
五百城:移動中いろいろ考えたりするんですけど、ネガティブな感情になったとしてもマイナスな言葉は言いたくないというか、言うと大体泣いちゃうので……。でも、そういう感情が生まれるのも深みになるなと思って、せっかくだしメモろうと思って。毎日ではないんですけど、思うことがあったら。
――そういう気持ちを文字に残しておく。
五百城:はい。文字に残しておいたら、「このときはこういうふうに思っていたんだな」っていうのがわかるじゃないですか。1~2年前から書いているんですけど、たまに読み返すと面白いんですよ。
――過去の言葉を見て、今の自分との答え合わせができるというか。
五百城:そうですね。メモに記しておくことで、パフォーマンスに生きるかなって。乃木坂46にはいろいろな楽曲があるから、全部そっちで出しちゃえ!ぐらいに思っています(笑)
――自問自答的な?
五百城:近いかもしれない。傍から見るとポエムに見えちゃいそうなので、さすがに人様には見せられないです(笑)
――ほかのインタビューを読んでいて、五百城さんには「枠から外れたい願望」があるということも気になりました。乃木坂46のオーディションを受けられたのもその気持ちからだったんですよね。
五百城:そうですね。乃木坂46でアイドルになるという決断をしたというのは、そういう部分が根っこにはあったのかなと思います。高校生になって、地元だと「良い大学に進んで良い会社に入るのは偉い」というのがまだ色濃くて、私も塾にも通わせてもらっていたんですけど、内申点ばかりを気にして毎日同じような生活をすることに疲れてしまって。高校でやりたいと思うことはあったから手は出してみたんですけど、どれも絶妙にハマるものがなくて。
――例えばどんなことに手を出したんですか?
五百城:画塾に通ってみたり、友達とバンドを組んでみたり。でも、出口の見えないまま部活もせず、塾にも行かなくなっていたから、夏休みにすることがなくてずっとベットの上にいるみたいな日々だったんです。そのなかで、「普通の人生からはみ出てみたい」っていう漠然としたものは抱えていました。そのときにお兄ちゃんが乃木坂46のオーディションを勧めくれたんです。まさか受かるとは思っていなかったですけど。
――人生のルートで二択を迫られる場面があったとしたら、決断の決め手になることは?
五百城:人生が面白くなりそうな方向ですね。ワクワク。
――泣いてしまうぐらい厳しい道が想像できるとしても?
五百城:選びますね。ときに後悔することもあって、それが中学の入部した剣道部だったんですけど(笑)。仲良い子はほとんど卓球部に入ったんですけど、意外性があるかなと思って剣道を選んだんですよ。それからもう稽古がきつくて、「なんでこんな痛いの。もう辞めたい!」っていう時期もあったんですけど、親に「自分で一度決めたことならちゃんとやったら」って言われて。頑張っていたら、いつの間にか楽しく思えてきて終えられたんです。その経験で、やりきることは楽しい、結果じゃないんだなっていうことが知れたのかなって思いますね
――ご両親は今の仕事に関しても何か言ってくれていますか。
五百城:いや、アイドルに関しては何も言われないですね。両親もまさか受かると思っていなかったので、最初は「本当にやりたいの?」って何度も聞いてくるぐらい少し反対モードだったんですよ。
――アイドルに興味を持ったきっかけは?
五百城:お兄ちゃんが坂道グループを好きで。だから一緒にライブ映像は見ていて、「可愛いな」と思っていました。
――では最後に、’26年の抱負を聞かせてください。
五百城:’25年はいろんなことを学んで、自分の中では少しずつ力がつけれた年だったなっていうふうに感じています。だから今年はそれを使って、グループの夢も、個人の夢も叶えられるように挑戦できる年にしたいです。
――レコード大賞を獲りたいという目標を話されていて、’25年は乃木坂46の「Same numbers」が日本レコード大賞の企画賞に輝きましたね。
五百城:実現したときは、本当に嬉しかったです! 今はアイドルの方がたくさん出てきていて、いろんなグループがあると思うんですけどでも、乃木坂46には乃木坂46にしかない良さを実感しました。乃木坂46のブランドとプライドはずっと守りたいです。もっといろんな方に知ってもらえるように頑張りたいなと思っています。
――プライベートで叶えたい夢を聞いてもいいですか。「枠を外れたい願望」の話を聞いたら、今どんな夢を抱えているのかなと。
五百城:なんやろう、いつかの叶えたい夢でもいいですか。今日の撮影で使ったスタジオみたいな家を建てたいです。昔は建築士になるのが夢だったから、デザイナーズマンションとか家具が好きなんですよ。暇があれば物件サイトを見ているので、撮影のお仕事が入ると「どういう雰囲気の物件なんだろう」ってワクワクするんです。いつか自分の理想を詰め込んだマイホームを手に入れたい!(笑)
――とくにこだわりたいポイントは?
五百城:今決めたんですけど、ベランダに出て日差しを浴びながら撮影できて気持ちよかったので、二階にはベランダが欲しいです。今日のスタジオが理想の家の間取りだったので、いつかデザインするときにこの家の写真を見せようって思いました。20年先の話だと思いますけど(笑)
取材・文/吉岡 俊 撮影/鈴木ゴータ
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