前編では八丈島育ちである川越さんがなぜ出身地を公表したのか、その理由についてお伝えしました。
後編では、「料理人」としてかなりのエリートコースを歩んでいたというデビュー前について、そしてなぜセクシー女優に転身したのかについて聞きました。
1年目でメインキッチン&全社員のなかからMVPに
――川越さんは、セクシー女優としてデビューする前に料理人として就職していたとか。川越(以下 川越):はい、某ホテルに就職して、1年目でメインキッチンのメンバーに選ばれて働いていました。
――え、1年目でメインキッチンって、相当すごいんじゃないですか?
川越:私が初めてだったそうです。ちなみに1年目のとき、全社員のなかからMVPにも選ばれたんですよ!
それで2年目で新店の立ち上げメンバーにも選ばれて。その当時は、朝5時に出勤して、23時頃にソファーでちょっと寝て、起きたらシャワーだけ浴びに帰ってまた出勤、みたいな生活をしていました。
「人生の先が見えてしまった」ためセクシー女優挑戦の道へ
川越:「このままいけば、初の女性総料理長になれる」と言われたので、エリートコースではありました。当時の目標は「この会社で、自分がどれだけ上に行けるか」だったので、うれしいことでしたね。
うれしかったんですが……同時に「あ、これで私の人生、先が見えちゃった」とも思ったんです。
――なるほど……。でもそれでいきなりセクシー女優ですか?
川越:料理人として働いていたときに、本当に女子力が失われてしまって。爪も髪もボロボロ、肌もヤケドの跡だらけ、みたいな感じで「私、本当は人前に出る仕事がしたかったのに……」って、改めて思い出してしまったんです。
もともと人前に出るのが好きなんですよ。
料理人7割、セクシー女優3割で仕事
川越:未来が絞られると、チャレンジしたくなるタイプなんです。
……ただ、セクシー女優デビューだけじゃないんですよ、同時期にもともと同じホテルで働いていた人から声を掛けられたんです。「新しいお店を作るから、来てくれないか」って。
――スカウトされたってことですか。でも、セクシー女優と同時にそちらでも働くってことですよね? 問題なかったんでしょうか。
川越:はい。セクシー女優デビューのことを新しい会社に話したら「やると決意したなら、やってみせなさい」って言ってもらえて。だから「やってみせます」と答えました。
デビュー当初は、料理人7割、女優3割くらいで仕事していたんです。でもありがたいことにセクシー女優としての仕事が順調に増えて、今は女優7割、料理人3割くらいでやらせてもらっています。
――良い会社に出会えたんですね。
川越:料理開発だったり、衛生環境の確認やみんなが仕事するうえでのオペレーションの流れを確認して改善したりがメインですね。
セクシー女優の仕事が忙しいとしばらくお店に行けないこともあるんですが、久しぶりに行くとみんなすごく歓迎してくれるので、ありがたいです。
――そちらのお仕事は、まったく名前を出さずにやっているんですよね。お店としたら「川越にこが開発した料理です!」みたいに宣伝したくなるんじゃないかな、とも思ったんですが。
川越:「そういう力は借りたくない」と言ってもらっています。セクシー女優としての私ではなくて、料理人としての私を求めてくれている会社なんです。
自分の可能性を広げられる職業が「料理人」だった
川越:育ててくれたおじいちゃんが、八丈島でお店をやっていて。小さな頃から「この土地と店はお前に全部あげる」と言われていたんです。それで、もし土地とお店をもらったとき、どうすれば生かせるかな、と考えて。
それで思い付いたのが、料理人だったんです。土地を生かせるし、年を取ってからもできるし。資格があれば、1回料理人の世界を離れても戻ってくれるし、これは「一生涯の仕事だ」と思って。
――料理人の世界を離れることも考えていたんですか。
川越:はい、人前に出たかったので、そういう仕事もできればな、と。料理人として有名になって人前に出るのも含めて、将来的に考えたら自分の可能性を広げられる職業というのが、料理人だったんですね。
――それで、いろいろな資格を取ったんですか。えーと「野菜ソムリエ」「野菜スペシャリスト」「フードコーディネーター」「衛生管理者」、それに当然「調理師免許」。
川越:最近、船舶免許も取ったんですよ。釣りをするのに船に乗るので(笑)。
――それはすごいです。
川越:こう言うと「資格マニア」みたいに思われるんですけど、そうじゃなくて。あくまで自分に必要なものを取っているんです。八丈島でお店をやることになったら、野菜も自分で育てて、魚も自分で釣ってお客さんに出す、って目標があるので。
セクシー女優デビューをやめていた可能性もあった
川越:そういう意味で、いろいろなことに挑戦できるセクシー女優の仕事は私にはとても向いているな、と思います。……でも、デビュー作の発売までには、めちゃくちゃ悩んだんですよ。
――そうなんですか?
川越:セクシー女優としてデビューするってことは、恋愛・家族・友達・プライド、これらを捨てるのと同じだと思っていましたから。そこまでしてやる価値がある仕事なのか、撮影から販売までの数か月間、すごく悩みました。
――じゃあ、ひょっとしたら「やっぱり発売中止で」という未来もあったかもしれないんですね。デビューを決意した理由はなんですか?
川越:「これからの人生で、ワクワクできるのはどっちだろう」と考えた結果です。会社で働くか、セクシー女優かで考えたら、女優のほうが未知の世界で、自分のいろいろな可能性が開きそうだ、と。その部分に賭けました。本当、賭けでしたね。
賭けたからこそ、中途半端には活動したくない、という覚悟ができて。今の「川越にこ」が存在しているんです。
出会った人たちとの「縁」を大切に
川越:とりあえず、30歳までには何らかの形で1店舗は出したいと考えていますね。それまでは修行も兼ねて、いろいろと挑戦していきたいです。
ときどき、ファンの方を招いて料理イベントをしているのも、その一環ですね。
――1周年記念で料理イベントを開催したとか。
川越:200名分のフルコースを。しかも普通に仕事をしながら、夜に家の台所で仕込み作業を(笑)。
――考えるだけで気が遠くなりそうです(笑)。
川越:クリスマスも、ファンの皆さんの前で丸のチキンをデクパージュ、切り分けるんです。実際に料理人をしていても、なかなかデクパージュの機会なんてないんですよ。それをセクシー女優になって経験するのも、面白いですよね。
――こういうイベントも、将来のためになりそうですね。
川越:イベントのときも「将来、こんな料理を出してみたい」みたいに考えているんですよ。だからファンの方にも「この料理をお店で出したときに、比較してね」って。
――素敵な話です。
川越:そのつもりです。私、人と人との出会い、縁を大事にしたいと思っているんですよ。
就職した会社もですが、転職した会社も、セクシー女優デビューも、全部がタイミングと人との出会い、縁で成り立っていると思っていて。この縁がうまくつながって、私は今「川越にこ」として人前に出る仕事と料理人の仕事を両立できているんです。
だから、私と出会ってくれたファンの方たちとの縁も大事にして、セクシー女優として、料理人として、長いお付き合いをしていきたいと思っています。お店が開店したら、ぜひ食べに来てくださいね!
<取材・文/蒼樹リュウスケ 写真/杉原洋平>
【蒼樹リュウスケ】
単純に「本が好きだから」との理由で出版社に入社。雑誌制作をメインに仕事を続け、なんとなくフリーライターとして独立。「なんか面白ければ、それで良し」をモットーに、興味を持ったことを取材して記事にしながら人生を楽しむタイプのおじさんライター
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