大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただいております。
なぜか「ちょうどいい」のは37歳の女
今年37歳になるのですが、いまだに朝までお酒を飲んでマクドナルドのダブルチーズバーガーとか食べて帰っても元気だし、お腹がぽっこりしてきた以外は特に加齢を実感することはないのだけれど、50・60代のおじさんに、手の甲などをさすられながら「キミくらいがちょうどいい」なんて言われると「とうとうこの日が来たか」という気分にはなります。
「ボクはキミに猛烈に恋焦がれており、どうしてもキミじゃないとダメなんだ!」とかじゃなくて「ちょうどいい」ときた。「ちょうどいい」というのは、ネットで注文した服のサイズが極端に小さすぎも大きすぎもしていなかったときや、ソファの座りごこちが値段の割には理想に近かった際に使われる言葉だと思うんだけど、すごく称賛しているというよりは、たぶん「まあ、これくらいなら許容範囲だよね」というニュアンス。
つまり、「本当は10・20代の女の子が良いけれど、キミもギリ許容範囲」などの本音が透けすぎている。この「ちょうどいい」に、私は震え、打ちひしがれているのです。
というのは半分は冗談ですが、50・60代のおじさんに「ちょうどいい」扱いされるのはやっぱり不服です。あなたたちはどうして20も30も年の離れた女を「ちょうどいい」と軽んじることができてしまうのでしょうか。
今回は、おじさんの「おばさん軽視」発言について具体例をあげながら解説し、おじさんが若くない女をちょっと舐めすぎている理由について考えてみたいと思います。
これでもおそらく口説いてるつもり
「オレが認めてあげているんだから喜びなさい」くらいのつもりではいると思います。ですが、これを素直に喜べないのが37歳です。
そして私たちを落ち込ませる言葉は「ちょうどいい」にとどまりません。
・「並んで歩いたら恋人同士にしか見えないから大丈夫」
これは、60代後半の男性と都内の水族館で同伴した際のこと。「手をつなぎたい」と言うおじさんに、「少し恥ずかしいな」と伝えたところ
「並んで歩いたら恋人同士にしか見えないから大丈夫」
と、自信満々の彼。水槽にチラッとうつった私たちですが、恋人同士のデートというよりは「おじいさんとおじいさんを介護する人」に近かったです。
・「年が近いから一緒にいて落ち着く」
「10・20代の女の子とは何話していいかわかんない」とか言ってるおじさんが言いがちなこれ。37歳に気を遣ってくれてありがとう。でも、すみません。年は近くないです。
・「オレ、30代に見えるでしょ?よく言われる」
実年齢より若く見られることが多いし、実際に30代に見えるでしょ?もう付き合っちゃおうよ!ということなのですが、普通に68歳に見えます。年相応です。
・「お姉さんに甘えたい」「熟女が好き」
37歳に気を遣ってくれてありがとう。私が「お姉さん」「熟女」だとしたら、50・60代の皆さんはミイラとかですかね。
おじさんが若くない女をちょっと舐めすぎている理由
・その1「年齢差」という最大のネックに対しあまりにも無頓着だから
「年齢差」という最大のネックに対しおじさんがあまりにも鈍感なのは、そもそも年齢差を実感する機会が乏しいせいかもしれません。
例えば、お客様に「何歳に見える?」と聞かれたら「(どうみても70歳手前だけど)……うーん、当てますよ?47歳?」と答えるしかないのがホステスです。
「ブッブー!実は68歳でーす!」
「さすがに褒めすぎだよ~」
「ほんと?」
「いや、でも実年齢よりも若く見られることが多いんだよね」
こうして「実年齢よりも若く見られることが多い」自認のおじさんが量産されています。
・その2 男たちは「加齢」と向き合いにくいから
私たちが体型維持やお肌の管理のために行っている諸々について話している際に、それを横で聞いていたおじさんが「女性は大変ですからね~」なんてのんきな顔をしていることがあるのですが。
いやいや、あなたも大変なことになっていますよ!早く気づいて!!
女たちが26歳を超えたあたりから「クリスマスケーキ」などに例えられ、売れ残りであるとされはじめ、“おばさん”を自認しはじめる一方で、男たちはいつまでたっても「生涯現役!」とか宣言しちゃってるわけで。
どうしてか加齢と向き合いにくいのが男です。37歳の女と60代後半の男はだいたい同年代で、並んで歩けば恋人同士に見えるに違いないと自信たっぷりなのもたぶんそのせいです。
・その3 やっぱりおばさんを軽視しているから
これは昔勤めていたとある広告代理店でのことのなのですが、そこで私(当時32歳)はライターとしての業務に加えて、なぜか「セクシーなビデオ」に出演する方々の下半身にちゃんとモザイクが入っているかをチェックする、という作業を任されていました。
24歳の女の子の後輩ができた際に、そのチェック作業を彼女に引き継ぎたいな~、という話を事務所にいたおじさんたちにしたところ、
「女の子にそんなことはさせられない」
「なんてヒドイことを言うんだ」
と、「ヒドイやつ」扱いされました。
「そんなこと」と彼らが言うその作業ですが、確かに内容はややハードです。24歳のウブで初々しい女の子にそんなことさせられない!ということなのでしょう。わかります。
このように、おじさんはなんとなく30代を格下扱いするクセがあります。
キャバクラやガールズバーで20代の女の子に求愛しているおじさんがヤバい、というところまではわかるのに「37歳を口説いてあげようとしている自分」のことはヤバいとは思っていません。
全然ちょうどよくない
今回は、おじさんの「おばさん軽視」発言について具体例をあげ、おじさんが若くない女をちょっと舐めすぎている理由について解説しました。
「ちょうどいい」とおじさんは言うけれど、よくよく考えなくても37歳と68歳じゃ親子くらい年が離れているし(ちなみに私の父親はもっとうんと若い)、全然ちょうどよくない。ちょうどいいよりも「まだまだ小娘だな」とか言われたいし、お小遣いだって欲しい。
確かに若さは尊いです。若いというだけで素晴らしく、その存在そのものが眩しい。そしてそれはおばさんにとっても同じこと。
「お姉さんに甘えたい」「熟女が好き」と、上目遣いでうったえるハゲ頭よりも、「たまにはボクに甘えてくださいね」と言ってくれる若い男が好きです。南無。
<文/みずえちゃん>
【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989
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