高校生の頃にアルバイトをしていた地元のマクドナルドが閉店していてビックリしました。高校生だった頃からもう20年以上が経っていることにもビックリしています。

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 大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただいております。

離婚の後に待っているのはちょっとしたサバイバル生活


 厚生労働省の人口動態統計(2024年)によると、人口1000人あたり約1.55人が1年間に離婚しているそうです。これを多いと感じるか、意外と少ないと感じるかは人それぞれでしょう。

 1995年から2000年にかけて、同居20年以上の夫婦の離婚が急増し、「熟年離婚」なんていう言葉が話題になりましたね。近年は、結婚そのものの件数が減っているためか、離婚件数は2002年のピーク以降減少傾向にあるそうです。

 かくいう私ですが、2021年に離婚しています。離婚はすごく大変。何が大変って、元配偶者との話し合いや、生活基盤の確保、手続きなどを全部1人でやらなくちゃいけないことです。

 結婚はお金がなくてもできるけれど、離婚はそういうわけにはいきません。お金もそれなりにかかります。中年、無職の女が「家探し」「仕事探し」からスタートするのですから、それはもう超大変です。

 でもあのとき、離婚すると決めて正解でした。


 今回は、離婚後のサバイバル生活のこと、そして「幸せな離婚」のために必要なことなどをお話したいと思います。

3食昼寝付きの幸せな結婚生活から一転


 私は26歳の頃、4歳年上の男性と結婚しました。相手の男性は私がキャバクラに勤めていた頃に1度だけお店を利用した、泣きぼくろがあって、笑顔の可愛い青年でした。

 キャバ嬢と交際経験のあるおじさんなら誰もが1度は「オレは客なのか、客じゃないのか」問題に悩まされると思うのですが、キャバ嬢はボーイフレンドをお店に呼ぶことはありません。つまり、お店で定期的にお金を使っているそこのあなたは、身も蓋もないお話で恐縮なのですが、ちゃんと「お客様」です。

 ちょっと話がそれてしまいました。本題に戻ります。当時、22歳だった私は1度だけお店を利用した彼と仲良くなり、数年の同棲生活の後、結婚しました。

 結婚生活はそれはそれは幸せなものでした。私は結婚と同時に、当時勤めていたクラブを辞め、3食昼寝付きの無職生活を謳歌していました。彼の優しさに甘え、彼に頼りきっていました。今思えば、それが失敗であったともいえます。

 ともかく、結婚生活は大変幸せなものでした。


6年後に離婚を決意


銀座ホステスが明かす意外な過去。家ナシ職ナシ貯金ナシ、日払いバイトで食いつないだ日々と“幸せな離婚”
※写真はイメージです。以下同
 ところが、入籍から6年後に私は離婚することを決めました。理由はたくさんありすぎるし、彼のことを尊重したい気持ちが強いこともあり、ここでは言いたくありません。しいていえば、彼が私のことを「家族」として大切にしてくれなかったこと。これが1番大きな理由かもしれません。

 離婚すると決めたのですから、同棲期間も含めたら10年間も暮らした家を出なくてはいけません。同時に仕事も探さなくてはいけません。

 当時暮らしていた大阪市を離れ、東京での家探し、仕事探しが始まります。

難航する仕事探し


 当時の自分を振り返ると「めちゃくちゃだな」と思うのですが、夜行バスで上京し、その後はひとまずは西東京市に住んでいる友人に頼み込んで、彼女の家に居候をさせてもらいました。8月の真っ只中のことでした。

 寝泊まりする場所が決まった後は仕事探しです。これはそんなに苦労しませんでした。第一印象の良さだけが私の取り柄です。とある下請け会社でライターの仕事をさせてもらえることになりました。

 ところが、ギャラが安すぎる。
あの安いギャラでは都内のマンションの家賃は払えません。そもそも引っ越し費用を捻出できません。かといって、いつまでも友人宅のソファに陣取るわけにもいかず、私は銀座のクラブの面接を受けることにしました。

 これが難航しました。

安キャバに体験入店


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お酒を作る女性
 肌ツヤと美しさが大幅に目減りした状態で再び世にはなたれ、銀座のクラブの面接に挑んだ筆者ですが、自己評価は26歳で結婚した当初のままです。無職は自分を客観視する機会があまりないせいでしょう。「日給5万円以上で」「ノルマなしで」と条件をつり上げ、それでも採用されるとたかを括っていました。

 採用されるわけがありません。

「あれ?もしかして、うちっておばさんなのかもしれない」と、気が付いた私は、条件を大きく下げ、「日雇いナビ」みたいな名前の変なサイトで即日体験入店(本採用の前に1日から数日間、お試しで働ける制度)できるお店を探しました。

 そして、ひとまずは西東京市のワンセット4,000円の安キャバに体験入店が決まりました。

ブランドバッグを質に入れる


 その後、体験入店したお店に在籍することになり、ひと安心。ところが、ギャラが安すぎる。日払いの日給はスマホ代や食費にあてられ、消えていきます。それに、友人宅に居候しているとはいえ、それだって「タダ」でお願いするのは気が引けます。
そんなわけで、なかなか引っ越し費用を捻出することができません。結婚していた頃は毎日遊びほうけていたため、貯金もありませんでした。

 アリとキリギリスのキリギリス状態です。でも、貯金の無い私には新地のホステスだった頃に狂ったように買い集めていたブランドバッグがありました。

 高価なバッグや貴金属は現金化できます。実質は貯金のようなものです。例えば、シャネルの「マトラッセ」など、定番のアイテムは特に高く売れます。女の子たちは覚えておくとよいでしょう。

 どうしても引っ越し費用が欲しかった私は、泣く泣くこのマトラッセを質屋に持っていくことにしました。

敷金礼金ゼロ、家賃6万円の家に引っ越す


 質屋にバッグを売って、引っ越し費用を捻出し、いよいよ家探しです。8月に夜行バスで東京に来て、それから2か月が経った頃でした。

 家はすぐに見つかりました。雑司ヶ谷霊園の目の前にある外階段のボロボロのアパートに「3日後に入居できるよ」と案内され、即決しました。
敷金礼金ゼロで、家賃は1か月6万円です。

 引っ越しは、当時私が実の弟のように親しくおもっていた韓国人の友人が手伝ってくれました。彼にはその後もたくさん助けてもらいました。元配偶者との話し合いや諸々の手続きなどで疲れ切っていたあの頃、彼の存在そのものが救いだったように思います。「持つべきものは友」とはまさにこのことです。

 また、生活の中に「男性」の存在があることで安心できることはたくさんあります。彼には感謝してもしきれません。

幸せな離婚のために必要なこと


 夜行バスで家を飛び出した筆者ですが、コロナ騒ぎが収束したタイミングで銀座に在籍が決まり、現在はこうしてフリーランスのライターをしながら、なんとかおまんまにありつけています。外階段のボロアパートからは引っ越しました。

 3食昼寝付きの優雅な無職生活が恋しくないわけではありません。それでも、自分で稼いだお金で生活できるのは嬉しいものです。結婚していた頃の生活よりも、今の生活の方がずっと好きです。

 この原稿を書きながら、数年前に、大阪・アメ村の三ツ寺会館にあるバーで、その場に居合わせたお嬢さんと「結婚ってなんだろね~」みたいな話になり、その際に私と同じくバツありシングルの彼女が「おとぎ話って結婚の後のことを全然教えてくれないよね」と言っていたことを、ふと思い出しました。


 たしかに、おとぎ話は王子と結ばれたプリンセスたちのその後を教えてくれません。

 とあるお姫様は時給1,200円のパート勤務をしながら扶養範囲内で働く窮屈さに悩んでいるかもしれないし、あるお姫様は子育てに全く参加しない夫に腹を立てているかもしれない。不満のない妻はきっと存在しないんじゃないでしょうか。

 その「不満」が、別れを覚悟させるほど決定的なものになってしまったとき、女はもう後戻りできません。

 後戻りできない女性たちのために、最後に「幸せな離婚」のために必要なことをお話したいと思います。

幸せな離婚は「お金」さえあれば叶う


「幸せな離婚」のために必要なのは、ガッツでも根性でもあるのですが、まず第一には「お金」です。私は結婚=アガリと考え、入籍と同時に仕事を辞めてしまいました。また、夫に頼りきって全く貯金をしていなかったのもよくありませんでした。そのため、いらぬ苦労をしました。

 家ナシ、職ナシ、貯金ナシ状態で新しい生活基盤を築くのはなかなか大変なことです。

 なので、皆さんには

・仕事は続けて
・貯金をして

 これだけは口酸っぱく言わせていただきたいです。

 そして、離婚にはものすごく体力が必要です。だって、家を探して、引っ越して、同時に元配偶者との話し合いを進め、諸々の手続きを行うなど、これらの超めんどくさいあれこれをたった1人でこなさなくっちゃいけないのですから。

 愛する人のもとを去らなくてはいけないというだけでもすごく辛いのに、そんな大ダメージを受けている状態で、このような大仕事をしなくっちゃいけないんですよ。

 だから

・健康第一で

 これも口酸っぱく言わせていただきたいです。

 中年プリンセスより、振込用紙の山から愛をこめて。

若い頃の贅沢が身を助けてくれることもある

 
 今回は、離婚後のサバイバル生活のこと、そして「幸せな離婚」のために必要なことをお話させていただきました。

 引っ越し費用を捻出するために売ってしまったシャネルのマトラッセには、ATMで1度に引き出せる金額の上限が「50万円」までであったことを知らず困り果て、同行してくれた女友だちにその場で30万円借りて何とか購入した、というひとつの思い出があります。手放したくなかったな~。

 これを質屋に売った後は現金を持ち歩くことになりますよね。それが怖かったので韓国人の友人(徴兵済み)についてきてもらいました。

 でもカバンって便利ですよね。カバンとして身に着けることもできて、現金化もできます。女の子たちはカバンを買いましょう。

<文/みずえちゃん>

【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989
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