―[メンズファッションバイヤーMB]―

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。
連載第567回をよろしくお願いします。
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ワークマン珠玉のアイテム3選

 今回、ワークマンの展示会にお邪魔させてもらいました。今年の春に登場するワークマン珠玉のアイテムをきんひ先行して紹介させていただきます。

リカバリーウェアはワークマン以外に選択肢がない

リカバリーウェアは「1990円で買えるワークマン」以外を選ぶべきではない“明確すぎる理由”
写真はイメージ(以下同)
 昨年、爆発的に市場に広がったリカバリーウェア。鉱石を練り込んだ糸を使い、寝ている間の全身ケアが可能となる新しい機能ウェア。感じ方はもちろん個人差があるでしょうが、血行促進、疲労回復に関して一定のエビデンスがあり「同じようなパジャマを買うならリカバリーがいい」とルームウェアやナイトウェアの買い替え需要が一気に盛り上がりました。

 ブランドによっては2万円、3万円など高価なものもある中で「業界最安値」を謳いワークマンが殴り込みをかけたのが昨年の話。なんとその価格は1900円。しかし安かろう悪かろうで「ワークマンだと機能性が心配」なんて人も多いでしょう。

基本的な効果はどこも変わらない

リカバリーウェアは「1990円で買えるワークマン」以外を選ぶべきではない“明確すぎる理由”
発売直後から大きな話題を集めたワークマンの「メディヒール」
 しかし、ご安心あれ。日本市場に流通するリカバリーウェアのほとんどが老舗繊維商社が手がけている同じの糸を使っています。もちろんワークマンも例外ではないし、3万円もするリカバリーウェアも同じ。リカバリーウェアの機能は当然糸に依存しているので基本的な効果はどこも変わらないのです。

 もちろん高級ブランドは生地に何らかの加工をし付加価値をつけたり、デザイン性だったりで差別化している部分はあるでしょうが……そもそもルームウェアだし見た目はそこまで気にしない、と言う人も多いんじゃないでしょうか?

 だとするとワークマンの1900円が一番お得だと思う……というかこれ以外の選択肢をとる理由がイマイチわからないレベル。原材料が同じでデザインの差別化に意味があまりないルームウェアならワークマンでいいでしょう。


歴史的傑作を研究し尽くしたHANESコラボTシャツ

リカバリーウェアは「1990円で買えるワークマン」以外を選ぶべきではない“明確すぎる理由”
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 ワークマンから今年の春HANESコラボが発表されました。1200円で黒白グレーと選べるクルーネック仕様という最大限ベーシックなTシャツですが……これが実は名作級の出来なのです。

 HANESといえばJapan fit Tシャツシリーズが有名で多くのブランド、セレクトショップが別注コラボを繰り返しています。おそらく手に取った方も多いでしょう、パックTの代表格です。肌着のイメージが強いHANESですが一枚着Tシャツとして開発したのがJapan fit。

 透けの少ない生地を採用しトレンドに合わせたリラックスフィット。パンツを選ばない着丈とバランス。そして肌着メーカーとしての着心地も組み合わせた最強のTシャツです。

今年のTシャツはワークマンで決まり

 他方HANESのもう一つ歴史的名作があり、それが「ビーフィーT」。Japan fitよりタフで肉厚。「何度洗ってもヘタらない」と愛用者も多く、私も長年使い込んでるアイテムです。そのタフさから着心地はJapan fitに劣るもののシルエットの美しさ、厚手素材ならではの光沢、そして着るたびに洗っても伸びない型崩れしない堅牢性が人気。

 そして今回発表されたワークマンコラボHANES TシャツはこのHANES歴史的名作2アイテムのちょうど中間を採ったもの。生地の厚さをJapan fitとビーフィーの中間に設定し、タフさと着心地を両立。
光沢感も程よく、またシルエットのバランスも独自に調整。

 これ「なぜHANESが今まで着手しなかった……?」ってくらい最高の出来です。しかもワークマン「らしさ」が皆無で無駄なロゴ使いやタグなどもなくシンプル。今年のTシャツはワークマンで決まりです。

巷で話題のハイブリッドローファーもこれにて終了

リカバリーウェアは「1990円で買えるワークマン」以外を選ぶべきではない“明確すぎる理由”
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 スニーカートレンドが落ち着き、NIKEもNEW BALANCEもVANSもCONVERSEも皆こぞって「ローファースニーカー」を展開しています。ハイブリッドローファー、ローファースニーカー……呼び方は様々ですが、つまりソールをスニーカー・アッパーをローファーにしているドレスとカジュアルの混血型シューズ。

 スニーカーの子供っぽさに辟易としつつも、革靴のカッチリ感に馴染めない市場に爆発的に浸透した人気アイテムです。「歩きやすいけどスニーカーじゃない」という機能性と見た目からクールビズ需要にも拾われて一大ムーブメントになっています。

3300円でこんなの出てきたら…

 昨年はハイブランドが10万円近い価格で展開していたハイブリッドローファーですが、めでたく今回ワークマンが展開しトレンドは終焉に向かうでしょう。3300円でなんの文句もないオーセンティックなデザインとシルエット。

 履き心地もインソールを独自開発しクッショニングに優れており文句なし。ソールはややテッキーなデザインになっておりNIKEあたりのハイブリッドローファーを彷彿とさせるもの。3300円でこんなの出てきたらもうトレンドは終わりです。
購入を迷っていた方は今回のワークマンコラボを買って終わりにしましょう。

―[メンズファッションバイヤーMB]―

【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『ロードマップ』のほか、『MBの偏愛ブランド図鑑』『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Xアカウント:@MBKnowerMag)
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