かめのこまちさんも、そのうちのひとり。TikTokのフォロワー31万人、Instagramのフォロワー13万人を誇り、「低身長あるある」を発信している。今回は、「身長110cm」を公言する彼女に、現在に至るまでの経緯と、背が低い女性の悩みを聞いた。
今まで自分より背が低かった子に“負けた”
かめのこまちさん(以下、こまち):年齢は非公開だから「いつ」かは言えないんですけど(笑)、背の順がいちばん前になったときです。周りの子たちはどんどん背が伸びていくのに、私だけ止まっている感じがして。「あ、私、もう伸びないかも」って、病院にも行きました。
そうしたら、お医者さんに「もう年齢的にホルモン治療をしても間に合わないと思うよ」って言われてしまいました。頭が真っ白になって、両親と泣きました。
――背が低いご家庭ではなかったのですね。
こまち:父も母も平均くらいで、姉も154cmくらい。親戚もみんな普通なので、原因はよく分かっていません。
小学生のある時期までは、クラスの中でも普通くらいだったんです。特別高いわけでも低いわけでもなくて、自分の身長を気にしたことはほとんどありませんでした。
――身長のことで、つらかったことを教えてください。
こまち:小学校で私より背が低かった子たちに追い抜かれていくたびに、「この子、私に“勝った”って思ってるんだろうな」って勝手に想像してしまって、落ち込んでいました。
一番嫌だったのは、背の順の「前ならえ」。みんな手を前に伸ばしているのに、私だけ腰に手を当てているのが、嫌でたまりませんでした。理想の身長は163cmだったし、仲の良かった友だちが、すらっと背が高い子だったこともあって、あの頃がいちばん苦しかったです。
チアリーディングで上になって「コンプレックスが武器に」
こまち:チアリーディングを始めたことが大きかったです。チアダンスとは違って、チアリーディングは背が低くてもできる。むしろ、低いほうが向いているポジションもあるんです。
――どんなポジションですか?
こまち:いちばん上に乗るポジションです。背が低くて軽いからこそ、学園祭やイベントで花形になれました。
もちろん、部活は楽しいことばかりじゃありませんでした。コーチに「痩せろ」って言われたストレスで、逆に20kg太ったこともあります(笑)。
ラブホテルの近くを歩いているだけで警察官から職質
こまち:昔はお洋服でした。パルコやルミネ、109に入っているお店って、ある程度の身長の前提で作られているので、腕の丈が全然合わない。だから昔は「大きいけど、まあいいか」って諦めて着ていました。
でも今は、ZARAキッズやSHEINの子ども服を買っています。
ZARAはデザインが大人っぽいので、違和感がない。値段も大人のものより安くて、コートも大人用だと2万円するのが、キッズなら1万円で買えるんです。伊勢丹や松坂屋みたいな百貨店のキッズ服売り場は、ちょっと勇気がいりますけど(笑)。
――服以外で、不便なことはありますか?
こまち:自転車です。実家暮らしで、家族みんなで同じ自転車を使っているので、私以外の誰かが乗ると、サドルを上げられちゃう。父親が夜にサドルを上げたままにして、朝に私が戻さなきゃいけなくて、部活に遅刻しそうになったこともありました。
シェアサイクルも同じ。LUUPのキックボードも試したことはあるんですけど、サドルの高さが合わなくて、怖くてやめました。
あとは、生活の動線ですね。キッチンの収納とか、上の棚は絶対届かないので、お風呂の椅子を持ってきて踏み台代わりにしています。電車でも吊り革には届かないので、基本は手すり一択です。
――家の外ではどうでしょうか。
こまち:昼間にラブホテルの近くを一人で通り過ぎただけで、警察官2人に呼び止められたことがあります。「売春してるの?」って聞かれて、たまたま身分証を持っていたので大丈夫でしたけど……。
海外では、映画館に小学生料金で入れたこともありました。
――周りの視線は気になりませんか?
こまち:ヒールを履けば5~6センチは足せるし、10センチや15センチのヒールも普通に履くこともあります。でも、海外に行ってからは、自分の悩みがすごい小さいことに思えたのと、本当に多種多様な人たちがいたので、あまり気にならなくなりました。
再生回数が伸び悩み、詐欺に遭いかけた末に「身長110cm」へ
こまち:動画投稿を本格的に始めたのは、去年の11月から。それまでも2年くらい配信はしていたんですけど、犬の動画だったり、普通の日常配信が中心でした。でも、あの頃は再生回数があまり伸びなかったんです。その手のコンサルにだまされたり、芸能事務所の詐欺に遭いかけたりしました。
そんな中で、インフルエンサーの「きゃにょん」ちゃんがすごく好きで、見ているうちに、「私も撮ってもらいたいな」って思うようになって。彼女が所属している事務所にコンタクトを取ったら、所属させてもらえることになったんです。それで、今の「身長110cm」がスタートしました。
――いわゆるロリコンのような、気持ち悪いコメントが来たり……。
こまち:意外と来なかったです。
嫌だなと思うのは、無断転載ですね。勝手に動画を保存されて、Xに載せられて、それが200万インプレッション以上回ったこともあって、さすがにムカッときました。
配信は「背に関係なく輝けて、自分らしくいられる場所」
こまち:夜の世界は、どうしても「背が高いほうがいい」って言われがちですよね。あと、周りの女の子がかわいいと「私ってブスだな」って思っちゃったり、お客さんから「お前はいらない」って言われて傷ついたりするのが怖いので、やっていません。
でも、配信は、そういうものと関係ない。周りにいる誰かと比べるわけじゃないし、嫌いなら見に来なければいいだけですよね。背に関係なく輝けて、自分らしくいられる場所が、私にとっては配信です。
――配信ではどんなことを伝えていきたいですか?
こまち:私はみんなと違うことが嫌で、落ち込んでた時期が長かったんです。でも、「120cmはもういるから、110cmでいこう!」とプロデュースしてもらえた時に、背が低くて良かったって改めて思いました。
女の子ならチアリーディングとか、男の子ならバレーボールのリベロとか、背が低い方がいいことってありますよね。人と違っても、諦めずに、粘り強く生きていけば、なんとかなる。考え方を変えれば、絶対に輝ける場所が見つかるんです。
――将来については、どう考えていますか。
こまち:ちゃんと、夢を見せられる人でいたいです。キラキラした生活とブランド物を見せびらかす、というよりも「この子を応援していて楽しいな」って思ってもらえる存在でいたい。いつか推し変されるのは仕方ないけど、振り返ったときに「こまちちゃんを応援してたときが楽しかったな」って思ってもらえるようになりたいですね。
だから、ブランディングもかなり意識しています。「身長110cmの小学生」っぽく、ネイルもやめたし、男性とうわさが立つようなことはしないつもりです。SNSで成功するのは一握りだけど、やれるとこまで頑張りたい。だから、今は「彼氏とか考えてる場合じゃないな」って思っています(笑)。
<取材・文/綾部まと>
【綾部まと】
ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother
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