花をおしゃれに飾りたい。だけど自宅に花瓶がない。
さてじゃあ一つ買ってみようかとなったときに、お店でふと手が止まってしまうことがあります。……どれを選べばええんや?
自分のセンスでおしゃれな商品を選べる人は好きに買えばいいのですが、初心者には判断基準がありません。何をとっかかりにして最初の一つを選べば良いのでしょうか。そもそも花瓶の選定基準に、見た目以外の要素が関係あるのでしょうか。

本日は、初心者向けの花瓶の選び方をご紹介します。みんな、何を考えながら花瓶を選んでいるのでしょう?

花瓶選びはサイズ感が重要です

「インテリアの花瓶選び」黄金ルールは“口”にあった。初心者が失敗しない基準
good eighty% 「Cent ベース」。4400円。写真は販売サイト「アクタス」より
まず大前提。インテリアの基本として、大事そうに飾っているものほど大事そうに見えるという法則があります。当たり前と言えば当たり前ですが、当たり前のことを見逃さないのも大切なことです。

たとえ高価なコレクションだったとしても、雑に積んであったら安物に見えてしまうし、市場価値はない家族の写真だったとしても、大切そうに額縁で飾ってあればその意図は伝わります。

インテリアではこの効果を積極的に活用します。おしゃれにディスプレイしたい雑貨類は、雑多に並べたりせず、きちんと余白スペースを用意してゆったりと飾ります。

余白というのは、ようするにそのアイテム一つのために「たくさんの空間をあてがっている」という意図が伝わるので、大事そうに飾っている印象を作り出せるわけですね。

では、花の場合はどうでしょう? フラワーベースに花を飾るとき、どうなっていれば大事そうに見えるのでしょうか?

ここでも余白と似た考え方をしてみましょう。
花のサイズに対して、ゆったりと大き目の花瓶を使ってあげると大事にしているように見えます。こんなに贅沢な大きさの花瓶を使うなんて、さぞ値打ちのある花なのだろう、と連想してもらうわけですね。

べつにそんな、美術館にあるようなクソデカい花瓶を使えと言っているわけではありません。活けたときに見える花のサイズと花瓶のサイズが、ざっくり「1:1」くらいになっていればOKです。

花を飾る習慣がない人ほど「花瓶なんて安く済ませてしまおう」と思ってしまいがちです。だけど、安い花瓶は小さいんです。みんなついつい小さい花瓶を選びがちだから、意識して大きめのものを選んだ方がベストバランスに近づきやすいよというお話ですね。

逆に花のサイズに対して、花瓶の方が大きすぎてしまった場合は、よっぽどでなければ問題ありません。めっちゃ贅沢に見えるだけなので安心してください。花瓶は、迷ったら大き目を選ぶのが鉄則です。牛丼と同じです。

穴の大きさにも注意しましょう

「インテリアの花瓶選び」黄金ルールは“口”にあった。初心者が失敗しない基準
アクタス「BOTTLE フラワーベース」。3300円。写真は公式HPより
さて、おしゃれに見える花瓶の選び方。サイズ選びがダントツで重要なのですが、もう一点注意しておけばさらに盤石になるので押さえておきましょう。


ずばり、花瓶の口が狭くなっていると初心者向けで、花瓶の口が広くなってると上級者向けです。お花を活けられる穴の大きさの違いですね。

花瓶に花を活けるといっても、誰もがそんな上手にコーディネートできるわけではありません。だけど、口の狭い花瓶を使えば、活けたお花がだらしなく広がらずに、自然とまとまってくれます。

インテリアでは雑貨を飾るとき、「仲間同士」で飾っているような印象を作ると素敵に見えます。なので、同じ色の雑貨ばかりを並べて飾ったり、同じ動物モチーフの雑貨ばかりを集めて飾ったり、あの手この手で仲間同士っぽく見えるディスプレイを作ります。

だけどそんなややこしいことをしなくても、簡単に仲間同士に見せる方法があるのです。それが、「くっつける」こと。そう、雑貨だろうが花だろうが、くっついてる物は仲間同士に見えるんですよね。

口径の小さい花瓶を使えば、活けた花同士がくっついてくれるから、仲間同士に見えて勝手におしゃれになってくれます。これは非常にありがたいことです。初心者はどんどん口の狭い花瓶を使いましょう。


植木鉢も同じ考え方で大丈夫ですよ

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アクタス「NODERIUM ウンベラータ LLサイズ」。4万9500円。写真は公式HPより
ということで、花瓶を選ぶときには大き目サイズを選ぶのがセオリーです。そしてできれば、穴の口径が小さめの物にすると初心者でも使いやすいですよ。

生花が難しいという方は、もちろんドライフラワーでもOKです。理屈は同じなので、大きくて口径の小さい花瓶を使ってドライフラワーを飾ってあげてください。見栄えもするし長持ちするし、とても楽しいものです。

また今回のコラムは花瓶の話題でしたが、同じメカニズムで、観葉植物を植える「植木鉢」を選ぶときにも応用できます。なるべくドッシリとした大きな植木鉢を選んでやると立派に見えますよ。

さすがに花瓶のように「1:1」の比率にはなりませんが、育てる観葉植物のサイズに対して、余裕を持った大きな植木鉢を選ぶほど立派に見えるし、窮屈そうなサイズの植木鉢を使うほどケチくさく見えます。

大切に心を込めてお世話をしているなら見た目の印象なんて関係ない。もちろん一理ありますが、それはそれとして、見た目の印象も上手にコントロールしたいという方はよかったらご参考に。

【カジキ】
暮らし、住まいの世界を長年見てきた経験を元に、インテリアの法則を各コンテンツで言語化して発信中。YouTube「ゆっくりインテリア」、ブログ「様子のおかしいインテリア店」、Xアカウント@kajikissa
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