投資信託は誰が売り、誰が運用しているか?
資産運用と聞くと「何をしていいかわからない」という疑問があったり、「安心・安全に自分の資産を減らすことなく増やしたい」という不安から、新NISAでは積み立て型の投資信託が人気のようです。積み立て投資は毎月コツコツと一定額を投資することで、自動的に価格が高いときには購入量は少なくなり、安い時には多く購入できるので、購入単価を平準化して低く押さえられるドルコスト平均法が活用できます。「経済全体が伸びていく」として、毎月10万円を積み立て、年率6%程度の複利利回りがある投資信託を30年続ければ約1億円になります。「日本経済がこれから伸びるかわからない」という不安から、アメリカ株のS&P500や全世界株式、通称オルカンの投資信託を積み立てている人も多いかもしれません。
しかし、私は積み立て型の投資信託は「やらない」と決めています。そもそも、まずこの投資信託という商品を購入するには、販売されている必要があります。銀行や証券会社等の投資信託を販売している会社は、ボランティアで販売しているのでしょうか?加えて、投資信託にはそれを組成し運用する会社も存在します。みなさんから集めた資金の運用方針を決めて、売買の指示を行います。投資信託を運用するためには調査、分析、運用報告書などの作成も必要になってきます。
つまり、これらのコストを賄うために投資信託は保有している期間中、運用や管理の対価として純資産から0.1%~2%程度の「信託報酬」が差し引かれます。
私は、「投資信託では信託報酬分は明らかにマイナス」になるので、あまり良い投資先ではない、と考えています。
インデックスファンド“右肩上がり”の正体
投資信託のアクティブファンドには市場平均を超える運用成績を目指すために「グロース(成長)株」「バリュー(割安)株」「海外株式ETF」「インド株」といったテーマが設定されていますが……。今後10年以上に渡ってそれらのテーマが確実に伸びるかは誰にも分かりません。実際にインデックスファンド以上のパフォーマンスが出ているアクティブファンドの方が少なく、日本株のアクティブファンドの場合、過去10年間でインデックスファンドを上回ったのは3割程度に留まるそうです。「コストがかかっているのに、商品は上がるか下がるかわからない」となったら私にとってはもはや丁半博打の「賭場」に参加しているとしか思えません。
「それならインデックスファンドの積み立てならば良いのでは?」と疑問に思う方もいるでしょう。インデックスファンドは手数料も低めですし、10年~20年単位の長期スパンでは、世界経済の成長とともに右肩上がりを続けてきています。
しかしここで「長期投資ならばパフォーマンスは右肩上がり」と思うのは早計です。忘れて欲しくないのは、上がっているのは「価格」でしかないという点で、価格が上がっている理由は貨幣価値が下がっているから、と捉えることもできるのです。当然、一時期を切り取ったとき、貨幣価値が下がっていないにも関わらず、ファンドの価格が上がっているというギャップが存在するケースもあるでしょう。しかし、デフレ下つまり貨幣価値が上がっている局面では株価は下がり、インフレ下つまり貨幣価値が下がっている局面では株価は上がるというのは、みなさんも肌感覚で理解されているのではないでしょうか。
株式会社の本来の仕組みとは
そもそも株式会社は、資金を出してその会社を支援するなかで、その会社がうまく行った場合に得られた果実を分け合うものです。例えば、あなたが懇意にしている行きつけのレストランがあるとします。その店長さんから「新しいデザートを考えている」と相談されたとしましょう。あなたは「自分が材料である高級ベルギーチョコレートを10万円分買ってくるので、これを使ったデザートを作ってはどうか」と提案しました。材料を提供しているので、味付けにもいくつか注文を付けられるでしょう。そうやって自分で用意した材料や好みで開発されたデザートは食べてみたくはないですか?そして満足する出来栄えになったら友人にも食べさせてあげたくないですか?そうやってお客様も増え、その新しいデザートがヒットして儲けが出たら、さすがに店長さんも「あなたのおかげ」なので一部のお金を支払う、という寸法です。もしかしたら店長さんが「もっとヒットさせるために、お金を設備投資に回したい」ということで、お金を支払って貰えないケースもあるかもしれませんが……。
これが本来の株式会社の姿だと思っています。個人がお金を出資すると共に応援し、企業がそのお金を用いて何かしら儲かる活動を行い利益を上げる。そしてその出た利益を出資した人たちに配分する。この利益が出るビジネスモデルを作り回していくことによって、企業も個人も大きくなっていくのです。
この仕組みを理解せずに株式投資を行っている人も多いですし、「株式投資の仕組みはわからないしややこしいから」という理由で投資信託を買っている人も多いかと思います。もしかしたら単に「儲かると聞いたから」という理由かもしれません。
しかし、極々基本の株式投資、投資信託の仕組みに着目すれば、何が本当に幸せになる投資なのかは見えてくると私は考えています。
<構成/上野智(まてい社)>
【村野博基】
1976年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、大手通信会社に勤務。社会人になると同時期に投資に目覚め、外国債・新規上場株式など金融投資を始める。その投資の担保として不動産に着目し、やがて不動産が投資商品として有効であることに気づき、以後、積極的に不動産投資を始める。東京23区のワンルーム中古市場で不動産投資を展開し、2019年に20年間勤めた会社をアーリーリタイア。現在、自身の所有する会社を経営しつつ、東京23区のうち19区に計38戸の物件を所有。さらにマンション管理組合事業など不動産投資に関連して多方面で活躍する。著書に『戦わずして勝つ 不動産投資30の鉄則』(扶桑社)、『43歳で「FIRE」を実現したボクの“無敵"不動産投資法』(アーク出版)
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