コロナ禍でタクシードライバーに転身した友人がいます。深夜に車内の密室空間で、さまざまな人間模様やトラブルに遭遇する仕事だけに、テレビでは「タクシードライバーの事件簿」などと特集されることもありますが、実際にそのようなことはあるのか聞いてみたところ、テレビよりも激しいエピソードが出てきました。
今回はその中から厳選して3つのエピソードをご紹介します。

泥酔したカップルが盛り上がり…

「30代の泥酔女性が車内をトイレと勘違い、パンツをおろして…...の画像はこちら >>
1組目は深夜1時、都内にある繁華街から乗せた若いカップルの話です。

車に乗せるやいなや、相当楽しい飲みの席だったのか男女ともに相当なハイテンションだった様子。目的地まで約1時間の距離だったのですが、会話が盛り上がっていくのが後方から伝わってきたとのこと。ちょっとずつイチャイチャするようになり、目的地まで約15分くらいに差し掛かったとき、段々と女性の方が甘い声色になり……。赤の他人である運転手がいるのにも関わらず……。

生々しい話なので詳細は割愛しますが、友人曰く「メインイベントに突入していたのでは」と。目も当てられない状況だったので、思わず声をかけて中断させたとのこと。

30代の女性が車内をトイレと勘違い

皆さんも経験があるかと思いますが、お酒を飲むとトイレが近くなりますよね。アルコールには強烈な利尿作用があるため致し方ない話ではありますが、たまたま乗せたお客さんのトイレにまつわるエピソードをご紹介します。都内でも「眠らない街」と呼ばれる地域で、30代と思しき女性を東京都下まで乗せたそうです。

かなりの量のお酒を飲んだのか、乗せた時点から呂律が回っていなく、友人と思しき人から無理やり乗せられ友人に行き先を伝えられました。こういった光景は男女関係なくよく見る話です。私も泥酔した上司をタクシーに乗せて見送った経験があります。


酔いが回り、眠くなったのか、うとうとしていた女性客が、突然「オシッコ……」と言い出しました。「コンビニとか寄りますか?」と友人が伝えた直後に衝撃の光景が。パンツを脱ぎ、その場で用を足したのです。そこからは読者の皆様のご想像にお任せしますが、車内は悲惨な状況となったそうです。

官公庁街で乗せた国家公務員

下世話な話が2つ続いたので、最後は心の温まるエピソードです。連日深夜まで国のために霞ヶ関で働く国家公務員を省庁の前で乗せた時の話。

都内某所にある宿舎までお送りしたとのことですが、乗車中は疲れているのにお互いの仕事の話をずっとしていたとのこと。乗客は友人と同世代ということがわかり、公私さまざまな話をして車内は明るい雰囲気に。乗せた公務員の方も友人の方を気に入ったようで、「タイミングが合えば今後も乗せていただけませんか?」と申し出があり連絡先を交換。

現在も連絡を取り合って、仕事終わりに宿舎までお送りしているようです。宿舎まで送ったあとは早朝の高級住宅街に移動し、空港やターミナル駅への顧客からの依頼を待つルーティンを確立し、深夜に酔客を乗せることはほぼ無くなったと友人は話していました。

<取材・文/宇野源一>

【宇野源一】
埼玉県在住の兼業ライター。
大学卒業後、大手日系自動車ディーラーに就職。その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。X(旧Twitter):@gengen801
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