※本稿は、金森重樹『なぜヒトは脂質で痩せるのか』(扶桑社新書)の一部を再編集したものです。
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僕が脂質の重要性に注目するようになったのは、今から8年ほど前のことでした。 きっかけは1本の論文。当時、歯科クリニックを経営していた僕は、「狩猟採集民族にとって虫歯は非常に稀な疾患だった」と記された研究に偶然出会い、試しに狩猟採集民と同じような肉類中心の食生活を取り入れてみたのです。
90㎏あった体重が2か月で57㎏まで減少
結果はすぐに出ました。 90㎏あった体重が、わずか2か月で57㎏までストンと落ちたのです。 服はぶかぶか、ベルトはガバガバに。 気力や活力もグングン回復し、まるでエンジンに新しいオイルを注いだような感覚でした。
この体験を通じて関心を深めた僕は、脂質をエネルギーとする「ケトジェニック」こそ人間のあるべき姿ではないか? と思うに至り、関連文献を読み漁りました。学ぶのが本当に楽しくなったんです。
人類学、生化学、考古学、民族薬理学――どの分野を見ても結論は同じでした。 人の主要なエネルギー源は糖質ではなく、脂質だったのです。
・糖質を徹底的に制限する
・良質な脂質を摂取し、ケトーシス状態へ移行する
・代謝の仕組みを理解し、不足するビタミンやミネラルはサプリメントで補う
・有害金属などの解毒により代謝阻害を取り除く
この過程を踏むことで、ダイエットはもちろん、健康長寿につながることがわかっていったのです。
痩せることに成功したのは、僕だけではありません。 担当編集者(40代・男性)は「本を作るのだから、やってみるか」とノリで始めたら、3か月で17㎏減。 担当ライター (30代・女性)も1年で15㎏減り、「就活の時に作ったスーツが再び着られるようになった!」とニコニコ報告しれくれました。
「脂」の可能性にすっかり魅せられた僕は、書籍を出版し、SNSを通じて情報発信を行っていった結果、僕が提唱する生活スタイルはいつしか「金森式」と呼ばれ、大きな反響を得ていったのです。
金森式が根差すのは「人類学」
人が糖質を本格的に摂取するようになったのは、最終氷河期(約1万3000年前)に大型動物(メガファウナ)がごっそり失われてからと考えられています。農耕社会の出現によって、穀物から糖質を接種するようになって、それまでなかった不調が体を襲うようになりました。虫歯や歯列の悪化がわかりやすい事例ですね。
だからこそ、 旧石器時代の人類が適応してきた食に立ち返る――それが「断糖高脂質」というアプローチです。糖質を断ち、良質な脂質をたっぷり摂ることこそ、我々の体が本来求めていることですから。
【金森重樹】
行政書士・不動産投資顧問。東京大学法学部卒。25歳のときに1億2000万円の借金を負うも、マーケティング技術を活用して35歳で完済。その後、行政書士として脱サラし、現在は不動産、ホテル、福祉事業など年商100億円の企業グループのオーナーに。マイナスから超富裕層へと這い上がる。
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