出勤前にスーツ姿で釣りへ繰り出すなど、現役のOLでもある発信者の「バチ抜け」さんに、釣りを始めたきっかけやおすすめの釣り場、高級魚を釣り上げた時のエピソードなどを聞いた。
きっかけは、出勤前の釣り動画
――バチ抜けさんが釣りを始められたきっかけは?バチ抜け:幼い頃は父親と一緒に行ったりしていましたが、大人になってからは全く釣りをしていませんでした。5~6年前にたまたま友人と一緒に釣りをする機会があって、そこで一番簡単なサビキ釣りをして一匹も釣れなかったんです。そこで「意地でも釣ってやる」という気持ちになり、釣りにハマっていった感じです。
YouTubeは伸ばしてやろうみたいな気持ちで始めたわけではなく、自分の好きなことを発表できる場があったらいいなっていう軽い気持ちでしたね。
――最近、チャンネル登録者10万人を達成されました。
バチ抜け:始めた当初は少しずつ増えていきましたが、1~2年くらい経ってから投稿した動画がきっかけでポンって伸びたんです。大きく伸びた要因は、スーツを着て出勤前に釣りに行った動画(499万回再生/2026年3月13日現在)です。魚が釣れたり、手に釣り針が刺さったアクシデントがあったり、けっこう情報量の多い動画なのですが、それがバーンと伸びた一番のきっかけですね。
――その動画でどのくらい増えましたか?
バチ抜け:1~2万人くらい増えたと思います。今もじわじわと伸び続けているので、その動画をきっかけで登録してくれる人はずっといらっしゃっるようです。私としては、自分の楽しかったことなどを家に帰って家族に報告するような感覚で視聴者さんと共有できたらいいなっていう思いで動画を投稿しています。
――現在はOLとのことですが、これまでにどんなお仕事をされてきましたか?
バチ抜け:障害者福祉の介護職員の経験もあります。身体が不自由な方の身の回りのお世話をしたりしていました。
周りの目は気にならなくなった
バチ抜け:全国どこでも行っています。やっぱり魚が釣れる場所に行きたいですし、いろいろな場所で釣りするのが楽しいんです。車を運転して一人で行って、動画の撮影も編集も全部一人でやっていますね。
――出勤前に、スーツ姿で釣りへ行く動画も一人で行かれている?
バチ抜け:出勤前に無性に釣りに行きたくなってしまって(笑)。その時に行った釣り場が「最近よく釣れている」っていう情報を目にして、これはもう行くしかないなと。休日は車が混んだりするので平日に行きたくて、だとすれば出勤前にしか行く時間がないな、どうせならみんなに動画で共有したいなと思ったんです(笑)。
やっぱり朝方の太陽が昇る前後くらいが一番釣れる時間帯ですし、釣りを1~2時間してからそのまま仕事へ行くってのもアリだなって。
――釣り場にスーツ姿でいて、周りの目は気になりませんか?
バチ抜け:「なんかヤバい人がいる」みたいな目ですごい見られますね。スーツ姿で尚且つカメラを付けて一人でぼそぼそ喋ってるんで(笑)。話しかけられることもありますし、逆に避けられたりもします。話しかけてくれるのは、私のことを知ってくださっている方が多いです。
結婚式の参列直前に、ドレス姿で…
――お知り合いの結婚式に行かれる前にも、ドレス姿で釣りに行かれていますね。バチ抜け:式場と釣り場が同じ方面で近かったんです。なので、ちょっとだけ釣りしていこうかなって。結婚式に参列するドレスでボソボソ言いながら釣りしてるみたいな感じだったので、その時も声はかけられました。「何してるんですか?」って(笑)。あと、魚が釣れたら式場に持参しなければいけないことになっていたのですが、釣れなかったんです。
――隙あらば釣りに行く感じですね。週何回くらい行かれていますか?
バチ抜け:週2回以上は行っていますね。特に毎週行こうと決めているわけではないのですが、体が釣り場へ向かってしまう感じです。
伝説の巨大魚を釣るため、15時間かけて山形へ
――おすすめの釣り場を挙げるとすれば?バチ抜け:長野県にある立岩湖です。冬になると氷が張るので、そこに穴を開けてワカサギを釣ったりします。あと、シナノユキマスっていう希少な魚も釣れたりしますね。
あと、海釣りも渓流釣りもやりますし、そもそもやったことがないことにチャレンジすることが好きなので。いろいろなことに手を出しすぎてなかなか上達しないんですけどね(笑)。
――他におすすめの釣り場はありますか?
バチ抜け:山形県にある大鳥池という湖です。釣り場は標高1000メートルくらいの場所にあって、そこで大きなイワナとかが釣れたりします。あと、大鳥池には、全長2~3メートルとか言われている巨大魚・タキタロウが生息しているっていう伝説があるんです。漫画『釣りキチ三平』の話に出てきて有名になって、地元では見たことがあるって言っている方が多いようですが、まだ釣り上げた人はいないみたいで……。
――狙いに行ったんですか?
バチ抜け:自宅から車を10時間くらい運転して山形県の朝日連峰にふもとに着いて、そこから荷物がいっぱいで16キロくらいのリュックを背負いながら5時間くらいかけて山を登り、一人で山小屋に二泊し、タキタロウを狙うっていう動画を撮りに行ったことがあります。めちゃめちゃ大変でしたけど、それだけの価値がある素晴らしい場所でした。結果としては大きめのイワナが釣れ、それがタキタロウだったと信じています(笑)。
――そのときも一人で行かれたのですか?
バチ抜け:一人で行きました。360度撮影できるアクションカメラを棒に付け、その棒をリュックの脇に挟んで固定して、前方を映したり自分の顔を映したりしながら山を登りました。釣りをしている時は固定するカメラとアクションカメラの両方で撮影していますね。
――釣りしている時間は長いですし、動きがほとんどないシーンもけっこう多いと思うので、編集も工夫が必要そうですね。
バチ抜け:そうですね。いろいろなやり方があると思うのですが、例えば釣りをしている間は話さず、編集時にナレーションを自分で入れたり、状況を説明するテロップを入れたりする方もいると思いますが、私の場合はそれをしたくなくて、その場でボソボソ喋っています(笑)。自分の喋りが入っていると、後で見た時にシーンごとの状況を把握しやすいじゃないですか。編集で後からテロップ入れなきゃとか、喋らなきゃいけない手間がないので。恥ずかしさをこらえればできることなので(笑)。
全部一人でやるからこそ、釣れた時は格別
――今まで釣って一番嬉しかった魚は?バチ抜け:選ぶのは難しいのですが、先ほどお話ししたシナノユキマスですね。立岩湖でしか釣れない魚を釣れたことがめちゃめちゃ嬉しかったです。誰かに案内してもらったりしたわけではなく、自分で調べて道具を揃えたり、一人で現地へ行ったり、そこに至るまでの苦労があって釣れた魚なので、釣れた時の感動はひとしおでした。
――自分で狙って釣ったことがポイント?
バチ抜け:そうですね。どんなに大きな魚だったり、珍しい魚だったとしても、自分がその時に狙っていない魚だったら、そこまで嬉しさはないんです。どんなに小さくて、ありふれた魚だとしても、今日はこれを釣るぞと思って釣れた時の方が嬉しいですね。
あと、指に釣り針を刺して負傷しながら釣ったハマチも、ずっと狙っていてなかなか釣れなかったので、釣れた時は嬉しかったです。狙って釣れれば、小さなアジでも嬉しいんです。
――高級魚のフエダイやクエも釣っていますね。
バチ抜け:釣った時はクエってことに気づいてなくて、ハタの仲間みたいな魚かと思っていたんです。そうしたら近くにいらっしゃった漁師さんが見て「クエや!」って言われて「え?クエなんや!?」って(笑)。食べた時はこんなに美味しい魚がいるんだとびっくりしました。
――豪快に調理されていましたね。
バチ抜け:視聴者さんから「魚がかわいそうです」とコメントをいただいたりするくらい、あまり包丁さばきには自信がなくて……でも、すごくいいダシが出て本当に美味しかったです。
――フエダイは最初から狙っていたのですか?
バチ抜け:魚影が濃くて何でも釣れると言われている愛媛の釣り場で釣ったのですが、「何か釣れたらいいな」くらいの気持ちでした。フエダイが釣れたので最高の釣果でしたね。ほかにも大きな魚がすごく多くてびっくりしたのですが、地元の方々にとっては普通みたいですね。
――釣りの魅力は?
バチ抜け:自分の釣りのスタイルと言えばいいのかわかりませんが、“全部を一人でやり切りたい”という思いがあるんです。釣竿を自作したりもしていますし、誰かに案内してもらって釣り場へ行くのではなく、一人で行って一人で釣りたいんです。そうやって積み上げていったものが魚を釣れた瞬間に完結するような気がしていて。何ものにも代え難い経験だと思います。満足感や達成感が得られますし、少しでも釣りに興味がある方は、勇気を出して一人で釣りをしてみてほしいですね。
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上達するのは経験者に教えてもらうのが早いですし、友人と行くのも楽しいと思いますが、一人で何度も通って釣り上げる一匹っていうのは格別なので、ぜひそういう経験をしてもらえたらなって思います。
<取材・文/浜田哲男>
【浜田哲男】
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界を経て起業。「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ・ニュース系メディアで連載企画・編集・取材・執筆に携わる。X(旧Twitter):@buhinton
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