グラビアアイドル(以下グラドル)やセクシー女優はフォロワーが多いと映像作品の売り上げが上がり、イベントチケットが捌ける、撮影会の枠が埋まる、知名度アップなど、とにかくウハウハだ。
さまざまなSNSがある中で、特に優遇されやすいSNSがある。もちろんどのツールも注目度が高いに越したことはないけど、やはり「X」が強いと業界関係者としてもありがたいのだ。
Xのフォロワー数が重視されやすいワケ
誰でも使いこなせて見やすく「若者向けっぽい派手さ」が薄いため、中高年はXを好む。“古のオタク”と呼ばれる人たちの生息地もこちらであり、グラドルやセクシー女優のファンとは非常に相性がいいのだ。InstagramもTikTokもフォロワーが多ければ多いほどプラスになるものの、年齢層が高い男性向けの商売はXを運用するに越したことはない。リポスト機能も作品やイベントの告知として便利で、タップ一つで全てが完結する。もちろんストーリーなどでも宣伝は可能だが、インスタはわざわざ該当者のアカウントを覗きに行く手間がある。Xのように文字がなんとなく流れてくる方が見つけやすいのは事実で、興味がない人へのアプローチが割とイージーだ。実際にフォローのハードルも「Xの方が低い」なんて意見も多く、幅広い方面への顔売りには最適なツールなのだろう。
ただ、あくまで重視されやすいだけで、他のSNSを疎かにしていいわけではない。無料写真集代わりに売り込むならインスタのアカウントを動かすべきだし、TikTokも若い層を取り込むのに有効だ。Xよりも濃く支持率を上げるなら全てをまんべんなく運用し、「私はこんな人ですよ」という自己紹介は必要不可欠である。
数字はキャスティングをするうえでのバロメーターで、たとえアカウントの“育成中”でも努力をしていれば評価される。フォロワーをつけやすいXは数字が伸びやすいのも関係して、積極的な運用が見られると事務所もメーカーもプッシュがしやすいのだ。
X最大の弱点「垢バン」
どのSNSも「垢バン(アカウントがBANされること)」に厳しくなりつつあるが、XはBANの基準が謎。ちょっと素肌を晒しただけで「サーチBAN」などを食らう人がいる一方で、めちゃくちゃ脱いでるのに見逃されているなど、不平等さが拭えない。嫌がらせ目的の通報や凍結も多く、セクシー女優を名乗るだけで目をつけられることもあるので、フォロワーを多く獲得するほどリスクが跳ね上がる。せっかく頑張って運用しても凍結されたら解除まで別アカウントで活動しなければならず、悔しい状況を強いられるケースも少なくはない。
知名度の高い演者がサブアカウントをやたらと所持する理由は、高確率で垢BAN対策だったりする。
筆者も「なりすまし被害」に…
有名女優のなりすましアカウントは、単なるインプレッション稼ぎや、詐欺目的でアカウントを釣り餌に外部サイトやLINEに誘導など、目的はかなりクロい。“中の人”が外国人であるケースも多く、写真を無断転載して怪しい日本語でポストして擬態しきれないなりすましを行うため、やられた本人としてはたまったもんじゃない。
おまけに、ネットに慣れない中高年が疑うことなく偽アカウントをフォロー&DMのやり取りを行い、「有名な⚪︎⚪︎ちゃんと繋がれた」と勘違いして詐欺に引っかかる情けない話も……。もちろんごく稀な例だけど、立派な営業妨害にあたるため、ほとんどのグラドルや女優はなりすましを強く警戒することだろう。
使い方も比較的簡単でメリットが多いXだが、BANやなりすましに関しては改善点も多い。それでも閲覧者が多く、セールスアップに一役買うからこそXの運用は必須。警戒する必要はあれど身バレを気にせず、なりすましにも打ち勝って、垢BAN対策を練ってまで頑張れる人物が人気商売では生き残れるのだ。
“ホンモノのフォロワー”しか認められない時代
今はフォロワーを買って大きく見せる時代ではない。数だけ揃えても生きているフォロワーがいなければ作品も売れず、イベントも捌けないためどの業界も“ホンモノ”を求める。よって積極的にXを動かしているか否かは、数字の動きで見事に丸わかりだ。ビデオを出すだけでは不十分な時代で、SNSはセクシー女優たちの武器となる大事なツール。アナログは淘汰され、自己アピールをサボればあとあと“詰み”やすいとなると、今の演者たちは本当にマルチタスクが求められるのだと改めて思う。
文/たかなし亜妖
―[元セクシー女優のよもやま話]―
【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。
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