私のXアカウントに「セクシー女優がバラエティに出演するとメリットとデメリットがあると思うが、あなたの意見は?」なんて質問がきた。
 昨今は女優のメディア進出が著しく、注目度が上がったのも関係してこのような疑問を抱く人が現れたのだろう。
たしかに、業界人目線と視聴者目線では考え方に一部ズレが出る。

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 セクシー女優目線では「メディア出演=経歴になってラッキー」や「宣伝になる」とポジティブな反面、視聴者は意外と前向きに捉えていなかったりするのだ。

 ユーザーは、相当熱心なファンでない限り辛口である。大ファンだと推しを全肯定するなど“盲目的”だけれど、それ以外は結構冷静。辛辣な意見が飛び交うとメディア進出がデメリットへ繋がる可能性も考えられるので、なんとも悩ましい。

演者目線ではメリットが大きいが…

 正直なところ、演者目線でのデメリットはカメラ写りの悪さ(人によるけど)くらいで、メディア進出はメリットだらけだと思う。身バレを気にする人はそもそも表には出ず、ある程度の覚悟を持ってバラエティや全世界配信のYouTube等に出演するため、声が掛かればとにかくオイシイ。事務所としても番組の○○に出たモデルを抱えれば箔がつく。

 ただ、視聴者は「セクシー女優が表に出るなよ」や「なんかイメージと違った」、「喋り方が思ったより好きではない」という厳しい感想を抱く人が一定数いる。とても一方的な意見に過ぎないが、たとえ個人の感想でもファン離れの原因となれば、それは“デメリット”なのだ。

「イメージと違った」と思われることが地味にイタい理由

 事務所もメーカーも恐れる女優のイメージ崩壊は、メディア進出におけるデメリット。大幅に崩れなければ大したことはないが、バラエティでうっかり素を出し過ぎてしまうとファンの「こんな子じゃないと思っていたのに!」を招きやすい。

 ギャップが好感へ発展すれば結果オーライなものの、中にはショックで熱が下がるパターンさえ見られるため、「イメージと違った」と思われることはデメリットとなる可能性もあるだろう。

 もちろん事務所としても、余計なミスが起きぬよう媒体や出演者はきちんと選ぶが、収録は何が起こるかわからない。
危うい部分がカットされなかったり、良かれと思ってGOサインを出したのが逆効果になる可能性もゼロではない。暴露系や“ヨゴレ”は、まさに運命の分かれ道と言えよう。

世間から叩かれるデメリットは演者の運命

「セクシー女優はテレビに出るな」辛辣な声も…元女優が語る“テレビ進出”のメリットと危険な落とし穴
元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」
 女優は基本的に動画の世界で生きるため、加工詐欺は限りなく低い。よってメディア進出後に「顔が写真と違う」で叩かれることはほぼないのだが、次は別の叩き「セクシー女優のくせにのうのうとテレビに出るな!」が待っている。

 叩きが燃え広がれば“炎上商法”で知名度アップや再生回数につながるなど、旨味が得られる反面、本人は傷つくだろう。1回テレビに出てユーザーから謎のイチャモンをつけられることで、女優のメンタルがやられてしまった結果、「もうビデオの外には出たくない」といったこともあり得る話なので、これは大きな問題だ。

 攻撃は常について回るため、演者の運命と割り切らなければならないものの、アンチの存在は非常に厄介である。いくら心にバリアを張っていても言われたら気分が落ちてしまうのだから、知名度アップのぶん、叩きに遭う点はデメリットでしかない。

演者目線ではメリットの方が圧倒的に多い

 他にも「喋り方が嫌い」や「この子全然面白くない」と勝手に落胆、熱量が下がるファンが現れるなど、メディア進出における問題点を細かく挙げるとキリがない。

 しかし、冷静に見るとデメリットを感じるのは主に視聴者サイドである。先ほどもお伝えした通り演者にとってはラッキーが8割以上を占めるのだから、どんな叩きに遭おうと、ファンの一方的な意見を投げつけられようと、表に出たければ出た方が良いと私は思っている。

 メディア進出においてじっくり考察をしながら、私は「自分、やっぱりどこまでいっても“染まって”いるのだな」と、世間との摩擦を久々に感じてしまったのは、ココだけの話に留めておこうか。

文/たかなし亜妖

―[元セクシー女優のよもやま話]―

【たかなし亜妖】
元セクシー女優のフリーライター。
2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
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