車内に充満する強烈なスパイスのニオイ
新幹線での食事には寛容な渡邊氏だが、さすがに絶句したのは手作りカレーの持ち込みだったという。「おそらくインド人の観光客だと思いますが、手作りのカレーを持参して食べていたときは驚きました。車内は強烈なスパイスのニオイで充満し、目がシバシバするほど。タッパーに入れたカレーを、ナンと一緒に8人ほどの団体で食べているのでとにかく臭い。スーツにニオイが染み込み、クリーニングに出したほどです。さすがに車内で食べるのは勘弁してほしいと思いました」
ニンニクとファストフードの混濁臭
別の日には、早朝の車内で複数のニオイが混ざり合う地獄絵図に直面した。睡眠を取ろうとした渡邊氏を襲ったのは、チルドラーメンとハンバーガーのニオイだった。「ウトウトしてきた時にニンニクのニオイが漂ってきました。アジア系の若い男性がコンビニのチルドラーメンを食べていたんです。さらに隣の席ではファストフードのセットメニューを広げており、独特のニオイが混ざり合って、なんとも言えない気持ちの悪い臭さになりました。早朝で眠かったこともあり、体調を崩して車内のデッキへ避難したほどです」
トイレにスープを廃棄…惨事を招くことに
悲劇は食事中だけに留まらなかった。食後、車内に戻った渡邊氏をさらなる異臭が襲う。「座席に近いトイレが強烈な異臭を放っていました。どうも観光客たちが容器に残ったラーメンのスープをトイレに捨てたようで、芳香剤のニオイと混じって異様な悪臭になっていたんです。個室に入った瞬間にそれを吸い込んでしまい、思わず吐いてしまいました。新幹線の車内で食事をしてはいけないルールはありませんが、スメハラの被害にあっても我慢するしかないのが現状です」
JR東海は公式サイトにて、持ち込めない荷物として「臭気を発するもの」を挙げている。しかし、食べ物に関しては明確な規定がなく、現状は乗客のマナーに委ねられている。
「日本人ならマナーとして避けるところを、観光客は気にせず持ち込んできます。周囲に誰が座るかは予約段階では選べませんし、運が悪かったと諦めるしかありません」
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豚まん程度であれば許容範囲かもしれないが、公共の場では周囲のことをよく考えたうえで手をつけるべきだろう。
<TEXT/高橋マナブ>
【高橋マナブ】
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている
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